中2の息子への対応でセミナー受講しました。

特に大きな反抗期に入っているわけでもなく、元々、学校や日常の様子などをペラペラとしゃべってくれる子なので、学校の様子、クラスや友達関係など、男の子の母にしては、かなり詳しく知っていると思います。(息子が少々幼いとも言えますが・・・)

今回の受講目的は、自立勉強の参考でしたが、これから先まで含め、参考になることが多かったです。

現在、携帯電話を欲しがっているため、その対応の参考にもなるかとも感じました。友達の大半は携帯を持っているし、LINEなどのSNSも登録しているそうです。母である私が、趣味等のグループで、LINEやFacebookを使用しているため、便利さについてくる怖さも承知しています。それだけに公開規制はかけていますが、それを説明しても、まったく伝わりません。我が家は時代遅れだとさえ言われてしまいます。

現在は、PCで息子のメールアドレス取得をしています。子供達は、自宅電話番号を交換することがないためです。さすがにメールを勝手に見ることはしませんが、アドレス帳はどんどん膨れ上がるし、どうでもいいようなメールが来ていることも多いようです。一度に何人に出しているのかわからないようなメールも来ます。勝手に他人へアドレスが渡り、メールがたくさんくることもあるようです。また、メールで書かない方がいいこと(文面が残ると後にトラブルになりそうなこと)をメールで伝え合っていることもあるようで、怖さを感じます。

これらをどのように対応するか、我が家に使えそうなヒントがありましたので、もうしばらく、携帯を持たせないで生活ができるようにしていきたいと感じています。

 


 

 

女の子と違い、男の子は「コミュニケーション回避」の傾向が強くなりますから、親が得られる情報はどうしても少なくなりがちです。

そこを無理に聞こうとしたせいで状況が悪化するケースや、全く触れないでいたせいで大事なサインを見落としてしまうケースなど、特に母親は板挟みになってしまうことも多いです。

そういう意味では、お子さんがいろいろと話してくれるのは、とても良い親子関係ですね。

 

しかし、それがもしも言葉どおりに単純に幼いだけだとすると、それはそれで別の問題の原因ともなり得ますから、自立を促すことについて、今後より一層の支援が必要になります。

そういう意味で、自立勉強の参考として受講をされたというのは、心構えと言いますか、目の付け所が素晴らしいと思います。

 

ただ、メールセミナー「反抗期の対応法」は緊急避難的な内容と言うほどでは無いですが、あくまでも初歩的な反抗期対応に重点を置いていますから、「自立的に学ぶ」ことについては全く触れていません。

(そちらは、数回程度でお伝えするのが難しいため、長編の「続・反抗期の対応法」で順に触れてあります)

そういう意味で、自立的な学びについてはあまりお役に立てなかったはずですが、これから先を含めて参考になる点が多かったとのお言葉は嬉しく存じます。

 

確かに、携帯電話については扱いが難しい所で、実際に携帯を与えても成績の下がらない生徒もいて、それが問題をややこしくしている面もあります。

ただ、親の制御無しで成績が下がらずにいられるのは、もともと自己統制(セルフコントロール)ができる生徒に限られており、安易な携帯所持の許可が成績低下を招くことは100%間違い無いでしょう。

 

また、ちょうど前々回にSNS利用上の注意点についても記事にしましたが、SNSのみならずインターネット全般において、楽しさや便利さばかりが強調され、リスクの面についてまで十分に認知されているとは到底言えません。

特に、デジタルネイティブと呼ばれる今の子供達は、インターネットの利用時に本来生じていた不便さや、ネット利用の発展に伴うリスクの拡大、ネット犯罪の多様化なども知らないままに、いきなりネットの便利さと良い面だけに触れることができてしまいますから、何らかの教育がなされないと極めて危険だと感じています。

そこに対応する親御さんを「時代遅れ」と言うのは論外で、むしろ「時代をちゃんと理解している」と評価すべきであり、お母様の対応は至極適切です。(それどころか、もしかすると足りないくらいかもしれません)

 

一方で、中学生ともなると、少し「無謀」なくらいのほうがかっこよく見える年頃ですし、世間の情報に踊らされやすい(これは我々大人も注意せねばなりませんね)ですから、やはり学校などの公教育がしっかりと指導してくれることを望まずにはいられません。

そして、前にご紹介したような内容が、やっと大学になってから、しかも先進的な一部の学校で指導され始めたばかりと言うのが現状ですから、とても時代に追いついているとは言えません。

特に最近爆発的に広まっているスマートフォンは、普通のパソコンや携帯以上に目に見えない落とし穴が多いですから、子供に利用させる際には、親御さんはくれぐれも注意なさってくださいませ。

 

せっかくの義務教育制度ですから、セキュリティ面でのリスクと、コミュニケーションの面でのリスクの両方を、SNSだけで無く、メールやブラウジングも含めたネット利用全般について、全ての子供に対して適切な指導がなされるようになってほしいものですね。

また、勉強法に直接関係が無いため後回しになっていますが、そういった情報も配信していければと思っております。

 

それでは、今後ともよろしくお願いいたします。

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。