教育に関連するニュースをお届けしています。
今日お届けするのは、中学入試に関する記事です。
中学入試が変わりつつある・・・というのが、こういう記事の定番のフリですが、中学入試に関わらず、入試は変わり続けています(笑)
数年前にも、中学入試の傾向が大きく変わったといって話題になりましたし、高校入試や大学入試もその繰り返しですよね。
歴史は繰り返すというもので、まさに社会の題材には良いかもしれません。
それはともかく、こういった「答えのない問題」はとても面白いですよね。
ただ、これが「学校の授業」ではなく、「中学入試」の話というのが、素直に喜べないところです。
そもそも、こういった正解の無い問題は、正解が無いからこそ、お互いの意見に触れ合ったり、刺激を受けてブラッシュアップさせたりすることで、より意味を持つものです。
それなのに、あえて個人戦である入試でしか目にする機会がないというのは筋が悪く、意見交換の機会も無いですし、せっかく出した意見も出しっぱなしで終わってしまいます。
もちろん、「そういう力を普段からつけてきたかどうかを問うのがテストだ」と言われれば納得ですが、そうなると学校で触れもしないのに、どこで力をつけてくるのかという話になってきます。
学校で学んだことだけを入試に出すのが正しいとも思いませんが、学校で教えてもいない中で、この手の問題にいきなりうまく答えられる子供は少ないわけで、やはり塾などで対策をしてきた子供たちが圧倒的に有利です。
すでに中学入試は、家庭の経済力競争の一面もあるわけですが、それをさらに強めることになりかねません。
中学入試がこうなるから、学校の授業もそうなっていく・・・はずも無いですし、公立の小学校が私立の中学入試に合わせていくのもおかしな話です。
小中間の連携が取れていないというか、各自がやりたいことを好き勝手にバラバラでやっている感じで、点として見ると「面白い問題だな」と評価できても、面として見ると「どうなんだろう・・・」という気になってしまうわけですね。
少なくとも、この手の記事を、諸手を挙げて「素晴らしい!」と讃えて、だから中学入試は素晴らしいと礼賛するような読み方はしないようにしたいですね。
最後に、参考として「他にこんな問題が出ている」というのが分かる関連記事もご紹介しておきますね。
SDGsに絡めたものばかりが取り上げられていますが、このあたりになってくると、大人でも勉強になるものが多いと思います。
逆に、時代に合わせて変わりつつある常識や価値観をアップデートできていない大人のほうが間違えてしまうものも多いのではないでしょうか。
ぜひ私たちも、時代に合わせて見識をアップデートしていきましょうね。
楠木塾長
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