楠木塾長、はじめまして
いつもありがたくメールを日に何度も
読ませて頂いております。

息子は今、ピカピカの公立中学一年生です。

私は、俗に言う教育ママ。

4歳からの幼児教育に始まり、昨年は中学受験…息子はわたしの言うことをとても素直にではありませんが、母の威圧で、いつでもよく聞いて頑張りましたが、地元の難関公立中高一貫校に不合格。

落ち着きのない息子、授業中よくボーッとしていると毎年担任の先生に言われる息子。よく学校でもいじめられ何度も学校に相談しました。

今思えば、頭のどこかで何か違うと思いながら
イケイケどんどんで進んでいった…そんな感じでした。

読解力を付けようと毎週厚い本を一冊読ませ(またこれが読めてしまうのですから、息子は母思いなのです。後々気付くのですが)

低学年から、百ます計算、理科、社会の暗記
ギャンギャン言ってやらせました。

3年生のとき算数が異常に出来ず、学校の内容でも苦労していたため、思考力を伸ばそうと
学び合い授業をしてくれる個別指導の塾に片道40分かけて通いました。

4年生までは、いじめられることが多く
心を強くしようと、中村天風をはじめ
自己啓発本を親子で200冊ほどを読破。

わたしは、中学受験本と言われるものほとんどを読み
母のせいで、精神的に幼い息子は、6年生を迎えました。

偏差値は苦手な算数が足を引っ張り8月の時点で40。母子で問題集を解きまくり10月に55。
もちろん難関校ですので、不合格。

私は、息子のボロボロ泣く姿を見て、やっとここで私のやり方が完全に違っていたと気付くことができました。

わたしは相変わらずギャンギャン言う母でしたが、
いじめられっこだった息子は、いつの頃からかいい友達に恵まれ、多くのクラスメイト、男女問わず
『一緒の中学行けるね』と励まされ、小学校の担任、主任の先生からも励まされ愛情を注いで頂いて、卒業式はとてもいい顔で出席できました。

中学に上がっても男子女子の友達と毎日楽しそうです。

そうこうしているうち、楠木塾のブログにたどり着いたというわけです。

また有り難いことに今の担任の先生も、いい方で生徒を大人扱いといいますか、対等に大事に接してくれているようなので、私も息子に対し、先生を見習い少し大人として接してみようと思っています。

息子は今、地元で有名な大手進学塾に通っています。
ドーピング的な指導をする塾ですが
塾で予習→塾翌日にテキストをやる→学校の授業→授業後の復習定着に宿題&ワーク
で、頑張るそうです。

今まで私がスポーツをやらせていませんでしたが、体力をつけたいのと、背を伸ばしたいからと運動部に入るそうです。

息子の部活と勉強の両立を
陰ながら支えていきたいと思います。

正直、私は3流短大卒です。
ゆえに息子には、いい学校に入ってもらいたがったのです。
優越感に浸りたかったのです。
息子は、たまったもんじゃないですよね。

だから、高校は息子が行きたい高校へ、行ける高校に行けばいいと思うようにしています。
でも、息子は難関高校狙い…。だから
楠木塾長のブログを読んで、息子が良さそうな内容を知らせ、一緒に読んでコミュニケーションをとっています。

勉強の効率も良くなる情報などが、満載ですしコミュニケーションも取れる。
一石二鳥です。

先生、いつもありがとうございます。
先生の考え方、思春期の母子の接し方、とても参考になります。
中学生の親子のことをこんなに考えて下さって
感謝感謝です。

これからも、私の成長を助けてくれている息子に感謝しながら先生のブログで
勉強していこうと思っています。

そして、息子の為に何が出来るのか考えていこうかな、と思います!(罪滅ぼしです)

でもね、先生
大量の読書のお蔭でか、速読ができるみたいですし、幼児教育のお蔭か、暗記も速いようです。わたしの歪んだ教育のメリットも
多少、ある訳です。
息子が一番頑張ったのですから小さな副産物ですが、私としてはせめてものなぐさめです。

