まがちゃん様からお寄せいただいた、教育相談のご紹介です。


 

中一の息子の今後の勉強の進め方についてです。
小学校時代から、授業中は不注意でぼーっとしていることがあると、
先生から毎年いわれていました。ノートもあまりきちんととっていなかったようです。
家庭学習の習慣もありませんでしたが、最低限の宿題はなんとかこなしていました。
テストは100点もよく取ってきましたが、成績は中の上位だったと思います。
すぐには理解できないけれど、何度もやって後からゆっくり追いつくタイプかもしれません。

息子は、小さいころから不注意で集中が難しい傾向、切り替えが難しい気質です。
それで、私も多々の叱責と過干渉を続けてきてしまい、小学2年生のころ息子は、
学校も勉強も嫌!と切れたり、自分1人ゲームを持っていないことから友達についていけないと
ものすごく荒れた時期があります。その時、厳しすぎる親の対応を改めなくては、と
怒らないでほめて励まして育てるように心がけてきました。
当時、発達障害かもと、知能検査をした際、診断は受けていませんが、
周りを見てじっくり取り組む傾向があるので、課題は厳選したほうがよいと言われました。
それで、あまり勉強のことは言わず、宿題を頑張っていればOKとしていました。

成績は、テストで100点取ることもありましたが、中の上程度でした。
戦国歴史や、化学の元素記号など、自分の好きな分野への知識は
年齢以上にあります。そこをほめて認めるようにしてきましたが
数学などで、途中式を飛ばしたりしようとして、母が注意すると、
切れてプリントを破ったこともありました。(後に担任の先生に申し出て再提出)

中学校に上がってからは、張り切って自分から進研ゼミ(チャレンジ)を申し込み
部活と勉強を両立する!と意気込んでいました。最初の中間テストは400点とり、
本人も、俺はできる方だ、と得意気でした。
一方、部活は早朝自主練・夜遅くまであり、日々の勉強は、チャレンジ15分がやっと。
テスト前に一日1時間勉強するので精いっぱい。期末は5科目で250点台におちました。
けれど、ここまでは何とか学校のワークなどもこなしているようでした。

夏休みに入るあたりから、部活についていけない愚痴をこぼすようになりました。
そして、5教科1冊づつのワークの課題。なかなか自分から、手を付けない様子でした。
これまで部活も頑張っているから、母はあまり勉強は口出ししない様、気を付けていたものの
これではまずいと、宿題をせかすような言い方を夏休み中にし続けました。
なんとか、宿題の提出は間に合ったものの、最後の研究課題は、教えてもらっていた父にお任せ状態。
それをせかされて、ふて寝した翌日に「部活辞める」といい、厳しい運動部から文化部に転部しました。
両親とも非常にショックでしたが、家族で話し合い、本人の意思を尊重しました。

しかし、そこから時間がぽっかり空いたことで、息子本人も色々時間を持て余しているように見えます。
パソコンは1日30分勉強後。と決めていたのが、パソコン目的でしぶしぶチャレンジをするように。
勉強したくないけど、パソコン(動画・音楽)したいと思うと、イライラして八つ当たりするように
なりました。
学校の授業は寝ている。課題の小プリントもやっていない。ワークは貯めている状態です。
勉強へのモチベーションも一気に下がりました。

そして、今日は2学期の中間テストです。貯めまくったワークをこなす気持ちにもなれず、
勉強する気が起きません。パソコンの音楽や動画を聞きながら、あるいはテレビをつけながら、
なんとかやる気を起こさせ、答えを見ながらワークに取り組んだ状態です。

本人いわく、高校はいければどこでもいい。どこでもやりたいことはできる。
(一応工業高校を考えている)大学はいかず、専門学校にいって、
パソコンを使って収入を得ると・・。
その一方で、塾に行っているやつは、学校で勉強しなくても成績がいい。
俺も塾いったら、頭よくなるかな・・とつぶやいていたり、
参考書を買ってくれ、といって、道具はそろえようとします。
努力をしなくても、魔法の杖があると思うのか・
個人指導の塾なら言ってもいいと息子から言うので、
こんなところがあるよ。と教えると、見学してみてもいいけど、
おれそんなに勉強は頑張りたくない。と後ろ向きです。

また、母に勉強を教えてもらうのが、嫌なモードに入っており、
部活の転部前後から、反抗的になってきました。
勉強は父と一緒なら、うまくいくときもあります。しかし自らではありません。
父も母も中学相当の勉強ならば教えることができますが、
つきっきりで教えて、過干渉になってしまうのもよくないと考えています。

こんな状態なので、自分から進んで勉強する・・・ことは望めない現状です。
今は、メールセミナーの反抗期の対応をよく読んで、
親子の信頼関係をしっかり築きたいと思っています。

その一方で、学校の授業を聞かず・課題をしていないことを放置したり、
家庭学習しないで、マンガやパソコンをしていることを認めるわけにもいきません。
挙句に、小学2年生の時から半年で、一度手放したゲームについて
また、欲しいと言い始めています。それまでは、話題についていけるからいらないと
言っていたのですが。(これについては、以前のお返事で、やはり話し合って
納得してもらおうと思っています)
そんな状態ですので、楽しみのパソコンをしたいといわれても、勉強してからね・・と言わざるを得ない状況です。

勉強のことと、パソコンなどの制限を除けば、家族の関係は良好だと思います。
本人もそのことは、気にしていると思います。
この様な状態で、明日からどのように、家庭内で対応をしてゆけばよいか、
八方塞がりの状態で、気持ちが行き詰まっています。
どのような対応をしてゆけばよいか、ご指導くださいますよう、
お願い申し上げます。

詳しく書こうと、長い長い文章になり申し訳ございません。
読んでくださり、本当にありがとうございました。

 


 

幼少時の状況を読ませていただくに、ADHDの傾向が当てはまるように感じられます。

知能検査をしたとありましたが、そもそも知能には問題の無いケースも多いため、もしかするとすべき検査自体が違っていたかもしれません。(内容が分かりませんから、もちろん合っていたかもしれません)

いずれにしても、グレーゾーンではあったと思いますから、親御さんとしても関わり方の面で苦労が多かったことと思います。

 

さて、お子さんの「今後の勉強の進め方について」とありましたが、それにお答えしようと読み進めていたものの、どうもテーマが違うようですね(笑)

率直なところ、「どうやって勉強を進めていくか?」では無く、「どうやって勉強させるか?」で悩んでおられるのだろうと感じました。

つまり、勉強法の話では無くて、やる気や関わり方の話ですね。

 

とりあえず、お子さんのようなタイプにおいて、勉強をやる気にさせる一番手っ取り早い方法は・・・(続きは省略)

※御返事はメールマガジン内でさせていただきました。

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。