きょん様から、お寄せいただいた教育相談のご紹介です。


 

毎週、興味深く拝読しています。特に息子と同学年の方のお話は共感することが多く、うなづきながら読んでいます。
その中3の息子ですが、将来について「無気力」「無関心」なのが気に掛かります。

学校からの進路調査にも、「将来の夢や職業は?」-「無し」、「進路は?(高校・大学など)」-「普通科」といった調子です。
普段の生活も、塾のある日は塾から帰ったらゲームかパソコン。ない日は夕食まで自主学習をし、その後ゲームかパソコン。部活もただ参加している感じで、大会などは出たことがありませんでした。
数人の仲のよい友達はいますが、それほど社交的ではなく、塾では友達がおらずいやいや通っています。(成績が若干上がってるので辞めるとは言いません)

中3の子は、こんなものなのでしょうか?
主人とふたりで本人に、「将来自分はどうなりたいのか?そのためにはどういう進路が望ましいのか?その進路に進むにはどういう高校へ行けばいいのか?」と順を追って話してはみるのですが、いまひとつ響いていない感じです。
以前楠木塾長先生のお話にもあったように、大学を出たからといって将来が約束されている時代ではないです。
実際私達夫婦も、何度か転職の経験があります。なので、息子には説得力に欠けると映っているのかもしれません。
かといって、今の学力で無理なく入れる学校へ行って、漫然と過ごしていくのは寂しいと思います。
その辺の説明を上手く出来ないことがもどかしく、また「本当に無理やり大学に行かせる必要はあるのだろうか?」とジレンマに陥ってる自分にも腹が立ちます。

中3のこの時期にこんなことで悩んでいる場合ではないのですが、すっきりと心を整理して子供と向き合っていきたいのです。
つたない文章で上手く伝わらないかと思いますが、どんな切り口でもいいので、何かアドバイスをお願いします。
(私にでも息子にでもいいです)
おひとりでの運営大変なことだと思います。どうかお体にはお気をつけて下さいませ。

 


 

毎週お読みいただきまして、誠にありがとうございます。

おっしゃるように、同学年のお子さんの話は一段と参考になりますよね(笑)

 

さて、今回いただいた内容ですが、これはかなり重要な話ですね。

「中3の子は、こんなものなのでしょうか?」ですが、そんなことはありません。

困ったことに、今はこういった無気力な生徒が増えているため、全く特別なケースでは無いわけですが(笑)、決して正しい状態とは言えません。

 

実のところ、成績が良いか悪いかよりも、生きる気力があるかどうかのほうが重要です。

高校、大学、社会人のどの段階でとは言えませんが、生きる気力の無い子供のほうが、結果的に良くない人生に向かう確率は高いです。(実際に、海外では科学的な報告も出てきていますが、データで論じるまでもない当たり前の話ですから、ここでいちいちご紹介はしません)

もちろん、どこかの段階でそうした気力が生まれることもありますから、今の時点で全員が持っている必要は無いのですが、無気力であることがまずい状態であるという本質は変わりません。

 

ただし、この時期の男子生徒の場合は少し話が複雑です。

なぜなら、・・・(続きは省略)

 

※御返事はメールマガジン内でさせていただきました。

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楠木塾長

指導歴20年以上のプロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行う。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。