高校選びをする際には、公立と私立の違いが気になるところだと思います。

一般的に感じるイメージと言えば、公立高校が「安い」、私立高校が「面倒見が良い」といったところでしょうか。

 

とりあえず参考までに、よく言われるメリットとデメリットを挙げておきます。

 

公立高校と私立高校のどちらが良いのか

公立高校のメリット

  • 私立と比べて学費が安い
  • 公立人気の地域(全国的に多い)では、レベルが高くて学習環境が良い

 

公立高校のデメリット

  • 塾や予備校を利用することになりやすい
  • 施設や設備が古いことも多い

 

私立高校のメリット

  • 施設や設備が充実している
  • カリキュラムの自由度が高く、独自の教育を行っている
  • 面倒見が良く、先生が熱心

 

私立高校のデメリット

  • 学費が高い(就学支援金で無料になる、というのはウソです)
  • 受験や合格発表の時期が早く、入学までに時間的な余裕がある

 

以上、よく目(耳)にすることの多い内容ばかりかと思います。

 

もちろん、これでも概要としては十分でしょうが、もう少し踏み込んだことも知りたいですよね。

それに、上で書いた内容は、正しいものもあれば間違っているものもあるため、そのまま鵜呑みにはしないほうが良いです。

そこで、ここでは公立と私立の違いについての、実際のところを順番に見ていきましょう。

(いわゆる難関私立高校は含みません)

 

公立高校と私立高校の授業料の違い

これは言うまでもなく、公立のほうが安いです。

もちろん、私立は学校によって金額がバラバラのため一概には言えないのですが、初年度納入金で「3倍」程度の開きがあります。

そして、3年間の費用の総額も、おおよそ「3倍」くらいはかかると思っておくと良いでしょう。

そのため、経済的なことを考えれば公立でほぼ決まりです。

 

ただ、今では高校無償化とも呼ばれる「就学支援金」の仕組みができたため、私立の授業料負担はだいぶ少なく済むようになりました。

と言っても、実際には世帯収入なども関係してきますし、私立高校だと満額支給でも授業料に届かないケースも多いです。

また、対象はあくまでも授業料部分についてとなるため、教材費や設備費や寄付金などの支払いは残念ながら残るため、公立と同じになるということは無いです。

それでも、3倍もの差がつくことはなくなってきましたから、一昔前と比べるとかなり通いやすくなってきたと言えるのではないでしょうか。

 

なお、公立と違って私立では、優秀な生徒に対して「奨学金」の名目で授業料を減免する制度もあります。

全額免除をもらえば、公立に通うのと同じか、それ以下になるケースもありますが、それでも完全な無料にはなりません。

それでも、大幅な授業料免除は、家計にとっても大きな助けとなりますから、当てはまる生徒に限っては、十分検討に値するでしょう。

さらに、私立では優秀な生徒に対して「奨学金」の名目で助成金(お小遣い?)をあげるところもありますから、そういうのが利用できる生徒は狙っていくのもありでしょう。

 

ただし、これらを利用するには、内申書や模試の点数、そして、入試での点数が必要になります。(あとは、多少のコネもあるにこしたことは無いです)

もちろん、簡単な門ではなく、部分免除や半額免除ならともかく、全額免除ともなると合格者は本当に数えるほどです。

目指す高校のレベルにもよるため一概には言えませんが、現実的には、内申の9教科合計で40以上の生徒や、全県模試で9割をとるくらいの生徒が対象ですから、多くの生徒には無縁の話になりますね。

(ただし、最近は少子化の影響で、学校間競争が熾烈になっているため、都市部などだと優秀な生徒や見込みのある生徒は、より厚遇されやすくなっています)

 

家庭が経済的に苦しいのであれば、公立高校に絞ることになると思います。

しかし、上記のとおり、国から出る就学支援金(都道府県によっては追加で別の補助金があるところも)のお陰で、私立に進んだとしても、かなりの金額が補填されます。

それに、後でも出てきますが、「私立で塾なし」と「公立で塾あり」を比べたら、公立のほうが高くなってしまう可能性もあります。

そういったあたりも計算に入れて検討したいですね。

 

○ 参考:高校入試に向けた受験勉強の話はこちらも。

受験勉強はどうやってやる?(中2生からの質問)

 

