Lontra様よりいただいたメッセージのご紹介です。
はじめまして。中2男子の母です。
昨日期末試験の成績表を持ちかえりました。
先々週から結果の答案を持ちかえっていて無残な点数を見ていたので、ある程度の覚
悟はしていたのですが、実際に眼にしたショックは大きなものでした。
小学生のころは成績も良く、一緒に勉強すると簡単に100点をとっていました。
6年生では都立中学合格を目指して塾に通い頑張りましたが不合格。
しかし、転居して入学した公立中学はとても良い学校で、友人も多く、教育的環境に
も満足していました。
教育的環境…つまりレベルが高いということですが、中1の時点では成績トップとは
いかないまでも追随しているイメージでした。それが、中2に進級し、最初の中間テ
ストから下降線。期末は前述のとおりでした。
一緒に勉強することには本人の拒絶感が漂い、それが意欲を削ぐのではとの恐れから
弱気になった私が一切関与をせず、本人任せにしてしまいました。
答案の点数を見て色々と確認したところ、教科によっては試験範囲の全てに目を通す
ことさえしていなかったことが分かりました。
愕然としました。中1の時に『試験範囲が発表されたら試験範囲の最初と最後のペー
ジにフセンを貼る』という約束をしていたからです。基本のキさえ出来ていなかった
ことに腹を立て、責めました。
相手を変えるには、まず自分から変わらなくてはいけないと頭ではわかっていても、
職場や他の大人同士の関係では実践できても、一番大切な自分の息子に実践できてい
ない自分の不甲斐なさに悲しくなります。
今朝も重い雰囲気で登校しました。
何かに縋る思いで検索をしていてこちらのサイトに行きつきました。
泣きながら読んでしまいました。中学生の親の悩みは広く、深く、尽きないのだと思
い至りました。そしてこの状況を作り上げてしまったのは他ならぬ私自身であること
を再確認しました。息子のメンタルの弱さを指摘する前に自分自身を振り返ることを
しなくてはならなかったようです。
早速、メール会員に登録させていただきました。私も日々勉強してまいります。
頑張ってみます。
メール会員へのご登録時にいただいたメッセージですね。
お寄せいただき、誠にありがとうございます。
いただいたのがちょうど1学期の期末テストが返ってきた頃で、中2になって急降下してしまわれたわけですね。
反抗期に伴い、関わりを減らし、今までよりも勉強が雑になり、成績が下がる・・・の流れは、最近増えていますよね。
昔よりも、小学生時代にお子さんの勉強を見るご家庭が増えているだけに、反抗期で子供が受け付けなくなると、この流れに陥りやすいです。
もちろん、鍵となるのは、子供が素直に言うことを聞く間に、ただ言ったとおりにやらせるやり方では無しに、自立的に学ぶ力を育てておけるかどうかですが・・・それが大変難しいことであるのは、言うまでもございません。
中1の時の「約束」は、おそらくお母様の中で「約束」であっただけで、きっとお子さんにとっては「指示」や「命令」だったのでしょうね。
私たちも、上司などからやりたくも無いノルマなどを「約束」させられますが、押しつけの約束が成立しないのはご存知のとおりです。
言ったとおりにできていなくて腹が立ったお気持ちもよく分かりますが、「言われたことをできる」と「言われなくてもできる」との間には、想像以上に大きなギャップがありますから、その点の予備知識があれば、もしかすると衝突も軽くて済んだかもしれません。
他の人間関係ではうまくできても、親子や家族の間ではどうしても難しいこと、あるものですよね。
長年積み重ねてきたしがらみもあるため、すぐにどうにかできるものでは無いですが、メールマガジンを通じて他のご家庭の様子なども見ていただく中で、少しだけ冷静に関わりやすくなれるかもしれません。
お母様も悩ましいと思いますが、成績が下がったお子さんも悩んでいると思いますから、お互いが敵対関係になることだけは無いように、これからもお子さんの年齢に合った形でサポートしていってあげてくださいね。
引き続き、参考にしていただけましたら幸いです。
メッセ―ジで紹介いただいたTです。
成績低下のショックに加え、今後の子どもとの関わり方について分からなくなり、あのメールを送りました。
以下、経過をご報告します。
一学期末テスト成績表返却と同じころに、通っていた塾の実力テストの成績表が返ってきました。特に勉強していたわけではありませんでしたが、国語と理科はとてもよく出来ていました。
しかし、得意科目と思っていた英語はかなり悪い点数で、本人も悲しそうでした。中一までに英検3級を取得していたのでプライドもあったと思います。
でも内容を確認したらその点数は当然のことでした。
英検は取れても、文法はそこかしこに穴があり、基本的なことが全く出来ていませんでした。
そして、これを機会に、この夏は私が子どもに英語の勉強を教えることになりました。