こんな長いメール読んで頂いてありがとうございました。
先生、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 


 

心のこもった温かいメールを誠にありがとうございます。

中学受験は、合う生徒と合わない生徒がありますから、もしかするとミスマッチがあったのかもしれませんね。

 

「落ち着きが無く、授業中にボーッとしてしまう」のも、熱心すぎる親御さんが、お子さんに容量を超えた過負荷を与えた場合にとても出やすい症状です。

今だから冷静に振り返ることができるのだと思いますが、親御さんが「イケイケどんどん(どこかのサイトでよく聞く表現ですね)」になってしまっていたからには、当時にそれを気づくことはほぼ不可能だったと思います。

結果は不合格になったわけですが、お子さんは良い先生や友達にも恵まれ、笑顔で過ごせているのであれば、むしろこちらのほうが本人にとっても良い道だったのだと思います。

 

遠回りをしてしまったとお思いかもしれませんが、何もせずただサボるようなことでない限り、人生にとって無駄な道はありません。

速読や暗記の話もありましたが、それがあってこその今のお子さんの生活がある面は否定できません。

それに、こうしたことがあったからこそ、お子さんは今の優しいお母さんに出会えたのですから、ぜひ前向きに受け止めてくださいね。

(さらに、小学校のお子さんをお持ちの親御さんもおられますから、これを読むことできっと大きな参考にもしていただけることと存じます)

 

それにしましても、小学4年生に中村天風を与えるとは、私も考えつきませんでした(笑)

そういった自己啓発本に目が行くあたり、親御さんも成長意欲が高い方なのでしょうね。

(塾を開いた場合には、本棚にそうした書籍も並べて、自然に触れる機会を作ってあげたいものだと思っています)

 

また、そうした本を通じて、本質に触れることができていれば、お母様ご自身も学歴には大した意味が無いことを身に沁みて感じておられることと思います。

良い高校、良い大学などと言うものは、そこで学びたい何かがあるような生徒が「手段」として入るか、高い知性を求めて自ら望んで入るものであって、外から強制されたり、ネームバリューで選んだりするようなものでありませんよね。

さらに、親御さんの世代には学歴が価値を持ちましたが、これからの時代はその価値が大幅に低下していますから、そのあたりも踏まえておく必要もあります。

 

ただ、お母様の場合は、「子供に良い学歴を持たせたい」と言うエゴだけで無く、「自分も賢くなりたいし、子供にも賢くなってほしい」と言った、人として、親としての素直な思いも強く感じます。

お子さんが強く反発すること無く最後まで頑張ったのも、また、今も上を目指して頑張ろうとしているのも、そこがあるからかもしれません。

高所得の家庭ほど子供も高学歴になると言う二極化が進んでいますが、学歴がお金で買えてしまうのに等しい時代だからこそ、生きる力につながる知性を育てることに重きを置きたいと強く思います。

 

ブログは情報満載ですから、読むのは疲れると思いますが(笑)、受験本を読破されたお母様なら余裕でしょうから、ぜひとも隅々までお役立てくださいませ。

生徒自身の自立をメインテーマとしつつ、偏った情報も載せないように心掛けておりますから、お子さんを依存や学歴偏重などの変な方向に導くことも少ないと思います。

少しでもお力になれるとすれば、私としてもこの上ない幸いです。

 

これからも良い親子関係を維持しながら、お子さんの成長の支えになってあげてくださいね。

こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。

 


 

 

昨日のメルマガ拝読しました!!

