Chika様から、メールセミナーのご感想をお寄せいただきました。
大切にお読みいただきまして、誠にありがとうございます。

こちらで、ご紹介と御返事をさせていただきますね。

 



見守る愛が出来ていない自分を反省するばかりです…

支配しようもしていることで子供が反抗を繰り返しているのだと思いました。

しかし、心配なのでつい色々言ってしまう自分がいます。

特に、受験生なのにやる気が全く感じらず、トップクラスの成績も急降下でこの半年でひどいことになっています。

なんとか、やる気になってほしいと声をかけて来ましたがそれ自体が子供には鬱陶しいことなんだとこちらのセミナーで教えていただきました。

志望高校はこのままでは諦めるしかないのですが、結局本人が焦りやる気にならなければどうにもならないと痛感し、見守る愛を肝に銘じて今は日々を過ごすことが親である私への課題となっています。

ありがとうございました。

 


 

成績が急降下ともなれば、心配でつい言ってしまうお気持ちはとてもよく分かります。

言っても効果が無いなら、言うだけ無駄となるわけですが、実際に言わずにいるのはかなりの忍耐がいることですよね。

それでも、下手なことを言えば状況が悪くなるばかりですから、まずは「余計なことを言わない」ことを肝に銘じたいところです。

 

ただし、念のため補足しておきますと、「言わずにいる」と言っても、全く何もしないで放置するという意味ではありません。

メールセミナーの中でも触れているとおり、支配から見守るに2段飛ばしにすると、こちらは見守っているつもりでも、相手からすると「見放す、見捨てる」になっていがちです。

そうなれば失敗は確実ですから、必ずその手前の「寄り添う」段階も十分に取るようにすることが大切です。

 

そして、「声掛け」もそれ自体が悪なのでは無くて、むしろ「声掛けのしかた」の問題です。

例えば、今日が朝のゴミ出し当番の日で、今からゴミを出しに行こうと思っていたところだとしましょう。

しかし、そこで家族から「出し忘れてるじゃないか!」と言われればイラッとしますし、強い口調で「ちゃんと出したの!?」と聞かれれば「これから出すところ!」と反発もしますよね。

そこを優しく「今日って誰が当番だったかな?」とでも聞かれれば、「あ、私だよ。今から行ってくるね」と何の衝突も無くスムーズに話は進みます。

 

もともと、反抗期以降の子供は、こちらが直接的に言えば言うほど、望んでいるのとは逆の方向に進みます。(だからこそ反抗期です)

そのため、書かれていた「やる気になってほしいと声をかけてきた」というのが、本当に言葉どおりにそう伝えてきたのなら、それは最悪の伝え方と言えます。

子供にやる気になってほしいにせよ、何かをさせたいにせよ、そのまま望むとおりに言ってはいけないのですね。

 

今回のようにせっかくトップクラスだった成績が急降下すれば、親として心配なのは当たり前ですから、声掛けをすること自体は当然のことです。

ただ、こちらに焦る気持ちがあればあるほど、言い方も直接的できついものになりがちであることには注意が必要です。

特に、元の成績が良かった生徒ほど、理解力もあればプライドもありますし、今の状況がまずいこともよく分かっていますから、上から目線で正論のようなことを言われれば、余計に反発します。

 

ただし、鬱陶しい言い方や、やる気を低下させる言い方を避けるべきだという意味で、何も言わずにいきなり完全放置することが正しいという意味では決してありません。

口数を減らしたり、直接的な表現を控えたりするのは良いのですが、困っている生徒に助けがいらないはずが無いですから、効果的な助言や提案など言うべきことは言ってあげないといけません。

問題は、その言い方が変わるということで、相手から見て受け入れやすい伝え方や、ついつい反発したくならない関わり方が求められるのですね。

こういった「伝え方」や「関わり方」の違いこそが、支配や寄り添いや見守りの違いになるわけで、決して「何も言わず、子供のしたい放題にただ放っておく」ことを推奨しているわけではないことは誤解の無いようにされてくださいませ。

 

なお、成績の降下具合もあれば、お通いの塾の指導がどうなっているかもあるため、志望校についてどうするかまでは何とも言えませんが、もしお子さんの中で志望校に対する思いが残っているのであれば、完全に諦めることが正解とも思いません。

一方で、「本人が焦りやる気にならなければどうにもならない」のはそのとおりなのですが、やる気をなくした生徒が次の段階としていきなり「やる気になる」ことはまず無く、その間にいくつかの段階を経なければなりません。

そのために言えるのは、親御さんの思いを「勉強してほしい」「合格してほしい」に向けるのでは無く、「結果はともかく、自分が納得のいくやり方や行動をしてほしい」「持っている力を引き出してあげたい」といった方向に向けるのが大切だということです。

もともとできる生徒は、歯車さえ噛み合えば必ずできるようになりますから、そうした立ち位置に立った上で、今後の受験戦略や勉強法などをお通いの塾や信頼できる先生に相談することが、改善への道につながるのではないでしょうか。

 

トップクラスの生徒が、単に反抗的なだけなら「見守る」のが一番ですが、成績が急降下している状況で見守るだけでは「放置」になる可能性が高いです。

下手な口出しを減らすべきなのはもちろんとして、その上で、見守るだけでなく寄り添うことも忘れずに、ほど良いところでサポートしていってあげてくださいね。

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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