反抗期の対処法。学校に通うような気持ちで、読ませていただきました。ありがとうございました。
今春中学生になる息子は小5の秋ごろから反抗期が始まり、途方に暮れていました。学習においてもすべてを拒絶し、また家庭でも些細なことから信じられないような激しい口論となり。。親の体力気力も失せて、このままではどうなることかと途方に暮れていました。

「あるがままを受け入れる」  その言葉もとらえようによっては、放置であったり、または心に響くものであっあり、、。さじ加減も曖昧で、親である私自身も軸足がぶれていたと思います。

先日息子に、「あなたは春には中学生。お母さんは朝はもう起こさなくてもいいわね。だってもう大人なんだから」と伝えたところ、自分で目覚ましをセットし、身支度もできるようになりました。
ささやかなことですが、私にとって大事件で、6年間言い続けてた朝の騒動がなくなり、気持ちの良い朝を迎えられるようになりました。

苦手意識の強い漢字も共に取りくみ、結果満点を取りうれしい限りですが、私にさらりと見せて「ざまあみろ」といってきます。まだまだ彼にとっては、私は口うるさい敵なんでしょうね。

反抗期前、親子二人三脚での1等賞。歩幅を合わせ、息を合わせたあの時を大事にしてこれからも彼を見守っていきたいと思います。

とても心に響くお話をありがとうございました。

 


 

メールセミナー「反抗期の対応法」のご感想をお寄せいただき、誠にありがとうございます。

学校と言えば、昔は休みが恋しかったものですが、今になってみると逆に「学校に通うような気持ち」が恋しく感じる自分がいます。

定年された方が通う学校のようなサービスが好評を得ているという話もありますし、このメールマガジンも思い切って学校のようなものにできたら、もしかするとおもしろいのかもしれませんね。

 

思いっきり話がそれてしまいました(笑)

 

お子さんの反抗期には悩まされることも多いと思いますが、今回のようにお子さんを「大人扱い」できたのは素晴らしいですね。

親御さんからすると「まだまだ頼りないから、子供扱いするしかない」と思いがちですが、思い切って大人扱いすることで、大人らしい行動を見せてくれるようになる場面もあります。

朝に自分で起こさせることについては、以前もどこかで記事にしたことがありましたが、小学生から中学生になる時は良いタイミングですよね。

ほんのちょっと言い方、関わり方を変えただけですが、「こちらの関わり方を変えることで、相手の反応が変えられる」ことの良い例として、他の読者の皆様にも参考にしていただけるのでは無いでしょうか。

 

おっしゃるように「あるがままを受け入れる」はよく言われる言葉ですが、捉え方次第で全く意味の違う言葉となりますよね。

相手が人格として完成している大人の場合は「そのままで良い、変わらなくて良い」のニュアンスが強くなりますが、相手が子供の場合は、何と言ってもまだまだ育ち盛りの発展途上ですから、そのままを完全に認めてしまうのは、単なる教育放棄につながります。

だからと言って、今の状態を否定するのはいけませんから、今の子供の存在を認めつつも、将来の成長や発展の可能性も信じてあげるような、肯定的なニュアンスでさじ加減ができると、子供の側の肯定的な成長も引き出すことが可能になります。

 

ちなみに、「ざまあみろ」と言ってくるのは、まだこちらのことを「敵」として認識している状態ですね。

そこで「ざまあみろとは何だ!」とやるのが、よくあるまずい大人の対応で、これは敵対関係をさらに強くする(=反抗を強める)ことにつながります。

子供の性格によっては、わざと大声で「貸しなさい!」とテストを取り上げておき、怒られるかと思って相手が反抗する気満々で身構えたところに「すごいじゃない!良くやったね!」と大げさに喜んで、ハグや頭をなでるなどのスキンシップをすると、驚きと照れくささで子供らしい表情を見せてくれる・・・という少し凝ったやり方もあります(笑)

ただ、慣れないことをすると失敗しますから、まずは今の延長で、お子さんの自主性や人格を尊重してあげつつも、歩幅と息を合わせた相手の気持ちに寄り添ってあげるような関わり方をしていくことで、徐々にこちらを「味方」と認識してくれるようになると良いですね。

 

まだまだ中学校生活は始まったばかりかと存じますが、これからもお子さんの力になってあげてくださいね。

心のこもった感想をお寄せいただきまして、誠にありがとうございました。

 

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楠木塾長

指導歴20年以上のプロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行う。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。