教育に関連するニュースをお届けしています。
今日お届けするのは、小1プロブレムに関する記事です。
小学校入学の時点で学力差があるから、もっと早くから教えようという、何とも筋の悪い発想です。
スタートを前倒ししたところで、早くから「一斉に」教育を始めれば、そこから新たにばらつきが生まれるだけのことです。
5歳から始めれば、その時点でのばらつきが問題視されるようになるだけで、今より早くから問題児扱いされる子供が生まれるだけでしょう。
そもそも、入学前までは「ばらついていても問題視されなかった」のを、入学後から「急に問題視する」ことのほうが問題ですよね。
だからと言って、入学前からばらつきを許容しないというのは間違いで、ばらつきがあること自体は人間なら当たり前のことです。
ばらつきを許容しない仕組みや、ばらつきに合わせた指導ができないことのほうが問題の本質なのですが・・・本当に進歩が無いですね。
ついでに、文中の「幼少期に意欲や根気強さ、協調性などの「非認知能力」を培うと、将来の学歴や所得に大きく影響するとの海外研究もある」については、すでに時代遅れの間違った認識であることは、先日も取り上げたとおりです(苦笑)
間違った前提を元に、それぞれの専門家(?)が、それぞれに好きなことを主張をするせいで、教育行政はますます変な方向に進むばかりです。
もちろん、これすらも教育行政にお決まりの毎度の流れなのですが・・・本当に何とかならないものでしょうか。
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楠木塾長
指導歴20年以上のプロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行う。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。
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