まさか、先生からの御返事を頂けるとは思っていなかったので、驚いたと同時に
大変感激しました。

温かい励ましを頂いて
本当にありがとうございました。

しかし、この歳になりましても『先生から褒められる』ってとてもうれしいですね(笑)

久々に体感しまして、息子に対し
中間テストも間近のため、ろくに褒めもせず、つい勉強法の助言など、くどくど言ってしまっていたことを
素直に反省しておりました。

今、あのイケイケどんどん時代を振り返るといじめや算数の問題など
ただ一つ一つの壁を親子で必死に乗り越えて行きました。
『乗り越えられない壁はない』を合言葉に…。

非常に息苦しいですね。

息子が不合格を受け入れたときに言ってました。

『頑張っても思い通りにならないのが人生なんだ。
お母さんは完全ではないんだ。』

そのとおりです。

息子は12歳である意味、悟ってしまったようで私に対し自立したい意欲といいますか、
反抗期が始まりました。

ここで、楠木塾長のブログとの出会いがありました!本当に感謝です。

ときどき生意気な口調にイラッとはきますが
よしよし…(^-^)v
と思っています。

乱読しました中村天風をはじめ一連の自己啓発本は
確かに息子の生きていく指針や
今の友達や先生方との良好な関係のベースに
なっているようです。

これら自己啓発本はまだ私が選んでいて、いいなと思う本を机の上にそっと置いています。

まさかとは思いますが
息子が『麻原彰晃著』なんて読んでいたら、ひっくり返ってしまいますので…(笑)。

しかし先生、
やはり先生のおっしゃるとおり国語の点数と読書はあまり関係がないように私も思います。

息子は自己啓発本だけでなく
小説や詩集などあらゆるジャンルの本を6年間で1000冊ほど読みましたが
点数はイマイチですので…(涙)

これからも、中学生の親子の為に、今まで通りの良質な勉強法や考え方、親子の接し方を示して頂きますようよろしくお願いします。

親子でいろいろと、参考にさせて頂きます。これからも、どうぞよろしくお願いします。

最後に…
昨日のメルマガ、息子に何も言わず、いつものように
『塾長からメルマガ届いてるよ~』
と言って読ませました。

すると、息子…
『ねぇ、この人、息子が公立中学落ちてるよ~

あ!しかも4年生から天風先生の本、読んでたって~!びっくり!

偏差値も55じゃあ難関校は落ちちゃうんだよね~分かる分かる!

しかも、このお母さん3流短大卒だって!
お母さんは、4流短大だから、このお母さんのほうがちょっといいね~』

全く罪のない毒をはいておりました(笑)

そして、最後に種明かし。とてもうれしそうな息子でした。
先生を身近に感じたようです。

今回もダラダラ長いメールになってしまいまい申し訳ありません。
これからも、親子で楽しく勉強させて頂きます。よろしくお願いいたします。

 


さっそくのメッセージをお寄せいただき、誠にありがとうございます。

通常の御返事であれば、しばらく後にブログでご紹介させていただこうかと思いましたが、お子さんとのやりとりが微笑ましかったため、続けてご紹介させていただきますね(笑)

 

確かに、「先生から褒められる」機会は少なくなりますよね。

私も先生と呼べる人から褒められた記憶は長い間ございませんが、こうしていただけるメッセージはそれに近い感覚です。

やはり嬉しいですし、お陰様でやる気にもなります(笑)

 

お子さんの「頑張っても思い通りにならないのが人生なんだ」の言葉は、我々大人も深く考えさせられますね。

「頑張ればどんな夢でも叶う」とよく言われますが、現実はそれほど甘くはありません。

頑張ってもどうにもならないことはたくさんありますし、そのことを肌で知っていくのが「大人になる」ことだとも言えるでしょう。

そうした「キレイ事」ばかりを教えようとする大人は多いですが、だからこそ、子供に見透かされてしまうのだと思います。

 

一方で、「頑張ることで叶う夢もあるし、頑張った者にしか手に入れられないものがたくさんある」のも真実です。

お子さんの言う「頑張っても思い通りにならない」と、他の生徒がよく言う「頑張っても無駄」は似たような言葉ですが、実際には全くの別物で、後者は頑張ることでしか得られないものがあることを見逃してしまっていますよね。

