お子さんが、英語90点、数学80点、国語90点、理科40点、社会80点をとってきたとします。
これを見ると、思わず「理科を何とかしなさい」と言いたくなりますよね?(笑)
そう考えるのは当然で、ほとんどの学校や塾の先生でも同じ事を言うでしょう。
ちなみに、こういった「1教科だけ苦手」のケースでは、ほぼ確実にその苦手を克服することが可能です。
苦手が2教科以上ある場合とくらべて、かかる時間や労力がとても少なくて済むのですね。
ですから、「理科を何とかしなさい」は、ますます正しい感覚です。
それでは、当の生徒はどうかと言えば、もちろん「理科を何とかしないといけない・・・」と思っています。
たまに、重要性に気づいていない生徒もいますが、その場合には次のような話をしてあげてください。
「数学と社会を頑張って90点にしても20点しか上がらない。
けれども、理科を80点にすればそれだけで40点も上がるよね。
数学と社会で40点上げるには両方とも100点にしなければならないけれど、そんなことできる?
理科を上げるほうがはるかに簡単だよね!」
こういった話をしても、「それでも理科は嫌だ!」と思うかもしれませんが(笑)、理科をやったほうがはるかに良いことは生徒にも理解できるはずです。
ところが、本当に厄介なのはここからです。
苦手教科を克服させられない、間違った指導
上のように「苦手教科を克服しなければならない」ことは、親や教師が言うまでも無く、子供は理解しているわけですが、それでも実際にはなかなか克服できません。
「言えば良くなる」のであれば話は簡単なのですが、「理科を何とかしない」は「言わなくても分かることを改めて言っただけ」に過ぎず、問題の改善には何の役にも立っていません。
お子さんの成績アップに必要なのは「改善のための具体的なアイディアや方法論」であって、単なる「現状確認」では無いのですね。
(このような「アドバイスのようで、アドバイスになっていない声かけ」は他にもたくさんあり、多くの親や教師がその罠に嵌ってしまっていますから、ぜひ日常でも気をつけてみてください)
それでは、時間を決めるなり、計画を立てるなり、追い立てるなり、塾に入れるなり、家庭教師をつけるなりして、苦手教科を徹底的にやらせるのはどうでしょう?
実際にされたことのある方も多いはずですが、これがなかなかうまくいきませんよね(笑)
塾や家庭教師の場合は、「苦手克服を実現する力」のある先生がつけば大丈夫ですが、それ以外の普通の先生の場合は、あまり効果がありません。
どうして効果が無いかと言えば、やる気ややり方の問題もあるのですが、一番は、教える側の親や教師に「やらされる生徒の気持ち」を理解していない場合が多いからです。
ところで、あなたは・・・
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楠木塾長
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