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今日お届けするのは、性的マイノリティに関する記事です。
46道府県、願書の性別欄を廃止 東京都除く公立高入試 | 共同通信
来春の入学者を選抜する公立高校の2022年度入試までに、東京都を除く全国の46道府県教育委員会が入学…
2022年度、つまり次の入試から、願書の性別欄が消えるという、なかなか大きな変更ですね。
履歴書でも性別欄の撤廃が進んでいることもあり、その流れに沿った変更だと言えます。
ちなみに、男女別の定員制があることを理由にして、東京都だけは残すことになっています。
ただ、その男女別の定員制について、段階的な撤廃がすでに決まっているため、いずれはなくなるかもしれませんね。
以上は、性的少数者(性的マイノリティ)への配慮ということですが、むしろ影響が大きいのは定員に対する男女比率の問題のほうでしょう。
なぜなら、近いうちに(少なくとも公立の)高校入試では、「性別が評価の対象にならなくなる」ということだからです。
もともと入試においては、女子生徒のほうが成績が良いことが、以前から指摘されていました。
それに対して、男女比が崩れることを嫌がる学校側は、人数を揃えるために、男子生徒のほうにこっそり加点をしていた・・・という事件が、大学の医学部などでもありましたよね。
あそこまではっきりとではなくても、あれと同じようなことが、他大学はもちろんのこと、高校でも行われているだろうことが、数値の上から指摘されています。
しかし、願書の時点で性別が分からなくなると、こういった調整ができなくなりますから、女子生徒が正当に評価されるようになります。
そうすると、偏差値上位の共学校で女子生徒のほうがかなり多くなり、逆に下位のほうで男子生徒が多くなるということが起こるかもしれません。
ただし実際は、学校から送られる調査書のほうに性別欄がありますから、そちらで評価されてしまうのでしょうね(苦笑)
そうなると次の問題は、調査書のほうでも性別欄を廃止するのかどうか・・・ですが、果たしてどうなるでしょうか。
理想的には、性別だけでなく、年齢も出自も全て関係なしに、純粋に能力や資質の部分で評価される状態なのでしょうが、学校という仕組みではなかなか難しそうですね・・・。
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楠木塾長
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