2回目のコメントになります。
さくらです。
ブログを読んでいて、また感動し、コメントを書いてしまいました。
すみません。

塾長さんは、どうしてこんなにも中学生の気持ちがわかるのですか?
記事の内容は、まさに息子が思っていることそのものです。
頷きながら読ませていただきました。

息子が親の言うことを聞かないのは、まさに成功者じゃないからです。そう言い返されたことがあります。(特に主人に怒られた時)
唯一、尊敬してるのは、元プロのサッカーのコーチです。

息子は、幼少期色々あって、ずっと過保護、過干渉できてしまいました。
「子育ては親の責任!」と責任感も強い方なので、余計に威圧的な育児をしてたかもしれません。
反抗期を迎えて、なすすべが無い状態になり、毎日悩んでおりました。

塾長さんのブログを読み、肩の力が抜けました。中学生の心理はまさにその通り!
自分は、成功者でも無いのに、子どもに夢をたくして、偉そうにやってきてしまったと反省しています。

これからは、親というより、同志、仲間として、一緒にやって行こうと思いました。
(そういう対応でいいですか?もちろんダメなことはダメ!とやりますが・・)

「友人にする3つの職業」を息子に話すと、目をキラキラして聞いてました。
息子はお金に非常に関心があり(お金持ちになりたい^^;)ファイナンシャルプランナーと言う職業に興味を持ったようです。

(※「友人に持つべき職業ベスト3」は古くなったため、限定記事に移しました)

中学生という年齢のせいか、大人の道徳的意見、奇麗ごとを嫌い、現実的で利己的な話を好みます。

息子は、知的好奇心はすごくあり、成績は良いですが、勉強嫌いです。
毎日コツコツやらせるのが大変です><。
良い塾に行かせて、可能性を引き出してあげたいという悩みも持っています。
東京に住んでいるので、塾長さんの塾に通えないのが残念です。
こういう話を息子にしてくれる大人がいたら、息子はもっと生き生きすると思いました。

公立中学生の息子を持つ親にとって、非常に参考になるブログに出会えて、とても感謝しています。
本当に救われました。
ありがとうございました。

 


 

冒頭から嬉しいお言葉をありがとうございます。生徒向けに書いた内容だけに、保護者の方からすると反発を受けるはずの内容かもしれませんから、共感いただき驚いています。

正直、こういった建前で無い本音の話は、私を含めた大人にとって大変耳の痛い話です。一方で、子供に本気で何かを伝えたかったら、格好をつけずに本音で話す必要があります。

基本的に親も教師も、自分は傷つかない安全な場所から話をします。要は自分に都合の良い話ですね。しかし、中学生ともなると理屈や肌で違和感を感じ、大人の言う事を素直に聞かなくなります。だからこそ、よりリアルな人間味の感じられる大人、場合によってはテレビの中の芸能人や有名人などに憧れたりするのですね。

しかし、言い換えれば、鵜呑みにして素直に聞かないことこそが正しい自立の第一歩とも言えます。いつまでも親や教師の言うとおりでは、大人として永遠に自立できません。

ただ、そんな子供も気づけば社会に流され、いつの間にか昔嫌ったはずの典型的な「大人」になって、自分の子供に同じことをするのですけれども(笑)

 

さて、話を大きく戻します。

幼少時は事情もおありのようで、過保護・過干渉だったことは悪いことだと思いません。むしろそれがあったからこそ、今まで正しく育ってきたのだと思います。

どの家庭にもそれぞれの事情があり、子供の発達段階も本当にバラバラです。ただし、どの子供でも、ほぼ必ず大きな成長の段階を踏む時期が何度か訪れます。

さくら様のご家庭では、ちょうど今が徐々に「自立」の段階へとシフトさせていく段階なのでしょう。

 

「これからは、親というより、同志、仲間として、一緒にやって行こうと思いました。(そういう対応でいいですか?もちろんダメなことはダメ!とやりますが・・)」については、私もそれで良いと思います。

