白物家電やテレビなどのコモディティ化が進み、名だたる大手企業が転落しています。
コモディティ化は汎用品化とも言い、大雑把に言うと、商品が個性を失って、どこで買っても違いが無くなる状態ですね。
例えばテレビで言うと、昔ならばどこのテレビにするかで大きく性能が異なり、それこそカラーと白黒のような決定的な違いもありました。
しかし、今はどこのテレビも基本的な性能を備えており、消費電力、デザイン、細かい機能の違いくらいで、どこのものを買っても大差ない状態になりました。
そのため、日本製品を買っても、新興国の製品を買っても消費者には大して違いが無く、より安い製品が売れる状態になっていますね。
パソコンでも同じようなことが起こり、数年前と比べて劇的に安くなりました。
今をときめくiPhoneにしても、最初は革新的なコンセプトと、他には無い斬新な商品で話題になりましたが、今では様々なスマートフォンが登場し、徐々にコモディティ化の道を辿りつつあります。
経済がグローバル化する中で、新興国の技術がどんどん向上し、あらゆる商品、サービスがコモディティ化していく流れとなるでしょう。
そして、それは「人材」についても同じ事が言えます。
以上は生徒にも知っておいてほしい話で、ここからは親御さんや指導者の方向けの話となります。
実は、塾業界でもコモディティ化の波が押し寄せてきています。
個別指導塾のフランチャイズ化はその1つですよね。
今や、何の経験の無い人でも、それなりの金額さえ出せば塾が開けてしまいますし、営業とオペレーションさえうまくいけば、さらに教室を広げていくことも可能です。
ただ、普通のコモディティ化と異なるのが、どこも「料金が高いまま」であることです(笑)
しかし、ようやくと言って良いのですが・・・
(同じく、正会員の専用書庫でどうぞ)
ただ、とにかく動きの遅い業界ですから、他の業界と比べればまだまだ時間はかかると思います。
今は「確かに無料や低価格だけど、それでも我慢がならないくらい内容が悪い」ものや、「大した内容でも無いのに、法外な値段がついている」ものもたくさんあります。
一方で、「低価格なのに素晴らしいもの」や「確かに高いが、それに見合って良いもの」も含まれてしまうのが、玉石混交の情報社会ならではの難しさであり、見る目が問われるところですね。
そういう意味では、今後益々「ものを見る目」が問われるようになっていくでしょう。
親御さん自身だけで無く、、生徒一人ひとりにこうした力をつけることを、日常生活の中から意識していってくださいね。
楠木塾長
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