通っていた塾は夏休み前にやめました。部活が忙しいことも理由でしたが、期末テストをみて効果がないと判断しました。
7月初めから取りかかり、夏休みもイベントで出かけた他は休みなく毎日問題集に取り組みました。単語の練習は毎日10個ずつ一人でやらせました。数学は比較的簡単な問題集を与え解かせ、採点は私がやりました。
本人は望んでいなかったと思います。ただ、このままではまずいという認識もあったので仕方なく受け入れたのではないかと思います。
本当に頑張りました。母子ともに。
2学期始まって2日目復習テストがあり、英/数/漢字どれも8割を超す点でした。
数学は失点のほとんどがケアレスミスで本来なら100点とれたようで答案にgoodと書いてありました。
英語、漢字は授業後先生に「実力はあるんだから頑張って」というようなことを言われたそうです。嬉しそうに報告してくれました。
先生方の心遣いに感謝しています。
私との勉強は、未熟な私が暴言を発することを我慢できない時があるため、辛いことも多かったと思います。
メルマガで自らの失敗を目の当たりにして改善を誓っても、子どもの出来ないことにこだわってしましました。
私もそうやって即180度改善することが出来ないのに、子どもにだけそれを要求することは理不尽極まりないですね。
そうやって自らを反省しながら、子どもに母としての未熟さを謝りながら、英語と数学の勉強を一緒にやっています。
夏休みが終わってもずっと続けています。
子どもは夏休み明けのテストで結果が伴ったことで、気を良くしたのだと思いますが、私は少しでも早く自分で出来るようにしてあげて、手を離したいと考えています。
支配し続けた母だったなあと思います。心から。
メールセミナーの内容はプリントアウトしていつでも読めるように置いてあります。
これからもよろしくお願いいたします。
掲載不可:返事もいらないを選択しましたが、この経験が何かで他の方の参考になるようでしたらお使いいただいても結構です。
このような未熟な母の経験は、あまり参考にはならないと思いますが。
メールマガジンVol.128号でご紹介した方ですね。その節はありがとうございました。
参考にならない経験などございませんし、未熟なのは私も含めて全ての人は常に未熟な存在です。
御返事可能なものはできるだけしておきたいと思っておりますから、今回余裕ができたこともあって、ご紹介と御返事をさせていただきますね。
今のお子さんに必要となる、直接手を出す形を短期的に取られながらも、「少しでも早く自分で出来るようにしてあげて、手を離したい」と考えて、将来を見据えた長期的な対応と姿勢を心がけておられる点は素晴らしいと思います。
「全く手を出さない」のも「手を出し過ぎる」のもまずく、大事なのはその間のバランスであり、子供の個性と成長段階に応じた適切で適度な関与以外に正解はありません。
最初は「こんな簡単なことから面倒見ないといけないの?」「ここまで手を出していいの?」と不安になるような関わり方から始めなければならない生徒は多いですし、逆にしばらくすると「こんな不安定なのにもう手を離さないといけないの?」「まだ未熟なのに、見守らないといけないの?」と不安になるような関わり方も求められるようになります。
親にとって「これくらいがちょうど快適」と思える関わり具合は、特に反抗期に置いては、かなりの確率で「どちらにも当てはまらない中途半端な関わり具合」であることが多いのもまた、この時期の子育ての難しさだと思います。
そういう意味では、最初は常識よりも少し余分に手を貸し、少ししたら今度は常識よりも少し早めに手を離すくらいが、実はちょうど良いのかもしれませんね(笑)
(実際は、個々の生徒の個性と成長段階で大きく変わるため、全ての親御さんに通じる「これくらいが良い」は無いのですけれども)
さて、1年1学期末の時点での実力テストですが、実はこれはほとんど意味がありません。
なぜなら・・・
楠木塾長
最新記事 by 楠木塾長 (全て見る)
- メールマガジンの登録失敗 - 2023年3月15日
- 塾を辞めるにはどうすれば? 辞めるタイミングや理由 - 2022年10月3日
- 計算力を上げる勉強法 ウソとホント—本当に正しい勉強法は? - 2022年5月23日
おすすめコンテンツ
弊塾からのお願い
そのため、今ではどこでも当たり前となったサイト上での宣伝や広告等の掲載を一切していません。
これは「余計な画像や動画が表示されず読みやすい」「ステマが100%無いため安心して読める」といった点では良いのですが、運営的にはかなり大変なところもあります。
そこで、今後も安定的に活動を継続していくために、寄付を募ってみます。
弊塾の活動を応援してくださる方、記事の内容が参考になったという方、ご相談が役に立ったという方がおられましたら、どうぞよろしくお願いいたします。
<ご寄付はこちらから>
※Pay What You Want方式です。