ただし、勘違いされる方が多いため注意してほしいのですが、あくまでも「母」「人生の先輩」をベースにした「仲間」であれば良いです。

「母性」を表に出すと、いつまでたっても子供扱いをしたり、子供が思い通りにならないと腹が立ったりするものです。それは赤ちゃんが相手の場合は良いのですが、大人になりかけの子供には重すぎますよね。

だからと言って、母性を捨てる必要もありません。それをやると急によそよそしくなってしまいがちです。むしろ母性を広げて包みこむ形で、仲間として、人生のよき相談者として接するのが理想です。母としての愛情を捨てるのではなく、内に秘めると言えば良いでしょうか。

そして彼が甘えたい時で、それが必要な時は、母親としてたくさん甘えさせてあげてください。抱きついてくるようなことはめったにないですが、精神的に甘えたくなる時はたまにあるものですから。

(逆に、必要ならば、ちゃんと叱ってくださいね)

 

>「友人にする3つの職業」を息子に話すと、目をキラキラして聞いてました。

そんな話をされたのですか?(笑)
自分で書いておきながら言うのもどうかと思いますが、そういう話ができる親子は実際に少ないため、とても嬉しいですね。

 

>息子はお金に非常に関心があり(お金持ちになりたい^^;)

こういう子供、増えていますよね(笑)
女子だと「キャバクラで働きたい」なども。

そのままだとまずい方向に行きそうでちょっと心配になりますよね。しかし、その思い自体を否定する必要はありません。お金を稼ぐこと自体は決して悪ではありませんし、幸せへの近道でもありますから。

(執着しすぎたり、方法を間違えたりすると大変なことになりますけれども)

ですから、ぜひその思いを踏まえて、より良い方向に導いてあげてもらいたいです。別の方向に導くのではなく、延長上により良い道を提示し、目標を設定してあげるのです。・・・と、これは本来、教師の仕事ですね(笑)

 

ファイナンシャル・プランナーに興味を持たれたようですが、FPでお金持ちになれるのは、日本だと少々難しいため、そこに興味を持つのは本来の目的とは少しずれていますね(笑)そのあたりの安直さが中学生らしいですから、心の中で笑ってあげてくださいませ。

しかし、こういった話をすることで「モチベーション」が湧くのが大事です。もう少し踏み込んだ話をすることでモチベーションを高めることもできますし、他のいろいろな情報を伝えることで興味や世界観を広げることもできます。

そうした中で、ただ単に「お金持ちになりたい」だったのが、「やりがいのある仕事をして、それに見合ったたくさんの報酬を得たい」「自分の興味のある仕事をして、かつ、高い収入を得たい」などとなり、いつしか「社会に役立つ仕事をして、多くの人に感謝されるような成功者になりたい」などと広がっていったのが、今をときめく大企業などを起こした成功者たちですからね。

元をたどれば「金持ちになってベンツに乗りたい!」だったという思いからはじまったなど、いわゆる成功者の有名な話はいくらでも転がっています(笑)

 

「大人の道徳的意見や綺麗事」を嫌うのは、大人からすると抵抗がありますが、実際は特に問題ありません。それに現実的なのも、大人になる上で必要なため構いません。

唯一、問題なのは「利己的」ですね。これだけはそのまま大人になるとまずいです。

実は学校の勉強は利己的さをひたすら助長するシステムです。そもそも勉強は何はさておき「自分のため」にするものですからね。

(たくさんの知識を得たり、成績が上がったりして一番得をするのは、親でも教師でもなく自分です)

それに、他人のためを考えたら、受験で勝ち残ることはできません。「私が落ちればそのぶん他の人が1人受かるから、辞退します・・・」とは、誰も言いませんから(笑)

ところが、実社会は違います。実際、経済的成功者であろうと精神的成功者であろうと、幸せな成功者になるには他人の協力や信頼が絶対に不可欠です。自分の利益だけを考えていては成功できないのですね。

