kazpon様から、お寄せいただいた教育相談のご紹介です。


 

中学受験をして偏差値40強レベルの私立中高一貫校に入学したのですが、中1の夏休み前頃から勉強についていけず2学期半ばの今では先生の言っていることがわからないため学校もつまらなくなっているようです。
特に数学と英語がついていけず、英語はほぼどん底。。。
授業内容も、補習内容もわからないため宿題も解けず、どんどんやる気がなくなり、やらないからますますわからなくなるという負のループに陥っています。
先生に質問するようアドバイスしても先生の説明がわからないという始末。
母である私が説明しても理解できていない状態です。
「中卒でいいし!」と投げやりな態度をとっていますが「それはちょっとヤダな」との本音もあるようです。
勉強ができるようになってほしいわけではありませんが、やればできるのにわからないからやらずに投げ出すのはよくないと思いますし、「人生がつまらない」と思っているのが気の毒です。
息子のレベルに合わせて根気よく、優しく上手に何度も説明してくれるような家庭教師がいれば何とか理解できるようになると思うのですが、そのような方に巡り合うのはなかなか難しい。
どうしたらよいでしょうか?

 


 

こちらは、公立中学校から公立高校を目指すお子さんをお持ちのご家庭が対象のブログなのですが、定期的に私立中学の方からもお寄せいただいております。

公立でも中高一貫ではだいぶ事情が異なるわけですが、私立はさらに学校によって違いが大きいため、できれば近くの専門家にご相談いただいたほうが良いとは、お答えしている私自身そう思います。

ただ、なかなか身近で相談できる相手が見つからない事情もあるとは思いますから、可能な範囲で御返事させていただきますね。

 

英語と数学という主要教科がついていけていないとなると、生徒はもちろんのこと、親御さんとしてもつらい状況でしょう。

あまり大きく言われていないですが、今は私立中学からの中退(転学)者数が無視できない大きさになってきています。

基本的に中高一貫校は、公立中学校よりも進度を早めたカリキュラムを組みますから、それについていける生徒で無いと、どうしてもこういった状況は生じてしまうわけですね。

 

なお、これは学力的な向き不向きもありますが、それだけではありません。

個性として早熟型の生徒もいれば晩成型も生徒もいるため、先に先にと進めるやり方が必ずしもうまくいくとは限らないわけです。

そういったミスマッチを防ぐ意味でも、入口の段階で「入試」があるわけですが、今は少子化の影響もあって、本来ならば入れるべきでない生徒を入れてしまっているような学校もたくさんあります。

(特に中位以下の私立中学はそういった傾向が強くなるため注意が必要です)

 

そのため、生徒の学力に合った学校選びが重要であると共に、たとえついていけない場合でも、しっかりと面倒を見てくれるような体制があるかどうかも重要になってくるわけですが・・・

このあたりに触れだすと入学前の学校選びの話になってしまって意味が無いため、そういったそもそも論はここでやめておきます。

 

さて、本題の対処法ですが・・・

 

※御返事はメールマガジン内でさせていただきました。

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。