最近では「朝食をとる習慣のある子供は成績が良い。だから朝食をとらせよう」と、当たり前のように言われるようになってきました。

いわゆる「全国学力テスト」で、「朝食を食べている生徒ほど成績が良い」という分かりやすい結果が得られたことから、その論調はますます強くなったように感じます。

 

ただ、個人的にこうした風潮には、少し危うげな部分を感じています。

例えば、体がどうしても受け付けないような子にまで無理強いするのは、明らかに問題がありますよね?(笑)

それは特殊な例ですが、合わない生徒にまで決まった方法を押しつけるのは、旧来の悪しきやり方の見本です。

 

それに、朝食が脳や体の働きに良い影響を及ぼすのは事実だとしても、朝食単体の影響力がそこまで大きなものだとは考えられません。

実際、全国学力テストのデータを使った説明には、科学的とは言えない、少し作為的・誘導的なところもあります。

子供には理系を奨めるのに、大人は理系思考ができないのが不思議なところですが(笑)、最近はそれが少し行き過ぎて、「朝食をとれば頭が良くなる」「朝食をとらせない親は失格だ」とするような論調もあり、それにはさすがに賛成できません。

 

そもそも朝食と言うものは、小さい頃から日々の生活の中で「当たり前のもの」として根づかせ、それを崩さないでずっと保ち続ける流れが理想です。

しかし、いくら小さい頃に生活習慣として教えこんでも、そして親の側にほとんど落ち度が無くても、急に崩れてしまうことがあるのが反抗期の怖いところです。

そうなった時に、親が慌てて「体にも頭にも良いのだから食べなさい!」と頭ごなしに言っても、反抗期の生徒が言う事を聞くはずがありません(笑)

 

そこで今回は、朝食に関する最新データの正しいところと正しくないところを見ていきつつ、子供が自分から朝食をとるように仕向ける際の説得の材料となるような話題にも触れてみようと思います。

よろしければ参考にしてくださいませ。

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。