今回は、中学生向けの定期テスト(中間・期末)対策の勉強法を、教科別で見ていきます。

すでに、あちらこちらの本やサイトでいろいろなことが書かれていて、正しい情報もあれば、そうでないのもあります。

こちらでは、検索上位のサイトを踏まえながら、間違った情報を正していきましょう。

 

○ 参考:教科別ではなく、全教科に共通した定期テスト対策の話はこちら

定期テスト(中間・期末)で成績アップする、効率的な中学生の勉強法

 

定期テスト(中間・期末)の英語の勉強法

新出単語は先(後)に覚える

新出単語は先に覚えるべきだという人と、後に覚えるべきだという人がいます。

実は、これはどちらが正しいとは一概に言えなくて、生徒や状況によって正解が変わります。

単語が分からない状態で先に進めて、内容の理解がうまくできずに効率が落ちるケースもありますし、逆に最初から単語を覚えようとしてもなかなか覚えられず、ちっとも先に進めないケースもあります。

どちらも不正解では無いですが、必ずどちらということはないと思ってくださいね。

 

文法・単語・熟語は、例文で覚える

これは、生徒によって合う場合もあれば合わない場合もある勉強法ですね。

ですから、合わない生徒は無視して、合う生徒は利用すれば良いです。

 

・・・で終わるのは通常の場合であって、英語の定期テスト対策の勉強法としては、かなり微妙です。

これが「教科書の例文(と言うより本文)で覚える」となっていたら、そこそこ納得のいく勉強法になります。

しかし、いきなり自分で例文を作って覚えるというのは、定期テスト対策向けとは言いづらいですし、そもそも苦手な生徒にはハードルが高すぎます。

 

そのため、勉強法として不正解とまでは言いませんが、あえて「定期テスト対策の勉強法」として推奨するにはかなり弱いです。

ライターに外注をしたら、定期テストではなく一般的な勉強法の記事として書かれてしまった・・・といったところかもしれませんね。

いずれにしても、本当に定期テスト対策向けの記事として書いたすら怪しいのに、上位表示されてしまうのはどうかと思いますね。

 

単語の意味を1つか2つだけ覚える

とりあえず今回のテストを何とかするための最終手段として、たくさんある単語の意味のうち、最初の1つか2つだけ覚えるという勉強法だそうです。

これは別に最終手段でも何でもなくて、中下位の生徒を中心に、むしろスタンダードと言って良い方法です。

逆に、普段は「単語の全ての意味を覚えないといけない」などという、鬼畜な指導をしているのかと疑ってしまいますが、少なくとも定期テスト対策でそんな大変なことはしなくて良いです。

 

なお、今回はその場しのぎのやり方を教えたつもりで、別にその場しのぎでも何でもない方法だったという、よく分からない話の流れになっていますが、ちゃんと知識やノウハウが無いと、効果的なその場しのぎもできないということでもあります。

そして念のため、私は「とりあえず今回のテストを何とかする」という発想自体が好きではないですから、そういう考え方を推奨するつもりではないことは、改めて否定しておきますね。

 

○ 参考:英単語の勉強法はこちらも。

中学英語 英単語の覚え方

 

文法問題は文章をそのまま覚える

中学生の段階では、英文法の仕組みを理解するのは時間の無駄・・・というのは、さすがに暴論です。

英語を教えたことのない先生や、自分が英語をある程度マスターしていない先生ほどこういうことを言いますが、中学生でも英文法を理解したほうが効率的です。

文法を身につけるのに英文をまるごと覚えるほうがあまりに非効率的ですから、身近に英文法を分かりやすく教えてくれる先生がいなくてそうするしかない時以外はやめておきましょう。

 

他の問題集をやって長文読解力をつける

定期テスト対策に、市販や塾用の長文問題集をやるのは、さすがに筋違いです。

もちろん、同じ英語の勉強ですから、全く無駄になるわけではないですし、生徒や状況によっては合う場合もありますが、効率の悪さや筋の悪さという点で、選択肢としては優先度が最も低いですね。

また、長文読解力をつけるために、中1なら定期テスト用の問題集を、中2中3なら高校受験対策用の問題集を使うというのも、かなり微妙です。

なぜ微妙なのかは、実際にこういった教材で教えたことがあれば分かるはずで、これらの教材を使って教えたこと自体がない可能性が高い記述だけに注意しましょう。

 

○ 参考:中学英語の勉強法はこちらも。

中学英語の勉強法 ~良い方法&悪い方法~

 

定期テスト(中間・期末)の国語の勉強法

授業で習った単語・熟語・文法・構文を全て理解しておく

確かに、習った文章の意味を分かるようにしておくのは当たり前と言えば当たり前ですが、それが定期テスト対策になるのかと言ったら微妙です。

文意を頭に入れておけば得点につながる、古文や漢文の場合はわりと当たっていますが、現代文の場合はむしろ的外れと言って良いでしょう。

そして、中学の定期テストは、古文や漢文の割合がとても低いですから、これを一般的な勉強法だと勘違いしないようにしたいですね。

 

ワークや問題集の答えをそのまま覚える

これは定期テストに限らず、国語で一番やってはいけない勉強法です。

全く同じ問題はまず出ないため、答えを丸暗記しても意味が無いですし、答えを覚えるだけで応用力や読解力もつきません。

また、答えそのものではなく、やり方や理由を覚えるという方法もあって、こちらのほうが幾分ましですが、やはり「覚える」という時点で、国語の勉強法としては少しずれています。

