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今日お届けするのは、小1プロブレムに関する記事です。
幼稚園にもカウンセラー 「小1プロブレム」解消へ―文科省:時事ドットコム
文部科学省は、小中学校の「スクールカウンセラー」など子どもを心理面からサポートする相談員を幼稚園にも積極的に配置していく方針を固めた。主に養育の悩みを抱える保護者からの相談を受け付け、子どもが小学校に進学してから問題行動を起こす「小1プロブレム」の解消につなげたい考えだ。
ついに幼稚園にもスクールカウンセラーが配置される時代ですね。
とは言え、子供からの相談ではなく、保護者からの相談を主としたもののようですから、小中学校のそれとはまた役割が違ってきそうです。
ただ、幼稚園くらいの時期だと、心理よりも医学や発達の面での専門家のほうが望まれそうな気がしなくもないですが・・・どうなのでしょうか。
それにしても、次々と付け足すばかりで、根本的なところを直そうとしないあたりに、教育行政の末期症状の香りがしなくもありません。
そもそも、スクールカウンセラーで「小1プロブレムの解消につなげたい」とするところが、完全に的外れと言いますか、ピンぼけした話になっていますよね。
幼稚園から学校への接続にあたっての、環境やシステムへの不適応が要因なわけで、本当の問題は子供たちの側ではなく、学校や教育方針やシステムの側にあります。
ましてや保護者の側に問題があるわけでもないのに、保護者向けのスクールカウンセラーを設置しようというのは、問題が起こらないようにするのではなく、問題が起こる前提で、起こった後の対処をどうにかしようという発想ですからね。
こういったあたりに、学校教育が良くならない原因があらわれているのかもしれませんね。
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楠木塾長
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