ただ、ほとんど全てのこの時期の子供は、基本的に利己的な生き物です。そんなに焦らなくても徐々に変わっていくため、過度の心配はいりません。この先、中学校や高校生活の中で気付かされる事件なども起きるとは思いますし、部活を通して学ぶこともあるでしょうからね。できれば、いろいろな話を通して自然と気づかせてあげられれば理想ですね。

 

「毎日コツコツやらせるのが大変です」とありましたが、成績が良いならば、コツコツやらなくても良いのに・・・などと私は思ってしまいます(笑)

大人は過去の経験や常識から「コツコツやることが大切だ」と考えますが、子供はシンプルなので「必要性が無いならコツコツしない」のですね。(そうするうちに、必要性があってもコツコツできなくなる問題もありますから、対策が必要な場合もあることは付け加えておきます)

ただ、知的好奇心があって成績も良い子ならば、必要性があればコツコツできる可能性も高そうですね。それに、サッカーのほうでコツコツする大切さを感じていれば、いざ勉強となったときにもちゃんと生かせます。「勉強をコツコツしないと駄目なんだ!」となりがちですが、生徒のことを全体で見て、他の所でコツコツする力がついているなら、そんなに心配はいらないと思いますよ。

それよりも気になるのは、「勉強嫌い」ですね。

普通、勉強は「できない」から嫌いになります。できる子が嫌いになる場合は、それとは別の理由が何かあるわけですから、やや根が深いです。それを引き出し、共感してあげて、違う視点を与えた上で、勉強に対して前向きな姿勢に持っていくのが教師の役割です。

できれば中学生のうちにこれをしておかないと、世の中を斜めから見るような性格になるなど、高校以降で教科の好き嫌いが増えて、受験に苦戦する場合もありますからね。これも、本人が格好をつけて「嫌い」と言っているだけで、実際はそうでもなかったりすることもありますから、本人を見もせずにメールだけで一概には言えないのですけれども(笑)

とりあえず、嫌いな状態で無理にさせるとますます嫌いになりますから、そうならないよう上手にコントロールしてあげてくださいね。

 

「良い塾に行かせて、可能性を引き出してあげたいという悩み」についても、ぜひ身近で良い塾を見つけてくださいね。見たことが無いため断言はできませんが、息子さんのようなタイプはかなり伸びますよ。成績も、生きる力も。

得点だけを伸ばす偏ったやり方が増えたせいで、成績だけが伸びて可能性は縮んでしまう塾もありますから、その点はお気をつけください。

 

こちらこそ丁寧なコメントをいただき、誠にありがとうございました。

ブログが更新したり止まったりで申し訳無い状態ですが、今後は公立中学生の子を持つ保護者を対象にとした記事を中心に配信したいと考えていますから、中身のある記事が書けるように頑張りますね。

 


 

さくらです。
返信、ありがとうございました。
1つ1つうなづきながら読ませていただきました。
ありがとうございました。

塾長さんの記事は、私自身が日ごろ疑問に感じて、息子にどう言おう、どう対応しようと悩んでいることへの答えになっていて、とても参考になります。
今日はこの記事に注目しました。

>はっきり言って勉強は、社会に出てからは役に立ちません。
でも、特にやりたいことも将来の設計図も決まってないような人が、「勉強など意味があるの?」と聞くなら、「勉強は意味が薄いけれども、勉強よりも価値のあることを何か他にやれるの?」と聞きたいです。
>役立つかどうかと言ったら「そんなに役立たない」けど、「勉強以上に役立つことができないのだったら、学生である以上勉強をしておくのがスジだ」というところですね。

うなづいてしまいました。
息子にもそういう理由でZ会をやらせたので。
今後も、こちらのブログを参考にしながら、対応していきたいと思います。

また、ご相談することもあると思いますが、どうぞよろしくお願いします。

 


 

過去記事を読みなおしていただいているようで恐れ入ります。
下手なことを書いていないと良いのですけれども・・・(笑)

ご活用いただけるかは分かりませんが、お楽しみいただければ幸いです。

それでは今後ともよろしくお願いいたします。

The following two tabs change content below.

楠木塾長

指導歴20年以上のプロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行う。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。