中学社会の勉強法、正解と不正解は?

中学社会の勉強法は、あちらこちらの本やサイトでいろいろなことが書かれています。

実のところ、中学社会の勉強法は当たりはずれが少なめで、それこそ「中学社会 勉強法」などと検索するだけでも、そこそこ有用なものが見つかるはずです。

どれも基本的には「暗記のしかた」をいろいろな角度から述べたものであり、後は個々の生徒に合う合わないの話になってきます。

どれが必ず良くてどれが必ず悪いということはあまりありませんから、自分に合うものさえ選ぶようにすれば、わりと手頃なものが見つかると思います。

もちろん、このサイトでもこちらの記事で基本的な内容は取り上げていますから、よろしければ参考にどうぞ。(社会が苦手な生徒向けの内容です)

 

ただ、中には「これはやめたほうがいい」というものが、数は少なめですがちらほら見受けられます。

無駄な遠回りをしないためにも、ここではあまりおすすめしない勉強法について触れておきましょう。

 

○ 参考:中学理科の勉強法についてはこちらも。

中学理科の、あまりおすすめしない勉強法

 

中学社会に思考力は必要ない

社会が暗記の比重が高い教科であるのは事実ですが、思考力が必要ないというのは、さすがに言いすぎです。

実のところ、昔は暗記すればそれで十分という面もありましたが、今は少し状況が違ってきているという事情があります。

何しろ、新学習指導要領や新大学入試制度(共通テスト)などでも、思考力や表現力がことさら重視されてきており、それは中学校の社会でも全く同じです。

そうした中で、丸暗記に頼り、思考力が必要ないというような捉え方をするのは、完全に時代遅れと言って良いでしょう。

 

なお、昔の成果や古い知識にあぐらをかいて、更新しないままでいる先生だと、新しい変化に対応できずに、こういったところで徐々にズレが広がっていきます。

こういうことを平気で言う先生の指導や助言は、それっぽくはあっても、実は古い内容ということがありがちですから、他の情報も注意して受け取るようにしたいですね。

 

ひたすら問題集を解く

社会は暗記さえすればそこそこ点数がとれてしまう教科ということもあり、多少間違った勉強法でも、とにかくやりさえすれば何とか成績は上がってしまいます。

ただ、効率の悪い勉強法だったり、生徒側に負担の大きい勉強法だったりすると、いくら「やれば上がる」としても、実際はやりきれずに中途半端で終わってしまいがちです。

それに、運良くそれで上がったとしても、同じ時間と努力を、別の効率的な方法でやっていれば、もっとはるかに成績は上がっていた・・・ということになりかねません。

そういう意味でも、「何でもいいからとにかく上がる方法」ではなく、ある程度の効率と効果の高い方法を選ぶことが、特に中学社会の勉強法では重要になってきます。

 

そのため、この「ひたすら問題集を解く」というのは、成績が一応上がりはするのですが、最も効率の悪いおすすめしづらい勉強法と言えます。

実は、こういった力技のゴリ押しと言いますか、いわゆる根性論のようなやり方は、短期的には成果が出やすいため、塾などでも好んでやるところがあります。

しかし、中長期的には成果が出にくくなっていきますから、本当に生徒のことを思うなら、積極的に選びたくはありません。

何より、こういった頭を使わなくて済む方法で、生徒の頭を本当の意味で良くしてやれるはずが無いのは直感的にも分かるはずです。

同時にこれは、暗記に頼りがちな文系思考の先生に多いアドバイスですから、他の指導や助言も力任せの暗記頼みのやり方になっていないかは、注意するようにしたいですね。

 

○ 参考:問題集を使った勉強法についてはこちらも。

問題集を使った勉強法:サーキットトレーニング(?)

 

授業の前に問題集に目を通す

授業の前に、教科書に目を通しておくのは、わりとよく知られた効果的な勉強法です。

しかし、問題集に目を通すのは、どうにも筋が悪いと言いますか、あまりおすすめできません。

国語や英語のテストで、本文の前に問題文に目を通しておくという有名なテクニックはありますが、さすがに社会の、しかも学校の授業には、そのまま当てはまりません。

もちろん全く誰にも合わないとは言いませんが、これが合う生徒はかなり限定されてしまいますから、ほとんどの生徒は避けておいたほうが良いでしょう。

 

年号を丸暗記する

本来、歴史学習に年号は不可欠なものであり、その重要性は言うまでもありません。

それに、重要な年号をいくつか覚えておくのは、高校入試対策という意味でも、なかなか有意義なことです。

しかし、年号を細かいところまで丸暗記するのは無駄が多いですから、やめておきましょう。

 

年号を覚えておくと得をするのは、出来事を起きた順に並べ替えるような問題です。

しかし、公立高校入試では、いちいち年号を覚えておかなくても、問題の中のヒントや論理的な思考で答えが出せるようなものがほとんどです。

そういった問題を、暗記力だけの力技で突破することで、確かに点はとれますが、果たして教育という点でどれだけの意味があるのでしょう。

とにかく目の前の点数さえとれれば良いという勉強法を続けたことで、頭を使わず思考力の足りない生徒が生まれるわけですが、果たしてそれで今後の新大学入試制度(共通テスト)で求められる、思考力や表現力の基準を突破できるのでしょうか。

もちろん、年号を覚えておくこと自体はいくらでもして構いませんが、こういった「何か特定の問題を突破するためだけに覚える」という歪んだやり方は、失うものも大きいですから、勉強法選びの際には注意してくださいね。

(小学生の時にやっておけば・・・と、中学生になってから後悔するのと同じことを、高校生や社会人になってしてしまう子供が増えないことを願っています)

 

資料集を音読する

社会の教科書を音読するというのはわりと有名な勉強法で、生徒によっては効果的です。

時間効率が落ちますから、誰にでもとは言いませんが、合う生徒には採用しても良いでしょう。

しかし、さすがに資料集を音読するというのは、筋が悪すぎます。

 

昔と比べて少なくなりましたが、資料集から重箱の隅をつつくようにして出題する、たちの悪い先生は確かに一定数います。

そのため、資料集を定期テスト対策のメニューに含めること自体は良いのですが、そこで音読するというのはどうでしょう。

上位の生徒ならわざわざ音読する必要性が無いですし、逆に音読が必要な生徒が資料集までたどり着くことは少ないわけで、どちらにもピンと来ません。

高校進学後も踏まえると、余裕があるなら資料集はどんどん使ってもらいたいですが、使い方はいろいろありますから、生徒に合わせてにしたいですね。

 

○ 参考:社会の勉強法についてはこちらも。

中学社会の勉強法と苦手克服のコツ

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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