漢字や文法問題はどんどん覚えてもらって構いませんが、普通の読解問題を暗記でどうにかするのはやめておきましょう。

 

○ 参考:読解問題の勉強法はこちらも。

国語 読解問題の勉強法

 

定期テスト(中間・期末)の数学の勉強法

テスト範囲になっている問題を全て解く

上位の生徒なら、テスト範囲になっている問題を全て解いても構いませんが、中位以下の生徒には、はっきりと不向きなやり方ですね。

そもそも、与えられた問題を、何も考えずに全て解こうとすること自体センスが悪いと言いますか、力の無い先生が大好きな、何も考えない生徒を育てる指導法です。

分からなくても何度も解いているうちにコツが掴める・・・という根性論もされがちですが、そういう根性論こそが、勉強嫌いの子供たち生み出していることは、忘れないようにしたいですね。

 

まず教科書の問題を解く

これ自体は、生徒のレベルによってはありです。

ただ、これが逆効果となる生徒もいますし、非効率になる生徒はもっといますから、一般論としてはおすすめしにくいです。

少なくとも、授業を聞いている子であっても、ワークは1度ですらすら解けることはないから、教科書の問題から解くべき・・・ということは全く無いですから、誤解しないようにしましょう。

 

○ 参考:中学数学の勉強法はこちらも。

中学数学の勉強法 定期テスト対策の正しいやり方

 

定期テスト(中間・期末)の社会の勉強法

ひたすら問題集を解く

もちろん、これはこれで効果はありますが、単に「ひたすら解きましょう」というのは、効果的な勉強法と呼ぶにはさすがに厳しいですよね。

やればやっただけ成績が上がるのは、社会に限らず全ての教科に言えることですが、その「やる」ことにハードルがあるのが、多くの生徒たちの悩みです。

ただ、少なくとも社会については、やればやっただけテストの点数が上がるのは事実ですから、実践できさえするなら、ひたすら問題を解くのも効果的な勉強法と言えるでしょう。

 

年表を眺める

年表を使うのは有効ですし、生徒のレベルによっては、ただ眺めるだけでも確かに効果はあるのですが、一般的な定期テスト対策の勉強法として挙げるのは無しですね。

年表を眺めるだけで頭に入る生徒は少ないですし、そもそも定期テストは範囲が狭く、年表を使った学習があまり生きないというのもあります。

他の時にするのは構いませんが、定期テスト前にあえて優先することではないでしょう。

 

○ 参考:他にはこんな社会の勉強法も。

中学社会のあまりおすすめしない勉強法

 

定期テスト(中間・期末)の理科の勉強法

ひたすら問題集を解く

これも社会と同じで、単に「ひたすら解きましょう」というのは、効果的な勉強法と呼ぶにはさすがに厳しいですよね。

ただ、理科の暗記分野なら、これでも一定の効果がありますから、まだ問題集すら解いていないレベルの生徒であれば、問題集を解くようにするだけで点数は上がります。

問題は、1回やってみて分からない生徒や、すでに問題集を解いているのに上がらない生徒ですが、それに対して「とにかく何度もやれば解けるようになる」というのは、さすがになしです。

こういった根性論が通用するのにも一定の条件があって、もともと自己肯定感が高くて行動力のある体育会系の生徒や、仮に成績は悪くても地頭は悪くないタイプの生徒には良いですが、そういう生徒は私から言わせれば「もともと一定の資質のある生徒」です。

もっと多くの、理科を苦手とする一般的な生徒は、いくら繰り返したところで・・・と言うより、繰り返すこと自体がやっぱり無理ですから、根性論は横に置いておきましょう。

 

まとめノートを作成する

これはわりと有効な勉強法です。

ただ、他のところでもお伝えしているように、ノートまとめは生徒によって合う合わないが大きく分かれる勉強法です。

そのため、どんな場合でもノートまとめをするのではなくて、すでにまとめてあるテキストなどに穴埋めをしたり、問題演習のほうを優先したりといったこともしていくと良いでしょう。

 

記述対策は教科書を音読して覚える

さすがに記述対策のために教科書を丸暗記するのは厳しいでしょう。

時間と記憶容量が有り余っている生徒や、丸暗記が大得意な生徒は構いませんが、一般的な生徒には効率が悪すぎておすすめしづらいです。

ただ、もとの数%まで薄めた風邪薬でも一応は効くように、全く効果が無いとも言い切れず、「これで成績が上がった生徒がいる」と強弁できてしまうところが、詐欺師のやり方とも似ていて悩ましいですね。

 

○ 参考:他にはこんな理科の勉強法も。

中学理科の、あまりおすすめしない勉強法

 

ここまで見てきたように、間違った勉強法が、さも正しいかのように書かれていることはとても多いです。

「効果がある勉強法かどうか」と「その勉強法が自分に合うかどうか」の2つの視点を大切にして、しっかりと勉強法選びをしていってくださいね。

 

○ 参考:定期テストの具体的な勉強法の詳細はこちら。

中学生の定期テスト勉強法(学力中位向け)

中学生の定期テスト勉強法(学力上位向け)

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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