教育に関連するニュースをお届けしています。
今日お届けするのは、性的マイノリティーに関する記事です。
全国の公立高校で639校もが、制服に性別の縛りをなくしたり、別の選択肢を設けたりしているということです。
性的マイノリティーへの対応は、今や当たり前に求められるものとなってきており、学校生活を描いた小説やマンガなどでも、普通にテーマとして取り上げられていますよね。
今はまだ途上ということもあり、「配慮が必要だ」という認識ですが、次第に「そうあるのが当たり前」という状態に進んでいくのでしょう。
できれば、記事にあるように、女子生徒の制服にスラックスを追加するという形より、男女共通のデザインにするような形で、制服選びの際に性別を意識する必要すらなくなっていくのが、より良いのかもしれませんね。
なお、こういう記事に対して、「そもそも制服はいらない」「やっぱり制服は必要だ」という議論になりがちですが、それはいったん横に置いてあげてほしいです。
もちろん、制服自体の必要性に対する議論も必要ですが、ここでは古い体質が染み込んだ象徴とも言える「学校」という場所で、性的マイノリティーへの配慮だったり、性差別的なものの見方だったりが急速にやわらいできていることのほうを、まず評価したいものです。
何より、制服の必要性に踏み込むと、そこで議論が紛糾して話が止まってしまいがちですし、今すぐできる改善を進めていくことで救われる子供たちがたくさんいることを、忘れないようにしたいですね。
ちなみに、同様のテーマとしては、こんなニュースもあります。
履歴書や入社試験などで性別欄が廃止されていっているのと同じく、入学願書でも性別欄が消えていく流れですね。
共学校の入学式で蓋を開けてみたら、合格者が女子ばかりに偏っていた・・・ということになったらどうするのかという疑問もありますが、それはそれで構わないという時代に向かうのでしょうか。
そうなると、陰でこっそり調整をして、後で問題になるという、どこかの医大や医学部のような展開も想像できますね(笑)
ただし、調査書には性別欄を残すようです。
それでは意味が無いという声もありそうですが、実際の指導においては、男女の違いに合わせて変えるべき部分がかなりありますから、教える側として必要なのもよく分かります。
もちろん、性的マイノリティーどうこう以前に、個々の生徒で対応は全く異なって当然ですから、最終的には性別という区分けも必要なくなるのですが、面識のない導入時の段階では情報が多いほど良いですし、集団として対応する場合においては、一般的な傾向や確率論的な対応が役に立ちやすい部分があることも否定できませんからね。
そのため、受験の合否には使わずに、合格後の指導に役立てるというのであれば納得ですが・・・今の調査書の使用法と同じく、入試の判断に大きく影響するとなると、願書の性別をなくしたのはあまり意味が無いような気もしなくもありません。
いずれにしても、性別に対するものの見方・考え方が、昔とは大幅に違ってきています。
先生はもちろん、保護者の皆様も、認識をバージョンアップさせながら、対応していかれてくださいね。
楠木塾長
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