頑張っても思い通りにならないことを知る一方で、頑張った先にしか得られないものの存在を感じ、それを手に入れる方法を身につけることが、教育や子育ての大事なプロセスの1つだと思います。

それを、子供に向かって口では「どんな夢でも叶う」と言いながら、実際の行動は「頑張っても無駄」を地で行く大人たちが多いからこそ、余計に子供が大人の言うことから目を背けてしまうのかもしれません。

 

また、後半の「お母さんは完全ではないんだ」も大切な感覚で、親の不完全さを知ることこそが「自立」に向かう第一歩ですよね。

お子さんは、変なわがままや自分勝手から来る歪んだ自立心では無く、自分の力で生きていこうという正しい自立心を手に入れたのでは無いでしょうか。

そうした中で、お子さんが時々見せる生意気な口調にいらっとしながらも、内心で「よしよし」と思えるのは素晴らしいと思います。

 

良いと思う本をそっと置いておくだけで、素直に読んでくれるのだとすれば、本当に良いお子さんですよ。

直接言わないのもとても上手な奨め方なのですが、裏の意図を感じただけで反発する子供もいますから、そういう意味ではやはり良好な親子関係なのでしょうね。

さらに、本嫌いの子供の場合は、何をどうしようと読もうとはしませんから(笑)、本好きに育てたこと自体が、過去の子育てのプラスの面の1つだと思います。

 

ちなみにカルト教団の本などは、自分の意思で参考として読むぶんには全く構わないと思いますよ。

私は、暗い内容やアングラな内容の本はあまり好まないため避けていますが、生徒に伝えるためにも、自己防衛の意味でも、カルト教団の事例や手口などは読んで学ぶことはしています。

実際、そういうものに全く免疫が無い人ほど、マインドコントロールなどの影響を受けやすくなりますからね。

大学に入ってしばらくしたら、子供がいつの間にかカルト教団に傾倒していた・・・というのは決して別世界の出来事では無いですから、そういった面の学びを与えることも大切だと思います。

(個人的に、そうした騙されないための学びは、人間関係や社会常識などと並んで、受験勉強よりもはるかに大切なことの1つだと思います)

 

最後に、お子さんとのやりとりは、とても楽しく読ませていただきました。

罪の無い毒はお見事で、そのまま笑い話のネタに使えそうですね(笑)

 

それにしましても、自分の話でも意外と気づかないものなのですね。

言われてみれば、私もどこかのネットショップで「レビューを書くと送料無料」というキャンペーンで書いたレビューを、後になって自分で読み返して「・・・こんなもの書いたかな?」と思ったケースが最近ありました(笑)

ブログでは投稿から時間が経ってからご紹介する例も多いですから、もしかすると読者の方の中にも、投稿した内容を忘れてしまって、「似たような人がいるな」と思いながら読まれている方がいるかもしれませんね。

 

ただ、さすがに小学生の段階から自己啓発本を大量に読む例は少ないですよ(笑)

しかし、そういった本はそれなりに難度の高いものが多いですから、論理的思考力もなかなかのものが期待できそうですし、自己との対話を要求するものも多いですから、精神年齢的にも高まっていると思います。

残念ながら、読解力については読書と正比例の関係には無いですが、本好きな生徒はいろいろな土台がありますから、今後必要な時に正しい読解法を学んで身につけることさえすれば、土台の無い生徒よりも格段に速く得点アップできます。

 

そういった本のセレクトで心配があるとすれば、その若さでいきなり精神世界に飛び立ってしまわないかですね(笑)

天風さんもそうですし、ブッダなどの聖人たちもそうですが、現実世界をひととおり味わった上での精神世界で無いと本当の悟りにたどり着くのは難しく、薄っぺらい学びになってしまう危険性があります。

一口に自己啓発本と言っても幅広いですが、今の段階ではスピリチュアルなものに偏りすぎないようにしておいてくださいね。

 

お子さんにまで身近に感じていただいて誠にありがとうございました。

こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。