中学理科の勉強法、正解と不正解は?

中学理科のおすすめの勉強法は、あちらこちらの本やサイトでいろいろなことが書かれています。

公開しても差し支えない、当たり障りのない範囲で書くと、同じような内容になってしまいますから、それでは面白くありません。

そこでここでは、よくある勉強法のうち、あまりおすすめしない勉強法について触れておきましょう。

 

○ 参考:中学社会の勉強法についてはこちらも。

中学社会のあまりおすすめしない勉強法

 

教科書ガイドを使う

理科に限らずどの教科でも、教科書ガイドの利用を推奨する先生やサイトが多いですよね。

確かに他の教科については、教科書ガイドがおすすめということも、あるにはあります。

しかし、理科で教科書ガイドを利用するのは、そこまでおすすめできません。

もちろん、「全くおすすめできない」というほどではないですから、使いたい人は使っても構いませんが、全ての生徒に広くすすめたり、他よりも優先的にすすめたりはしないです。

どちらかを選べと言われたら、学校のワークから取り組むほうが手っ取り早いですから、迷ったらそちらのほうが良いでしょう。

 

ひたすら学校の問題集を解く

上で、学校のワークのほうが手っ取り早いと書きましたが、だからと言って、ひたすらそれを解くようなやり方もおすすめしません。

「問題集を使って覚えるやり方」ができるならそれでも良いのですが、ただやり散らかすようなやり方をする生徒が多く、それでは全然意味がありません。

また、「問題集を使って覚えるやり方」をしたとしても、それが通用するのは暗記分野についてであり、計算分野や理解が必要な分野については、やっぱり通用しません。

このままだと、あまりに非効率的な力技の勉強法で、よくある「勉強すればするほど頭が悪くなる勉強法」ですから、あまり真に受けすぎないようにしましょう。

 

○ 参考:暗記分野の問題集を使った勉強法についてはこちらも。

問題集を使った勉強法:サーキットトレーニング(?)

 

暗記と理解(計算)で分けて勉強する

昔はあまり指摘がされなかった「理科は暗記と理解(計算)の2つがある」ということを書いているサイトが以前よりもかなり増えてきました。

この程度のことは、理科を教えていれば当たり前すぎることなのですが、こうした区分けもせずにゴリ押しするような昔の考え方が改められてきたのは、とても良いことだと思います。

ただ、その後に「生物と地学は暗記すれば点がとれます。しかし、化学と物理は理解(計算)が必要です・・・」といった内容がお決まりのように続くのが問題です。

表面だけを捉えて本質を掴めていないと言いますか、ここの捉え方を間違えているせいで、その後の「それを踏まえてどうするか」のところもずれてしまっているケースが多いのですね。

 

こちらの理科の苦手な生徒と勉強法の記事で、「同じ物理なら物理の単元の中でも、暗記分野と計算分野が混ざっているのが実情です」と書いたとおり、分野や単元で輪切りにするのはかなり乱暴なやり方です。

それに、暗記と理解に分けること自体が、実はかなり単純化したものであり、実際に指導する際には、暗記すれば点になるものと、理解した上で暗記が必要なものと、暗記しても点にならないものという、最低でも3つの区分けが必要です。

そうした背景をちゃんと踏まえた上で、あえて簡略化して書いているのであれば良いのですが・・・どうも多くのサイトの書き方を見ていると、教える側にそうした背景が感じられず、単純な形のままで認識している雰囲気が行間からもひしひしと伝わってきます。

どこかから借りてきた知識なのか分かりませんが、文系が専門の先生や、ちゃんと理科を専科で教えたことが無い人が書くとこういう書き方になってしまうことも踏まえると、その先生の力量までが透けて見えてくるのは面白いところですね。

 

・・・などと、面白がっている場合ではないかもしれませんが(笑)、とりあえず「生物・地学=暗記分野」「化学・物理=理解分野」などと単純に分けて勉強するのは、あまりおすすめしません。

苦手な生徒を前提条件とする場合は、これで勉強をスタートさせるという意味で、ありと言えばありですが、中位以上の生徒にこれは無いですから、お気をつけくださいね。

 

記述対策は教科書を活用する

なぜか記述対策に教科書の活用をすすめる方が多いようです。

まず、記述対策のために教科書を隅々まで読むような勉強法は、効果が無いとは言いませんが、あまりに時間がかかります。

もともと理科の得意な生徒がもうひと伸びしたい時に、穴をなくすことを目的としてするならありですが、勉強が苦手な生徒がやり通すのに厳しすぎますから、一般的にはおすすめしません。

また、教科書を音読するという勉強法もありますが、おおよそ上と同じ理由で、よほど合いそうな生徒以外は、基本的にやらないほうが良いです。

なお、こちらも上と同じ使い方ならまだありですが、教科書まるごと覚えることを目的としてするのは、発想自体が非効率的で文系的すぎますから、全くおすすめしません。

 

解説をしっかりと読む

これはどう見ても正解に思える勉強法ですが、実は理科の場合、かなり合う合わないが分かれます。

とりあえず、暗記が必要な問題については、解説をしっかり読むというのは、普通プラスにはなってもマイナスにはなりませんから、基本的には大丈夫です。(ただし、解説を読むことが逆効果になる生徒もたまにいますから、その場合はもちろん無しです)

しかし、計算が必要な問題については、特に理科が苦手な生徒で、基本的なところから全く分かっていないようだと、どれだけ解説を読んでも分かりはしないですから、注意が必要です。

その場合、しっかりと読めば読むほど時間の無駄になりますし、さらには生徒がやる気を消耗して、挙げ句は理科嫌いにさせてしまいますから、できれば最初から避けるべきです。

このように、個々の生徒によって合う合わないが必ずあるものですから、いくら有名で絶対に正解に思えるような方法だとしても、鵜呑みにはしないようにしましょう。

 

○ 参考:理科の勉強法についてはこちらも。

理科の苦手な生徒と勉強法

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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