塾へは行かせていません。自宅学習で夏を乗り切れないかと考えています。
自宅でじゃ集中力の持続が難しいようです。また、理科、数学が苦手。
自分で解法を見つけた方が頭に残ると思い、自力でさせたいのですが、まったくわからないようです。
また、すぐ眠くなってしまい、夜は正味1時間くらいでギブアップ。寝てしまいます。
受験生の夏をなんとかしないとと思います。

 


 

受験生のお子さんをお持ちのご家庭では、夏休みに向けていろいろな思いをお持ちのことだと存じます。

先回、夏休みの勉強法について記事にしたばかりですが、勉強の苦手な生徒ほど「全てをやる」ような勉強は不可能ですから、優先順位をつけて上手に学習を進めてほしいと思います。

 

ちなみに、明らかに理数の両方だけが苦手な場合は、自宅学習のみで乗り切るには、かなり上手なサポートが必要になると思ったほうが良いです。

理由は想像がつくと思いますが、理数は「理解」が必要な教科であり、その部分を生徒だけで何とかするのはとても難しいからですね。

 

もともと自力で理解できる生徒ならば、学校の授業や定期テスト対策などの勉強の中で理解できているはずです。

担当の先生の教え方の良し悪しもあるでしょうが、誰かに教えてもらってできないものを、自力で何とかできると考えるのは無理がありますよね?

それをさせるには「自分で学ぶ」「上手に調べる」などの別の土台となる力が要求されますから、すぐに諦めてやめてしまうのがお決まりのパターンです。

「すぐ眠くなってしまい」とあり、もしかすると部活などでお子さんが疲れているのもあるかもしれませんが、たとえそういう特別な事情が無かったとしても、すぐにギブアップしてやめてしまうのは「当然」「自然」なことでしょう。

 

確かに、「自分で解法を見つけた方が頭に残る」のはそのとおりです。

しかし、自分で解法を見つけられる子はほんの一握りで、ほとんどの生徒は上手に誘導したり、解法を見つけるために必要な土台の力をつけたりといったサポートが欠かせません。

そうした段階を経て、次第に「自分で解法を見つけられる力」が身についていくのですね。

 

もちろん、そんなことを言っているといつまで経っても自分で解法を見つける段階に進めませんから、できるできないに関わらず、どんどん挑戦させることにも私は賛成です。

ただ、それには時間が必要ですし、さらには時間をかけても望んだ成果が出ない覚悟も必要です。

元をたどれば、小さい頃から順にそういったことをさせていくべきだと言う話で、受験が迫っている中であえて選択する方法かと言えば、必ずしもそうでは無いと思うわけですね。

 

ただし、私が自分で教える場合は、それでもあえてそういうやり方をメインに置きます。

なぜなら、その方が根本的な力が身につきやすく、長い目で見て力がつきやすいからであり、一方で、短期的な成果を出すための別の手立ても同時に講じてやれるだけの技術があるからです。

ですから、指導者の方に向けては「そういう指導をしてあげられないと、生徒がかわいそうですよ」と言ってしまうこともできますが、そうしたプロの技術を一般のご家庭に求めるのは無茶苦茶ですから、上記のような話になるわけですね。

 

なお、新メールセミナーでも書いていますが、短期と長期のバランスの取り方はとても重要になります。

さらに、こちらも中で書いていますが、受験戦略と言う視点で見るなら、「短期的に力をつけなければならない」と言う話と同じくらい、「本当に理数からやるべきなのかどうか」という検討も重要になってきます。

もう1つ踏みこんで言えば、「苦手」の程度によっては、理解を求める前に暗記を求めなければならない状況も考えられます。

 

できるだけ「学習効果」の高いやり方をすべきですが、それ以前の「やれるかどうか」の方も重要になってきますから、そこもバランスを大事にしてくださいね。

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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