公立高校と私立高校の指導内容の違い

授業内容の違い

授業内容は高校やコースによって大きく変わります。

私立高校は独自の教育方針で自由にカリキュラムを組める・・・という受け止め方が強いですが、実際は学校である以上、教育課程という大きな縛りがあるため、実業系でない限り、大きくとらえれば同じですね。

もちろん、私立に許された裁量を大いに生かして、公立では実現不可能な特色ある授業をしている高校もありますから、そういった観点で選ぶのも1つです。

ただし、独自性は私立だけだと思いがちですが、実際は公立にも特色ある授業をしているところも意外とありますから、高校ごとで判断したいですね。

 

また、大学受験対策の有無についてですが、これはカリキュラムの自由度の兼ね合いもあって、私立のほうが充実しているケースが多いです。

もちろん、私立はコースによって対応が全く異なるため、1つ下のコースになった途端、受験対策がめっきり手薄になってしまうようなこともありますから、その点は注意が必要です。

それに、公立高校は大学受験対策が弱いというイメージもありますが、最近は大学進学実績で評価する風潮が強まっているせいで、公立でも受験対策に力を入れているところが増えてきています。

実際に、公立高校の塾化が問題になっており、塾顔負けなくらい小テストや課題漬けにし、ひたすらそれを機械的にこなすだけの状態になっている生徒の姿も珍しくなくなってきました。

そのせいで負荷が強すぎて潰されてしまう生徒もいますし、自分で勉強を進められるタイプの生徒は、逆に学習ペースを乱されるようなこともありますから、そういう点も踏まえて高校選びをしたいですね。

 

公立と私立の先生の違い

私立のほうが熱心で面倒見の良い先生が多くて、公立のほうが指導力が低い先生が多い・・・そういう印象を持つ方は多いです。

確かに、私立は民間経営だけあって、実力主義が色濃い高校もありますし、中には人気の先生を高額な給料で引き抜くようなところもあります。

しかし、給料が良いから私立を選ぶというほど単純な話ではなく、公立ならではの安定性を選ぶ先生もたくさんいます。(経営の心配をせずに、指導に専念できる環境というのは大きいものです)

少なくとも、私立は学校によって待遇や風土が全く異なりますから、「私立高校」というひとくくりで考えること自体が、あまり意味が無いと思ったほうが良いでしょう。

 

また、私立のほうが熱心で面倒見が良いというのも、一概には言えません。

個々の先生の性格や個性による部分のほうが大きいですし、表面的な言葉がけが多いだけということや、面倒見が「余計なお世話」になっていることもあるものです。

そもそも、私立の場合は「塾に通わなくても大丈夫」なレベルでの面倒見の良さが求められますから、実際に入ってみたら「公立より少しくらい面倒見が良くても全然物足りない」という話になります。

それに、塾にも良い先生ばかりがそろっているところもあれば、いまいちな先生ばかりのところもあるように、一概にどちらが良いと言えるものではないですから、高校ごとで判断していきたいですね。

 

そして、同じく当然の話として、私立でも公立でも、先生による当たりはずれが、かなりあります。

そのため、中学までと同様かそれ以上に、先生の指導力不足で授業についていけなくなるということも起こります。

高校は選べても、担当の先生は選べませんから、こればかりは運もあると言う他ないでしょう。

ちなみに、公立は先生の異動があるのに対し、私立は異動が少ないですから、良い先生にあたれば私立が有利ですし、悪い先生にあたった時は公立が有利となるのは間違いないでしょう。

 

学校の授業と、塾や予備校の兼ね合い

高校では、3年生になってからの予備校通いをイメージする方も多いと思いますが、今は1年生の段階から塾を併用するケースが増えてきています。

ただし、これは小中学生のうちから塾通いをしてきたことで、自分で勉強を進める力が育っておらず、そのまま塾を続けるしかないという生徒が増えていることが要因としてあります。

決して「1年生から塾通いをすると有利になる」という意味ではなく、そこは通う塾次第で有利にもなれば無駄にもなるものですから、注意したいですね。

 

また、学校の授業だけでは大学受験は厳しい・・・というイメージもあるかと思いますが、確かに国公立の一般入試を目指す場合は、塾や予備校の利用者が有利になってくるのは否定できません。

しかし、今の私大入試では、推薦型入試による合格者が50%を超えており、私大をターゲットにする場合には、塾よりも学校の授業に力を注ぐほうが有益となってくることもあります。

