いつも楽しく拝読させて頂いております。
色々とヒントになる事を掲載して頂き、感謝しております。
ありがとうございます。

前に自立心がないように感じるとメールさせて
頂いた事がありますが、九月からのメールマガジンを
少しずつ噛み締めながら、振り返りながら
消化して考えていった結果、私が何でも
子供の言いたい事を代弁してしまう事が大きな原因だと
ハッキリとわかりました。
お陰様で、子供への接し方を見直しながら
この四ヶ月を過ごして来ましたので、私自身の意見と
子供の考えを別だという事を生活の中で少しずつ
改善されて来たと思っています。
子育てに手遅れはない、とはよく言いますが
まさに今、実感しております。

補足ですが
塾長さんは、子供の意見を否定しないということを
前提としてお話を進めていらっしゃいますが
私の様な悩みというか(笑)日々子供に対しての
疑問を抱いていらっしゃる方の中には
『子供の意見を全同意している』方も多いのでは
ないかと感じました。
そういった方には前回のメルマガで『子供の一方的な愚痴』に
対しての塾長さんのお話が心に響くかと
思います。
子供の一方的な愚痴でも、周りの大人が信用出来ないと
親は同意しがちです。
まずは、親の対人スキルをあげる事が
解決策なのではないかと感じた次第です。

今年は大変お世話になりました。
まだ下の子も控えていますので、今後ともお付き合いのほど
よろしくお願い致します。

 


 

いつもお読みいただきまして、誠にありがとうございます。

メールセミナーやメールマガジンを通じて、問題点の原因を突き止めるだけで無く、具体的な改善策まで掴み取ってこられたことは、本当に素晴らしいと思います。

 

子供が大きくなればなるほど、親の影響力が小さくなり、何かを変えようとするのは難しくなっていきます。

それに、大学生あたりになればもう大人ですから、そもそも「子育て」と呼べるかが怪しい(笑)ことになり、子育てに手遅れが全く無いかと言えば微妙な面もあります。

しかし、中学生はまだまだ柔軟ですから、おっしゃるように、手遅れなどと言うことは決して無いと思います。

高校生になると、教師としてはともかく、親としては積極的に関わるのが難しくなってきますから、この時期は一層大切にしたいですね。

 

一方で、勉強や教育については、然るべきタイミングと言うものがあるのも真実です。

これは手遅れと言う意味では無く、例えば、音感は幼少期に伸びやすいなど、それぞれの能力に適した時期に教えた方が、苦労少なくして身につけられると言う意味ですね。

そして、今の反抗期の時期にこそ伸ばしたい、かつ、伸ばすべき力が「自立心」です。

仮に勉強の知識が足りなくても、本人がその気になれば、大人になってからいくらでも身につけられますが、自立心については、今の時期を逃すと後々まで足を引っ張ることになりやすいです。

これは、30代、40代になっても部屋に引きこもり、老親に依存し続ける子供(大人?)たちが増えている現状を見ると分かりやすいでしょう。

自立させるべき時期に自立させるのが、親の責任の1つであると言っても過言ではありません。

そういう意味でも、今の調子でこれからも頑張ってくださいませ。

 

また、おっしゃるように「子供の意見を全同意」する危険性については注意が必要ですね。

子供が全てについて正しい判断をできるはずがありませんから、全同意などと言う状態には絶対になってはいけません。

あくまでも、子供に力をつけていく中で、徐々に同意する範囲を広げていくのが大前提にあって、その流れの中で「本来ならば、子供の意見を肯定すべき場面」でまで否定してしまっているのがまずいわけですね。

子供が悪いことをした時など、否定すべきはビシッとしていただいて構いませんし、何もかもを同意していては、単なる「甘やかし」になってしまいますから、自立させるどころか(依存したままわがままだけは言うような)真逆の方向に向かわせてしまいます(笑)

 

ですから、ご指摘のとおり、親御さん自身の対人スキルを向上させることも大切なことだと思います。

実際に子供たちと話していても、「親の言うことが気に入らない」以前に、「親とは話が通じない」と口にするケースは多いです。

つまり、親からすればアドバイスをしているように思えても、子供から見るとただの説教どころか、コミュニケーションとしてさえ成立していないご家庭は意外に多いわけですね。

三者面談などでもそうした状況は見受けられ、必要に応じて2人の間に入って「お母さんはこういう意味で言っていると思うよ」「お子さんはうまく言葉にできないだけで、本当の思いはこうだと思いますよ」などとやるわけですが、これなどはまるで「翻訳」をしているような感覚になります(笑)

さらに、ご両親と生徒の3人が揃うと、父と子、母と子、父と母のそれぞれの翻訳が必要になって、何かを指導するどころではならなくなることもあります。

子供の考えていることや本音を分かってあげられるのが理想ですが、それ以前に、まずは基本的なコミュニケーションが成立させるところから意識すると、状況が改善するご家庭も多いのでは無いでしょうか。

 

ちなみに、教師という人種は、相手の言葉に耳を傾けるよりも、自分が言いたいことを言うのに一生懸命ですから、こういった感覚が分かる人は少ないでしょう。

そもそも、生徒から「親とは話が通じない」と相談される以前に、「あの先生とは話が通じない」と言われているケースも多いですからね(苦笑)

生徒や親御さんとの間の翻訳作業が必要なのに、むしろ教師の言葉にこそ翻訳が必要だと思えてしまうような場面も少なくありません。

そういう意味では、私も含めた教師の側もまた、対人スキルを磨いていかねばならないと思います。

 

そしてもう1つ付け加えると「親御さんが周りの大人を信用できない状況」にさせないために、我々教師に信頼されるための努力が必要という話でもありますね(笑)

子供だけでなく、親御さんにも信頼していただける人間性の上に、技術も身につけていくことが大切かもしれません。

肝に銘じて精進して参りたいと思います。

 

こちらこそ、旧年中はお世話になりました。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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