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今日お届けするのは、国語辞典に関する記事です。
国語辞典から“消える言葉” コギャル、着メロ、MD…新たに追加は「チル」や「ぴえん」 掲載の基準は?
12月17日、約8年ぶりに全面的に内容が刷新される「三省堂 国語辞典」。約3500語もの新たな言葉が追加される一方で、約1100語の言葉がなくなる。1990年代に渋谷を中心に流行した「コギャル」。【改訂前の三省堂 国語辞典】「コギャル」顔を黒く焼いたりする、ファッションがはでな女子高生など。改訂前は記載があった「コギャル」という言葉も消えてしまう。三省堂 辞書出版部 奥川健太郎さん:(コギャルは)そういうファッションの方もいないし、検索もされていない。(コギャルは)今の方々が使っている言葉か…
「スッチー」「テレカ」「トラバーユ」「パソコン通信」「BBS」「ピッチ」「プロフ」「MD」「携番」「伝言ダイヤル」「コギャル」「携帯メール」「赤外線通信」
親世代からすると、「あったあった」「懐かしい」と感じる言葉も多いのではないでしょうか。
反対に、子供世代からすると、そもそも聞いたことすらないという言葉のほうが多いと思います(笑)
インターネットや通信など、科学技術の進化によって、その機能やサービス自体が使われなくなっていくと、言葉としても消えていくというのは納得です。
また、当時の一時的な流行で終わったものも、流行が過ぎれば消えていくのはしかたないでしょう。
それでも、馴染みのある言葉が消えていくと、寂しいような何とも言えない感じがしますね。
ちなみに、赤外線通信は今でも搭載されている機種もあるような気がしますが・・・
と思って調べてみると、昔のケータイ(ガラケー)端末や初期のアンドロイド端末だと使えるようですね。
後は、シャオミのスマートフォンだと、家電製品との連携用として赤外線通信が搭載されているようです。
こうして見ると、やはり使われなくなっていく技術ということでしょうか。
一方、新たに掲載される言葉も多数あります。
「一周回って」「犬笛」「遠慮のかたまり」「わちゃわちゃ」「マリトッツォ」「ソーシャルディスタンス」「身バレ」「黙食」や「おうち〇〇」「人流」「チル」「ぴえん」「置き配」
コロナ関連の言葉は、果たして数年後も残るのかどうか・・・
逆に、犬笛はずっと昔からあるものですから、今さら感が強いですが、別の意味での掲載でしょうか。
ちなみに、個人的にどうしてもピンと来ないのが「チル」です。
意味は「のんびりとくつろぐこと」で、英語の「chill」から来ているものですね。
しかし、普通「chill」と言うと、「冷たい」「肌寒さ」「悪寒」「冷やす」などの用法が一般的ですし、それが転じて重苦しい・陰気・よそよそしいといった、どちらかと言うとネガティブな意味で使われる言葉です。
そこをいきなりポジティブなニュアンスで使われてしまうと、どうしても直感的に馴染まない次第です。
ちなみに、chillは「くつろいだ、落ち着いた」という形容詞や、「落ち着く、くつろぐ」という動詞(主にchill outの形)でも使われるのですが、こちらはアメリカ限定の、しかも俗語としての用法です。
若者が俗語として使うのですから、俗語から引っ張ってくるのはある意味で正しいのでしょうが、もともと俗語そのものがピンと来ないことも多い表現なだけに、余計にピンと来ない・・・のは、年をとった証拠かもしれませんね(笑)
果たして、これから一般化する言葉なのか、それとも消えていく言葉なのか、ある意味で数年後が楽しみです。
楠木塾長
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