りんりん様から、お寄せいただいた教育相談のご紹介です。
こんにちは、初めてのご相談です。現在中学2年の娘がいます。
成績ですが、入学当時からなか成績が上がりません。(良くて偏差値55悪くて47位うろうろ)1年間ほど家庭教師で頑張りましたが、1・与えられた宿題で満足してしまう。2・自分の苦手を見つけ反復しようとしない。3・めんどくさがるなどの改善点も指摘しましたが、本人には私達の気持ちが伝わらずに今日まできてしまいました。
英語の教科が苦手で家庭教師の先生にも単語が覚えられないところを強化してもらいましたが、文法までなかなか進まず、単語を覚えないと先に進めませんといわれるありさまで、学校の授業はどんどん進むのに分からなくなってしまいました。さすがに危機感を感じ、個別指導塾へ入塾しました。
娘は英語2コマと数学1コマとっていますが、今やっと平均点がとれる位になってきたところです。
親として心配したしまうのは、1年生の英語の復習ができていないこと。今文法の内容を詰め込むだけ詰め込んだという感じです。来年は受験も控えています。私の方が焦ってしまいます。
本人の気持ち次第なんでしょうがあと1年で間に合うものですか?冬季講習で、一応振り返りをするようですが、早くから塾に行っているお子さんはもうすでに春季・夏季講習で2回は復習している形になります。
他の教科についても少々不安があります。受験勉強ってやっぱり夏休みからしないと厳しいですか?
偏差値の数字が、どういったテストのものなのかにもよりますが、全ての生徒が受験するようなものであれば、ちょうど真ん中くらいの位置におられるようですね。
一方で、「やっと平均点がとれる位になってきた」とあるのは、英語に限った話でしょうか。
個別指導で週に2コマもとれば、さすがにある程度はできるようになってもらわないと困りますが、それでも全く上げられない塾もあるのが現実ですから、まずは良かったですね。
さて、今回のご質問は「あと1年で間に合うのか?」ですね。
これとは関係無い点について先に触れておきますが、「1・与えられた宿題で満足してしまう。2・自分の苦手を見つけ反復しようとしない。3・めんどくさがるなどの改善点も指摘しましたが、本人には私達の気持ちが伝わらずに今日まできてしまいました。」については、なかなか思いが伝わらず、ご苦労なされましたね。
ただ、どれも多くの生徒で見られる習性ですし、3つに共通しているのは、要するに「勉強を自発的にやろうとしていない」ですよね。
逆に言えば、本人の自発性を引き出していなければ、どれだけ改善点を指摘し、思いを伝えたところで、与えられた以上にやるはずも無ければ、自分で問題改善のための努力もしないのは、しかたの無いところでしょう。
これは、自分の立場で考えてみると分かりやすいです。
例えば、お母様が毎日作っているご飯について、子供や家族が「もっと美味しいものにしてほしい」「毎日違う料理を用意してほしい」と思っているとします。
そこで、向こうから「こうした方が美味しくなるのに」「料理本を買って、もっと他の料理も作ってよ」と言われても、普通は「面倒だな」と思うだけですし、前向きに「よし、今の料理は駄目だから頑張ろう!」と思うどころか、「文句があれば、自分で作ってよ!」と思うのが普通です(笑)
「今あるレパートリーで満足している」「自分の料理の悪い点を見つけて練習しようとしない」「もっと手間のかかる料理を作るのを面倒がる」と書けば、上の3つの問題と大して変わらないのもお分かりいただけると思います。
もし、美味しい料理を食べたければ、まずは作り手の今の努力に感謝した上で、相手の気持ちを尊重しながら自発的なやる気を引き出し、作ってくれたものを褒めながら他のアイディアを提案するのが近道ですし、そうしてもらった方がこちらも気持ち良く作れますよね?
もちろん、「そんな手間ひまかけ無くとも、子供にとって勉強は仕事だから、やるのが当たり前だ!」としてしまうのも1つの考え方ですが、「家事は親の仕事だから、もっと努力するのが当たり前だ」と言われて頑張れる親はそうそういないと私は思います。(少なくとも、私は頑張れません)
こういった問題の本質に手を打てていなかったとすれば、働きかけがなかなかうまくいかなかったとしてもしかた無いですから、そうした面にも目を向けていただくと、また違った対応策が浮かぶかもしれません。
受験勉強ってやっぱり夏休みからしないと厳しいですか?
それでは、本題の「あと1年で間に合うのか?」「受験勉強ってやっぱり夏休みからしないと厳しいですか?」にお答えしていきます。
後は、「英語の復習はいつから始めるべきか?」にもお答えしておく必要がありそうですね。
ついでに、「冬季講習で、一応振り返りをするようですが、早くから塾に行っているお子さんはもうすでに春季・夏季講習で2回は復習している形になります」についても少しだけ誤解があるようですから、そこにも触れていきます。
それでは順に参りましょう。
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楠木塾長
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