教育に関連するニュースをお届けしています。
今日お届けするのは、大学入試に関する記事です。

 

 

大学入試改革の目玉が次々と消え去っていく中、残る大きな目玉の1つであった「eポートフォリオ(e-Portfolio)」も、見直しとなりました(笑)

もともと、なぜか一民間企業に全て委託されるという、意味不明すぎる流れで決まったものですから、こういう結果になったのはむしろ当然です。

しかし、これまでうまく表舞台に出ずに来ていましたから、そのまま逃げ切るかと思っていただけに、今頃になっての見直しは意外でしたね。

ベネッセも、欲張らずにID不要の仕組みにしておけば良かったものを、案件まるごと失うことになってしまいました。

 

ただし、変わるのはあくまで「eポートフォリオ」だけであり、大学入試改革の三本柱の一つである「主体性評価」を求めていく文科省の方針自体は、今のところ変わりません。

そのため、いずれはこの手の別の仕組みが必要になるでしょうから、少しだけ形を変えてまた動くかもしれませんね。

その際は、ベネッセ単体ではなく、複数企業の複合でというのが落としどころとなりそうですが・・・果たしてどうなるでしょうか。

 

少なくとも当面、受験生は自分で記録を管理し、大学に提出することになる・・・という、悲惨な流れとなっています。

総合型選抜(AO入試など)で受験に必要となる生徒はもちろん、度々の方針変更に振り回される学校現場の皆様も、どうかめげずに頑張ってくださいね。

 

The following two tabs change content below.

楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。