反抗期のセミナー、本当にその通りで息子はなるべくして反抗期になったのだ、と思い知りました。

メールセミナー 「反抗期の対応法」 のご感想をお寄せいただきました。

大切にお読みいただきまして、誠にありがとうございます。

反抗期の対応法セミナーのご感想

反抗期のセミナー、本当にその通りで息子はなるべくして反抗期になったのだ、と思い知りました。
本当に母の期待に応えようと頑張ってきた息子でした。
それでも追い打ちをかけるかのように、もっともっとと期待をかけ、支配してきた結果です。

中1で心も外見もどんどん変わっていく息子。
もっともっと寄り添うべきでした。
反抗期に入ってから成績は下降線ですが、まずは健康でいてくれることを第一とし、私の暴言で自信をなくした息子を、私自身彼を支配しないよう今は心を入れ替えました。
かたくなになってしまった心には、すぐには届かないかもしれませんが、セミナーにあったワークを実践し、誕生日を機に息子自身の良いところをたくさんの思い出の写真とともにたくさん伝えました。

小さなことでも彼の決定を尊重し、彼のペースで(今までは待てずに結局指示していた)やり遂げるよう見守ること、余計な口をださないこと。
私もとても大変でしたが、彼がいままでどれだけ母の期待に応えようと頑張ってきたかを思えば、息子を肯定的にうけいれられるようになってきました。
思えば、もっとすぐにできればいいのに、もっと頑張ってくれればいいのに、ととても否定的でした。
今は、勉強は谷底ですが、勉強のことはさっぱり断ち切り、生活を見直すことからやり直していますが、親子関係はよい兆しが見え始めてきました。

小学校高学年で寄り添う愛ができなかったことが、悔しくて息子にもごめんねと心の中で思うばかりです。

このブログに本当に助けられています。
まだ波がありますが、まずは健康に学校にいってくれることに感謝して、つぎのステップにすすめるよう取り組んでいきたいと思います。

 

塾長からのお礼とメッセージ

メールセミナー「反抗期の対応法」のご感想をお寄せいただき、誠にありがとうございます。

 

小学校高学年から中学生にかけては、お子さんが心も外見も急激に変わっていく時期だけに、親御さんも余計に戸惑うことが多いと思います。

先生と生徒の関係ですと、最も手のかかる幼少期の頃を見ていないぶん思い入れやしがらみといったものも少なく、ある程度は客観的に接することができます。

しかし、親御さんはお子さんが生まれてからずっと共に来た、お子さんのことを世界で一番分かっている存在だからこそ、新たなお子さんの変化に気持ちが追いつかない部分、もっと言えば、無意識に変化を認めたくない気持ちが生じるのでは無いかとも思います。

そうした変化に対応するだけでも大変なことで、こうやって自ら変わろうと努力されているのは本当に素晴らしいことだと思いますし、教師の立場で関われる私としては頭が下がる思いでいっぱいです。

 

勉強が谷底ですと、普通はそちらが気になってしまい、余計な口出しも我慢できないものですが、よくぞぐっとこらえることができましたね。

親が子供を否定的に見ると、子供は自分自身を否定的に見るようになってますます自信を失いますし、一方で、無意識に自分のアイデンティティーを保とうとして、自分を否定する親を否定するようにもなります。

やはりまずは親が子供を肯定的に捉えることが大切で、これは教師と生徒の場合にも通じる大事な原則ですが、他に代わりがいない親子の間においては特に大事なことだと思います。

 

ただ、うまくいっていない中で相手を肯定的に捉えることは極めて難しいですから、「何か状況が悪くなる」→「子供に対して否定的になる」→「子供が自信を無くす」→「さらに評価が下がる」→「追い詰められて反発する」→・・・のような悪循環に陥りがちです。

まずはそれを断ち切ることが大切ですから、親子関係に良い兆しが出てきたことは本当に良かったですね。

 

なお、親子関係が改善すると、今度は子供が自信を取り戻す段階に入りますが、自信の無い子ほど「自分でやってみよう」という自発的な思いが無いですし、仮にやったとしても土台や成功体験が無いために、すぐに失敗したり諦めたりする結果に陥りがちです。

そのため、黙って見守るだけで無く、必要に応じて上手に支援することが求められます。(メールセミナーの言葉で言えば、いったん「支配する愛」を手放した後は、一気に「見守る愛」に飛ぶのでは無く、「寄り添う愛」から丁寧に段階を踏むわけです)

つまり、初期の親子関係改善の段階では厳禁だった「口出し」が、必要不可欠な場面も出てくるわけですね。

(ただし、地力のある子供は、口出しをやめるだけでみるみる改善していきます。地力の無い子供ほど、支援が必要になると言えます)

 

ただ、ここにもう1つの落とし穴があって、勉強の苦手な生徒が頑張って勉強を始めても、今までどおりの「成績の上がらないやり方」しかできないのと同じように、親御さんなりに良いと思うやり方をしているつもりでも、従来通りのまずいやり方を続けている場合が多いです。

いくら親子関係が改善しても、以前と同じ関わり方を続ければ元に戻ってしまうのは必然ですよね。

そのため、次のステップに進む際には「子供が受け入れやすい伝え方」心がけていただき、さらにできれば「反抗期の子供に適した伝え方」をするようになさってください。

少なくとも「今までと同じ、まずい口出しのしかた」に戻ってしまうことだけは絶対に無いように気をつけてくださいね。

 

このあたりの手加減がとても難しいわけですが、やはりまずは親子関係の改善が何よりも優先されるべきだと私は思っています。

ですから、焦って口出ししようとするのでは無く、まずは今されていることを大切にして、今以上に信頼関係をしっかりとしたものにしてくださいね。

 

 


 

今回、ご感想をお寄せいただいたメールセミナーはこちらです。

「反抗期の対応法 ~中学生の子を持つ親の心得~」

 

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楠木塾長

指導歴20年以上のプロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行う。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。