この場合、1-2年生の間は家庭学習で頑張り、3年生になってから推薦入試に強い塾に通うという道もあるわけで、目指す先に応じて使い分けることが重要になってきます。

いずれにせよ、塾が無いと普段の授業にもついていけないという層を除けば、必ずしも高1から塾通いが必須というわけではないのは踏まえておきたいですね。

 

なお、私立では学校でしっかりと面倒を見てくれるイメージもありますが、実際は高校やコースによりけりです。

本当に塾が全くいらないくらい面倒見の良い学校もあれば、塾に通うのが前提になっているようなひどい学校もありますし、コースによって天と地ほどの待遇の差をつけるようなところも普通にあります。

それに、学校の授業だけで十分かどうかは、本人のやる気や、家庭での学習環境、保護者のフォローがあるか無いかも関わってきますから、「私立だから大丈夫」とは一概には言えません。

実際に、私立高校に通いながら、塾や予備校にも通うという、大きな出費をしているご家庭も多いですから、保護者の方は油断しないでおきましょう。

 

また、費用面で言うと、「私立で塾なし」と「公立で塾あり」で比べたら、公立のほうが高くなることもあります。

塾の費用はまちまちですが、月謝で払っていたら気づかなかっただけで、総額で見たら実はものすごい金額だった・・・ということもありがちです。

特に、高1段階では安めに設定しておいて、塾を辞めたくてもやめられない高3になると一気に上がり、さらに受験直前になるとオプションを詰め込まされて、総額ではあり得ない金額になるようなセールス手法はわりと普通です。

もちろん、良心的な塾が見つかれば、「塾無しで私立のみ」より「公立高校+低価格の塾」の組み合わせにすることで、総合的な面倒見は良くなる場合もあります。

いずれにしても、私立の売りである「面倒見の良さ」はかなりまちまちですから、それがどこの高校にでもあると思わず、入る先の高校にあるかどうかを確認しておきましょう。

 

そして、公立にせよ私立にせよ、塾が必要になるかどうかは、生徒の学力や、自分で学習を進める力があるかどうかにかかっています。

もちろん、それは高校でいきなり花開くようなものではないですから、中学までの間にどれだけ育ててこられたかにかかってきます。

もともと上の学校に上がれば上がるほど、必然的に面倒見は悪くなるものですから、そういう意味でも自分で学べる力を中学生のうちに少しでも多く身につけることを大切にしたいですね。

 

○ 参考:行ける高校が無いと言われてしまった場合はこちら。

「行ける高校がない」と言われた

 

公立高校と私立高校の学校生活の違い

校則と部活動

私立のほうが自由で校則も緩いというイメージもありそうですが、実際は私立にも校則が厳しいところは普通にあります。

特に、ミッション系(宗教関係)の高校ですと、校則やしつけに関してはわりとしっかりしていることが多いですね。

これは学校の雰囲気やイメージを保つためで、荒れにくい公立の上位校などのほうがよっぽど自由(と言うより、ほったらかし)という場合もあるものです。

 

部活動に関しては私立のほうが盛んなところが多いです。

もともと特定の部活狙いで私立を選ぶ人もいるでしょうし、部活動で推薦をもらって入学する人もいます。

公立高校には推薦が無いため、部活動で活躍したからといって入れるものではないですからね。

 

 

公立高校と私立高校の入試の違い

入試問題の違い

同じ都道府県内であれば、公立高校の入試問題はどこも全て同じです。

本番の点数だけで無く、内申点を使うのも同じですが、高校ごとに内申と入試得点の比率を学校が決められています。

例えば「内申3:入試7」といった具合に入試を重視したり、逆に内申を重視したりですね。

後は、面接や小論文や作文などが、学校によって課されたり課されなかったりします。

 

そのため、内申を重視する学校には内申の良い生徒(授業態度が良いが、実力テストはあまり点がとれないなど)が集まりますし、入試を重視する学校には入試得点の良い生徒(点数はとれるけど、授業態度はあまり良くないなど)が集まります。

ただ、これはあくまでも傾向であって、実際は「近いから」「進学校だから」という理由で選ぶ人も多いため、そこまで明確に差別化されているわけでもありません。

ですから、普通科高校を選ぶか、実業高校を選ぶかで入試対策はかなり変わりますが、例えば普通科高校を受けるとなったら高校ごとに「難易度」の差はあっても、対策の方向性はそれほど大きく変わりません。

