野山の花様から、お寄せいただいた教育相談のご紹介です。
お世話になります
中1の息子の国語力のなさでご相談申し上げます。
精神的幼さに危機感を感じ、小学生のころから読み聞かせをし、6年で新聞を読ませたり古典を声に出して読ませたり、してきたのですが全く効果はありませんでした。
新聞を読んでも、最初の方に書いてあることを忘れてしまうと言います。
文字を読む事は彼にとって苦痛なんだと思います。
最近期末テストがありましたが、記号で答える問題なのに答えを書いてみたり、国語では的確な文章の抜き取りができていませんでした。予想通りでした(汗)
それに加えて、数学では途中式を書かない(書けない?)のでミス連発です。
これは途中式を書かない子供さんへのアドバイスが、大変参考になりました。ありがとうございます。
定期テストですと、こちらが噛み砕いて説明すると8~9割は納得してくれます。
どんな事をすれば国語力がつくのでしょうか?
勉強は分かるようになりたいと思っていますし、やる気もあります。
自信をつけさせて伸ばしてあげたいのです。
よろしくお願いいたします。
私と同じ、岐阜県の方ですね。
いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。
最初に横道から入るのもどうかと思いますが(笑)、まず「精神的幼さ」については、新聞の購読や古典の音読ではあまり意味が無いですね。
もちろん、国語力のアップが主目的であれば構いませんが、精神年齢を高めたり精神的にしっかりとさせたりしたいような場合には、そういった「他人の文章や思想を、考えなしに丸ごと受け入れさせる」指導は効果が薄いです。
やり方や与え方次第の面はあるのですが、悪くすると無思考の依存的な状態を余計にひどくする場合もあるため、注意が必要です。
また、他の文章は分かりませんが、とりあえず新聞と古典については「文字を読むことが苦痛」と言うよりも、「興味も無い文章を無理やり読まされることが苦痛」な面のほうが強いのでは無いかと思う部分もあるわけですが、その点はいかがでしょう。
精神的成長を望むならば、もちろん読書は効果的な方法の1つではありますが、読書を選択する場合は、少なくとも本人が興味を持てる内容にしたいですね。(最低限、読んですぐに忘れない程度のものを)
ちなみに、古典の中でも論語のような種類のものを、最近見直されている素読形式で学ばせているようでしたら、その勉強法自体を否定するものではありません。
ただ、それは精神修養に効果的な面があるものの、かなり長期的な方法であり、すぐに精神的幼さの解消につながることはあまり無いことも付け加えておきますね。
(それではどうするかと言う話は、今回の本題からそれすぎるため割愛します)
さて、今回は国語力についてのご相談ですが・・・(続きは省略)
※御返事はメールマガジン内でさせていただきました。
楠木塾長
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