教育に関連するニュースをお届けしています。
今日お届けするのは、ネット依存に関する記事です。

 

 

先日も「コロナでネット依存が悪化した(ひどくなった)」という趣旨の記事をお届けしましたね。

そちらでは、人数はそれほど増えてはいないが、依存の程度が悪化しているという内容でした。

一方こちらは、人数も急増しているという調査結果で、何とも頭の痛い状況ですね。

(このように、調査ごとで前提条件が異なる以上、それぞれで違う結論が出てくるのは普通にあることです。情報リテラシーが求められるところですから、こういったデータや調査系の記事は、幅を持たせて受け取るようにしたいですね)

 

コロナ禍により外出ができなくなったことで、スマホやネットやゲームの利用が増えたことは、すでにあちこちで言われていたことですよね。

実際に、屋外での活動やアウトドアのレジャーは劇的に減少している一方で、最高益を出しているゲーム会社も出ています。

そうしてネットやゲームを利用する人が増えれば、それだけ依存する人も増えやすくなるわけですから、ある意味で自然な流れとも言えるでしょう。

 

引用元のタイトルは高校3年の男子に注目していますが、高校生全体の28.5%にネット依存の疑いがあるという、かなりインパクトのある数字が出ています。

また、小学生、中学生も軒並み上昇しており、ネット依存が今まで以上により身近なものとなってきました。

それにしても、受験で忙しいはずの高3が一番ひどくなりやすいというのが、何とも皮肉なところですよね。

従来だと、問題行動は受験学年になると減ることのほうが多かったですから、逆に受験学年のほうが増えやすくなるというのは、本当に注意が必要です。

 

とは言え、さすがに高3にもなると、スマホやネットやゲームの利用は子供任せになるかと思います。

それでも、依存状態になっているのを放置するのは危険すぎますから、必要に応じて手綱を握れるようなルールや仕組みは用意しておくべきでしょう。

リスクマネジメントでは無いですが、高校生の4人に1人以上に依存の疑いがあるというデータを踏まえれば、ぜひとも心の準備はしておきたいですね。

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。