はじめまして。

まだメールマガジン第一回目ですが興味深く読ませて頂いております。

 

母子家庭で育てた中学一年の一人息子は反抗期、すべてに意欲がなく、素行、成績の悪さ、学校からの再三の呼び出しと、問題山積みで、毎日怒り、言い争い、ドン底の中、こちらと出会いました。

いろんな方のメッセージを読ませて頂き、みなさん悩まれているんだと知り、それに対し丁寧に温かく返答されている言葉に、涙が止まりませんでした。

こちらに登録させて頂いた事で、何か光が見えればと思います。

 

今も、新しい試みとして、今まで怒ってばかりいたのを辞めてみています。

ところが、何も言わなければ、ワザとなのか学校は平気で遅刻するなど、今までうるさく言ってなんとかやらせてたものを一切しなくなってしまい、この方法も間違っているのかと悩んでいるとこです。

本当に暗闇で彷徨っている感じです。

 

このメールマガジンで少しでも出口のきっかけが掴めればと思っています。

次のメールマガジン楽しみにしています。

 


 

ご登録いただきまして、誠にありがとうございます。

母子家庭での一人息子の反抗期には、また違ったご苦労がおありでしょう。

親として、何をやってもうまくいかずに沈みきったお気持ちでしょうし、おそらくはお子さんもまた同じような思いでいると思います。

今は日々戦争のような状態かもしれませんが、ご家庭内に少しでも安らぎと平穏が訪れることを願っております。

 

さっそく怒るのをやめてみたようですが、すでにご体験されているように、それだけでうまくいくほど反抗期対応は簡単なものではございません。

もちろん、それだけでうまくいくご家庭もあるのですが、これまでに強く締めつけられていた子供ほど手離した時の反動は大きくなりますから、「これまでの親の関わり方がどうであったかが、干渉を減らした時の子供の反応で分かる」とも言えます。

ダムに溜まった水が少なければ、決壊してもあまり流れて来ませんが、溜まった水が多ければ、決壊した時の勢いは大きくなるのと似ていますね。

今までが「毎日怒り、言い争い」であったとすると、あえて第三者的な言い方をすれば「最初はそうなるのが自然」ですから、そのことだけで「この方法も間違っていた」と考えるのは少し早すぎると受けとめてみてくださいね。

 

それでは「どうすれば良いのか?」ですが、一言で言えば「支配的な関わりから、支援的な関わりに変える」となります。

今回の「怒ってばかりいたのをやめる」についても、それが真に子供のためを思っての行動であれば良いのですが、「こうすれば子供が言う事を聞くかも」と思ってするとすれば、本質的に支配的な関わりと変わりがありません。

目指すべきは、そうした思いも含めた「何とかして子供をコントロールしよう」とする発想をやめて、子供の現状を受け入れた上で、お子さんの良い部分を引き出すようなサポートをしつつ、徐々に方向転換をさせて良い変化へと導くようなイメージですね。

 

おそらくメールマガジンだけで無く、メールセミナーのほうも同時にお読みいただいていると思いますから、そちらをお読みいただければこの意味がもっと分かりやすく伝わると思います。

ただし、今までが支配的な関わりだったとすれば、正反対の支援的な関わりに変えるだけでも親御さんにとってはとても大変なことですから、いきなり「方向転換させて良い変化へ導く」ような関わりがうまくできることは、0点の生徒がいきなり100点をとるようにあり得ないことです。

さらに、受け手の子供の側にも、親の変化を受け入れるために一定の時間と成長が必要ですから、反抗期の程度のひどいお子さんほど、変化が現れるまでに時間がかかると思ってかからなければなりません。

そのため、まずは小さな一歩として、メールセミナーで親御さんの意識と行動を切り替えるところから始めてみてくださいね。

 

もちろん、お子さんの様々な問題行動の根っこには「勉強ができない」ことから来る不安や自信の無さがあるでしょうから、反抗期対応の次の段階として、成績アップの取り組みや支援も必要になると思います。

ただ、現時点でそこまで見通すのは少々気が早過ぎですから、まずは勉強よりも日常生活や素行の面に重点を置いてアプローチするようにしてみてくださいませ。

メールマガジンやメールセミナーがお役に立てることを願っております。

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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