目次
本当に体を張っても子供と戦わないと、反抗期をきっかけに人生の辛酸を舐める事にもなりかねないと思いました。
まこまま様からメッセージをお寄せいただきました。
いつも大切にお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
メールマガジン「週刊 楠木塾」のご感想
お世話になっております。
昨年6月頃にメールで相談にのっていただきましたまこままです。
反抗期で問題行動の真っただ中だった頃に、親身になっていただきありがとうございました。
6月頃は、まだ受験生としての自覚もなく、学校の課題も先生の目の前で破り捨てたり「ノー勉」で試験を受けたりやりたい放題の生活をしていました。
当時の遊び友達は素行の悪い子供が多く、つるんでわざと遅刻登校したり、夜まで遊び歩いたり、あげくに学校で爆竹を鳴らしたり、本当に困っていました。
そんな事を繰り返しているうちに、7月に自転車盗で警察にごやっかいになる事があり、それをきっかけに受験向き合うことが出来るようになりました。
ただ、1学期でかなり落とした成績を取り戻すのは結構大変で、大した成果も出ないままついに12月の3者面談の時期になりました。
その頃には、国立の石川高専に第一志望も決まっていましたが、「ちょっと難しい」と言われてエンジンが掛かりました。
平日は5時間、休日は8~10時間、正月も休まずに追い込み勉強を続けて、2月末に高倍率にも関わらず、石川高専に合格する事ができました。
荒れていた頃に遊んでいた友達が警察に捕まり、1ケ月少年鑑別所に送られたと聞いて、何とか立ち直ってくれて本当に良かったと心から感じました。
「反抗期は誰にでもある」とか「反抗期はあった方がいい」と良く言われました。
真っ最中は、向き合う親にとっては精も根も尽きる大変な試練です。
もちろん子供も自分の中のエネルギーのベクトルが定まらずに、苦しんで暴れているのでしょう。
本当に体を張っても子供と戦わないと、反抗期をきっかけに人生の辛酸を舐める事にもなりかねないと思いました。
もう来ないかもしれない、と思っていた春が予定より少し早くやってきて、親子で幸せを噛みしめています。
本当に辛い時期にアドバイスをありがとうございました。
これからもうちと同じようなお子さんの救世主として、大変だと思いますがご活躍いただきますようお願い申し上げます。
塾長からのお礼とメッセージ
第一志望校に無事合格されたのですね。誠におめでとうございます。
高専と言えば、決して易しい進路ではありませんよね。
さらに、反抗期からくる素行の悪化で、内申面でも得点面でもご不安が大きかったでしょうから、喜びもひとしおだと思います。
夏にかけては素行も悪化しやすいのですが、こうして文章で経過を読ませていただいただけでも大変な状況が伝わってきます。
今だから思い出話ではありますが、当時は相談する先も少なく、お母様からすれば長く苦しい冬だったと思います。
それを乗り越えての春の到来ですから、私も自分事のように嬉しく思います。
周囲の環境などの影響もあり、一時期は道を踏み外してしまったようですが、致命的な状態には至らずに済み、こうして戻ってこれたのは本当に良かったですね。
そのまま落ちていく生徒もいますし、踏みとどまってもあやふやな状態で維持する生徒もいるわけですから、そこで心を入れ替えてスパートをかけられたのは、地力が育っていたからこそでしょう。
自信を無くした時期もあるかもしれませんが、結果的にはご家庭での育て方が間違っていなかったのだと思います。本当に頑張られましたね。
反抗期が無いに等しい子供もいますし、その程度や形はご家庭によって様々です。
また、反抗期をきっかけに、そのまま完全に道を踏み外してしまう子供もいるわけで、「反抗期はあった方が良い」と言うのは、そうならなかったご家庭だから言える結果論に過ぎず、事態に直面している親御さんにとっては、大して励みにも救いにもならないと思います。
確かに、反抗期を良いものとするか、悪いものとするかも親御さん次第という面も無くは無いです。
しかし、おっしゃるように、渦中に巻き込まれている真っ最中の親御さんはただただ大変なばかりですし、冷静に対処することだけでも大変な事です。
ただ、そこで子供と真正面から向き合い、体を張ってでも戦うくらいの気概が無ければならないのは事実だと思います。
そうした努力の末に、お子さんの反抗期が改善したことは本当に嬉しく思います。
「親子で一緒に喜べる」・・・普段なら小さな事なのでしょうが、それさえも二度と叶わないのでは無いだろうかと思い悩む日々だったかもしれません。
合格も素晴らしいですが、平穏な親子関係が再び得られたこと、本当に良かったですね。
なお、救世主などと言う表現は、大して何もしていない身としてはお恥ずかしい限りで恐縮ですが、世のご家庭にほんの少しでもお力になれていることを願いつつ、微力ながらこれからも頑張って参りますね。
心温まる春の風のようなお便りをお届けいただきまして、誠にありがとうございました。
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楠木塾長
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