 

一方、私立は高校ごとに入試問題自体が異なります。

教科は、英数国の3科目のところが多いですが、実際は高校ごとに自由となります。

そして、公立よりも「推薦入試」の制度が充実しており、極端な場合テストが無いか、あってもお飾りで、受験前に結果が決まってしまう場合も普通にあります。

 

また、合格ラインに達していても、「単なる合格」と「授業料免除が受けられる合格」では意味が違ってきます。

さらに、コースもたくさんあるところが多いですから、どこを受けるかが重要になってきます。

もちろん、公立高校を受けて落ちてから入ってくる生徒よりも、最初から私立だけを受ける生徒のほうを高校も優先してくれます。

 

入試の難易度の違い

単純な「入試の問題自体の難しさ」という意味では、公立よりも私立のほうが難しい場合が多いです。

これは難しいほうが優れているという意味ではなく、むしろ純粋な問題の質という意味では、公立のほうが圧倒的に良い場合が多いです。

私立のほうは、教科書の範囲外の知識や、高校範囲にかかる内容を聞いてきたり、重箱の隅をつつくような出題や、癖のある特殊な問題を出してきたりしがちです。

もちろん、その学校ならではの良質な出題をしてくるところもありますから、高校ごとの出題傾向をしっかりと踏まえて対策をすることが重要になってきます。

 

一方、入試問題ではなく、倍率や受験者数を含めた、合格へのハードルの高さという意味では、どちらが難しいと一概には言えません。

なぜなら、公立と私立のレベルの高さは、その都道府県での人気によって変わるからです。

傾向としては、都市部のほうが私立の人気校が多く、地方では公立人気が高いため、難易度もそれに応じがちです。

ただ、生活費や教育費が高騰している影響で、全国的な公立人気が高いことは共通しています。

 

なお、一部で私立は内申点が関係無いという誤解があるようですが、そんなことは全くありません。

これは地域や高校にもよるため、必ずこうとは言えないのですが、私立でも内申点(調査書)を参考にしているところは普通にあります。

それどころか、特に私立専願(単願)を利用する際には、基準内申がないとそもそも推薦がもらえない(場合によっては、受験すらさせてもらえない)というケースも少なくありません。

教科ごとの評価はもちろんのこと、特に出席日数や素行などのあたりは、むしろ公立よりも私立のほうが厳しい場合もありますから、入試の得点さえとれれば良いとは誤解しないようにしたいですね。

 

いずれにしても、人気校ほど倍率が高くなるため、当然不合格になる生徒が出てきます。

そのため、受験して落ちるくらいなら、はじめから私立に絞ったほうが、授業料減免や1つ上のコースへの合格などもあるため、生徒・保護者は悩むところです。

特に、専願(単願)受験をうまく利用すると、普通だったら1つ下のコースにしか入れないのに、専願(単願)にしたら1つ上に受かった・・・というケースも普通にでてくることになります。

専願(単願)の仕組みは、都道府県によっても微妙に異なりますが、利用することで合格率が飛躍的に高まることは共通していますから、学力的に厳しい場合は上手に活用していきたいですね。

 

入試日程の違い

実際の日程は都道府県によってばらばらですが、私立が12月から2月、公立が2月中旬から3月にかけてということが多いです。

公立は都道府県単位で日付が決められているため、一斉に受けることになりますが、私立は高校によって日時が異なる地域もあり、ばらばらで受けることもあります。

いずれにしても、私立が先で、公立が後というのが基本ですね。

 

そのため、私立の専願(単願)で受験する場合、1-2ヶ月ほど早く進路が決まってしまいます。

つまり、高校入学までに、それだけ時間的な余裕が生まれることになります。

一方、公立を受験する場合、ぎりぎりまで受験勉強をすることになるため、時間的な余裕はあまりありません。

 

この時間的な余裕を使って、高校の準備ができれば「メリット」になります。

しかし、ただだらだらと過ごしたり、受験を通してせっかくついた学習習慣がリセットされたりするなど、「デメリット」になってしまうケースも、実際には少なくありません。

どちらになるかは生徒や周りのサポート次第といったところであり、必ずしもメリット・デメリットとはならないでしょう。

 

