ぺい様から、お寄せいただいた教育相談のご紹介です。
たいへん、参考になる記事、いつも読ませてもらっています。
今日、ご相談したいのは塾の勉強のさせかたについてです。
中二の息子は中一のときに通わせていた塾で成績が低迷していたので、この四月より別の塾に転塾させました。
この塾には週四コマ通い、中二の英語、数学と中一の英語、数学のやり直しをしています。
この一週間は中間テスト前ということで、毎日テスト範囲の授業をしてくれています。五教科対応です。
昨日は日曜日で、社会と英語の授業でしたが、まず、社会のテストをし、できなかった問題を問題と答えを紙に五回づつ書くというのをさせられ、勉強の苦手な息子は五十問間違えたので、二百五十回書くはめに・・・
一時から開始され、五時の休憩時間に気が遠くなった息子は、塾から家に帰ってきてしまいました。(歩いて五分の距離なので)
その後、心配した先生から電話があり、私が出向いて荷物を取りにいき、事情を説明。先生は初めはみんなそうなんですよ。書かされるのが嫌になり、覚えてくるようになります。と言っていました。
私はこの勉強方はものすごく非効率だと思います。
特に問題まで五回書くというのは。
プリントを使い(特に学校で配布されている)、答えがかけるようになるまで、何度も繰り返すというほうが、いいのではないでしょうか?
答えまで五回書くのは、間違いが少ない子はいいですが、うちの子のように正解数のほうが少ない。そして、字を書くのも遅くて苦手な子にとって非効率な気がするのですが、先生はどう思われますか?
いつもご愛読いただきまして、誠にありがとうございます。
今回は「勉強のさせ方」とのことですが、どうやらテーマは「家庭でのさせ方」では無く、「塾でのさせ方」に対する違和感のようですね。
これから通うつもりの塾や、すでに辞めた塾の場合は良いのですが、今もお通いの塾について書くのは「指導法や指導方針の衝突」の問題が発生しやすく、少し答え方が難しい部分があります。
今回は2段階に分けて書きますから、途中で読むのを辞めずに、必ず最後まで読むようにされてくださいね(笑)
まずは、普通にプロの視点からです。
今回の指導法については、普通に「まずいやり方」ですね。
それが塾のやり方なのか先生固有のやり方なのかが分からないため、塾全体を責めるような言い方は避けますが、まずいやり方を実行に移している時点で、その先生の力量不足は間違いないです。
確かに「書かされるのが嫌になり、覚えてくるようになります」はそのとおりで、そこを許して「勉強するのを何度でも忘れてくる」ような状態で放置するのは最もまずいです。
そのため、決して「不正解」とまでは言えないのですが、比較のため分かりやすく言いますと、今回のようなやり方は「三流」ですね。
これが「二流」であれば反省した時点で切り上げますし、「一流」であればペナルティを一律にするのでは無く、生徒に応じた「負荷と効果の均衡点」で実行します。
要は、書くことそれ自体に意味があるわけでは無く、反省して次から忘れない状態にすることを目的とした指導ですから、そこそこの先生は、生徒が反省した時点で臨機応変に対応します。
ただ・・・(続きは省略)
※御返事はメールマガジン内でさせていただきました。
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楠木塾長
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