○ 参考:高校入試対策についてはこちらも。

高校受験 英語の勉強法(公立高校入試対策)

 

公立高校と私立高校のその他の違い

私立の利点の1つが「指定校推薦」です。

大学入試の際に、有利な扱いで合格できるものですが、一般的に公立よりも私立のほうが多くの推薦枠を持っています。

そのため、最初から推薦で合格を狙っているような生徒の場合は、私立高校が有利になってきますね。

 

また、私立の利点として思いつくのは「寮」ですね。

保護者の方の中には寮生活を通して社会経験を積ませたい方もいるでしょうし、生徒の中には早く家から出たいと言う人もいるでしょう。

しかし、高校生で一人暮らしは厳しいです。

 

その点、寮生活は学校で食事や生活などまで面倒を見てくれますから安心ですよね。

小学校卒業時点の寮生活は、まだ心配な点も多いですが、中学校卒業時点の寮生活はメリットも大きいです。

これは公立高校にはありませんから、利用したい人にとっては大きな利点だと思います。

 

これら以外にも、私立であることの自由度の高さを生かして、いろいろな施策や設備を用意しているところもあります。

一方で、見た目が奇抜なだけで、実際は大したことのない場合も往々にしてあるため、パンフレットや説明会などのぱっと見の印象だけでは決めないほうが良いです。

もちろん、生徒たちはそういったイメージ戦略にころっと騙されやすいですから(笑)、そういった情報戦に関わる部分は、親や先生も含めた我々大人が適度にサポートしてあげたいですね。

 

公立向きか私立向きか?

最後に、よくある「公立向きか、私立向きか?」の疑問についてです。

 

ここまで読んできた方にはもうお分かりかと思いますが、「自分(子供)が公立向きか私立向きか?」という決め方はしないほうが良いです。

なぜなら、特に私立は高校によって特色が大きく異なり、学内の校風も先生の質もだいぶ違いますから、合う合わないも分かれるに決まっているからですね。

実際に、「私立なら面倒見が良いだろう」と勝手に想像した生徒が、業界ではあまり面倒見が良くないことで知られている私立高校に進学し、最終的に中退してしまったというケースもあります。

同じ私立で見比べたとしても、AさんはB高校には合うけれどもC高校には全く合わない・・・ということが普通にあるため、特に私立は高校ごとで考えるようにしましょう。

 

一方、公立については、私立ほどではないにせよ、校風の違いは大きいため一概には言えませんが・・・強いて言うなら「塾に通わなくても自立的に学習を進めることのできる生徒」が合います。

せっかく公立に入っても、高1から塾や予備校のヘビーユーザーになってしまったら、「私立に入ったほうがましだった」となりかねないわけで、やはり自分で勉強を進められる(先生から見たら、手のかからない)生徒のほうが向いています。

実際でも、塾に通っていなかった生徒や、通っていたけれども頼り過ぎていなかった生徒のほうが、高校に入ってから伸びやすいですから、できるだけ自立的に学べる力をつけておくに越したことはないでしょう。

(なお、あまりに中学時代から塾にべったりの生徒だと、仮に私立の面倒見の良いところに入っても、やはり塾に行かずにはいられない・・・ということになりがちで、そうすると最も無駄にコストのかかる形になってしまうのは注意したいですね)

 

ただし、受かった後ではなくて、受験校を決める前の段階であれば、「公立向きか私立向きか」についての視点がもう1つあります。

それは、その時点での内申点と偏差値がいくつあるかで、「公立に向く(向かない)」「私立に向く(向かない)」の話が出てくることですね。

実際だと、「公立では受からないが、私立なら条件の良いところに入ることができる」というケースが多く、私立専願(単願)を勧められて迷うことになる生徒(保護者)は毎年たくさんいます。

入ってからの私立の指導や環境が合う合わないとは関係なく、入る前の時点で合う合わないを検討するのはどうかという話もありますが、進路指導ではそういった話も出てくることは心得ておいたほうが良いでしょう。

 

なお、ここで書かれた私立高校には、いわゆる難関私立高校を含みません。

そちらでは事情が違うところもありますから、ご了承くださいませ。

 

○ 参考:英語の単語暗記の方法はこちらも。

中3で成績が下がる生徒と、その対応(スランプの脱出法)

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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