勉強法、教材をはじめとする、生徒向けの情報発信や教育サービスを扱うサイトやブログ、メールマガジンはたくさんあります。

私自身も学びを得るためにと、気が向いたときには目を通して確認するようにもしています。

 

○ 参考:ネット上によくある胡散臭い勉強法に気をつけましょう。

定期テスト(中間・期末)で成績アップする、効率的な中学生の勉強法

 

良質な情報と低質な情報

すると、滅多に無いのですが、ごくたまにものすごく質の良い情報を発信しているものもあります。

テーマによっては、「私のところよりもそちらを見たほうが良いのでは?」と思うようなところも、中にはあります(笑)

 

しかし、そういった質の良いサイトに出会えることは少なく、逆にうさんくさいサイトや記事には山ほど出くわします。

特に多いのが、宣伝過剰や自画自賛のサイトですね。

  • 「画期的な勉強法です」
  • 「**をしただけで成績が大幅にアップ!」
  • 「**のお陰で志望校に逆転合格!」
  • 「**するだけで親子関係が改善!」

こういったことを書いてあるサイトで、内容がそれに見合っていたことは、かつて1度もありません。

(上に書いた、ごくたまにある良質なサイトたちも含めて、良い内容を発信しているところほど、そういう胡散臭い書き方とは縁遠いものです)

 

○ 参考:ネット上によくある胡散臭い勉強法に気をつけましょう。

中学社会のあまりおすすめしない勉強法

 

ほとんどの方法論は、すでにあるもの

教材にしても指導にしても、商品である以上はある程度の装飾は仕方ありません。

しかし、ある程度では済まされないレベルのものが多いのは困りものです。

 

例えば、「他ではやってない」「初の~」「独自の~」などと表現しているものは多いですよね。

そう言っているものを期待して読むと、思わず「すでにあるよ!」「誰でもやってるよ・・・」とつっこみたくなることがほとんどです。

何より、その指導が「すでにある」ことすら知らずに、それが新たな発見であるとする見識の低さは、同じプロとして、見ていてとても「痛い」です。

(専門誌で報じられた内容が、一般誌で1年後に報じても許されますが、逆だと許されないですよね)

 

確かに、どんな物事でも、既知の情報の焼き直しや改善は避けられないことです。

仮に自分なりに新しく発見、発明した情報でも、過去に誰かがどこかで発信していることは絶対に起こります。

人類の歴史はそれの繰り返しで発展してきたものですしね。

しかし、それを「自分が初めての考案者だ」「自分が唯一だ」と言ってしまう厚顔さが危険だと思います。

そのほうが消費者は買ってくれるのですけれども(笑)

 

実際、ほとんどの指導は心ある教師なら大抵が似たようなことをしています。

全く別の教師が全く別の場所・環境・境遇で指導していても、ある程度似たような指導法に行き着くのが面白いところです。

それも、レベルの低い教師は似たようなレベルの低い内容に落ち着きますし、レベルの高い教師は似たようなレベルの高い内容に落ち着きます。

 

そして当然、レベルの低い教師のほうがはるかに多いため、ネット上にもレベルの低い指導法や勉強法が大量に出回ることになります。

そんなありきたりで、しかも低質な方法論を「画期的な勉強法です!」などと謳うのですから、そういったものを見つける度に呆れるばかりです。

 

○ 参考:ネット上によくある胡散臭い勉強法に気をつけましょう。

中学理科の、あまりおすすめしない勉強法

 

そもそも、1つを強調する時点で不自然

また、この手の売り方をする人ほど、1つの指導法に傾倒する傾向があります。

すなわち「この方法が絶対に正しくて、他の方法は間違っている!」「このやり方を信じて、徹底的についてきてほしい」などですね。

しかし、生徒が百人いたら百通りの指導法があるわけで、いくらパターン分けしてもかなりの数になるのが現実です。

それを1つの指導法に偏ってしまうというのはかなり危険と言わざるを得ません。

 

私は自分の指導にこだわりがない分、生徒や状況に応じて違う指導法を選択することに全く抵抗がありません。

ですから、自分の指導がレベルが高くて特別な指導法を持っているなどとは全く思っていません。

それゆえに、勉強法・指導法を見る目はかなりあるほうだと思います。

少なくとも、他の教師がしがちな「自分の指導法と違うから駄目だ」という決めつけをせずに見られるわけですが・・・

それでも「これではさすがに低レベルすぎる」「それでは教えられる生徒や、高いお金を払う親がかわいそうだ」と感じるものが多いです。

それが安いなら別に良いのですが、そういうのに限って高く売っているから驚きます(苦笑)

 

○ 参考:ネット上によくある胡散臭い勉強法に気をつけましょう。

定期テスト(中間・期末)の勉強法[5教科]

 

真偽を見分けるのは難しい

ただし、他のところでも書いたように「そこそこの内容を十分な時間やっていれば、確実に成績は上がる」ものです。

そのため、特別に優れた方法論でなくとも、一定水準さえ満たしていれば、どんな塾、サービス、教材でも、それなりには成果が出てしまいます。

プロから見たら「ひどい」と思えるやり方や、明らかに効率が落ちる勉強法でも、それなりに成果が出てしまえば「これで良かった」と思うもので、当初の誇大表示どおりの効果は無かったとしても、それはそれで成立してしまうわけです。

それに、1つの方法論でしている間は他のやり方ができないわけで、比べようが無いですから、本当に画期的な方法なのかどうかの検証のしようもありません。

いろいろな塾や教材や教育サービスが、大したクレームもなくそれなりに長く続いているのは、そういう理由があるのですね。

 

なお、上の話は、極端な難関校や自分の実力以上のところに合格したい場合は話が別ですが、普通の生徒については中学生に限らず通じる事実です。

むしろ高校生は中学生よりもモチベーションの基本値が高い(低すぎる生徒はそもそも進学していない)ですから、こういったサービスが成立しやすくなります。

それで、高校生対象のネット上の個人(?)塾が増えているわけですね。

そういうものの内容をプロの視点で見れば「それでその料金は詐欺だろう・・・」「それだとできる生徒は良いけど、できない生徒は救われないだろう・・・」「あまりに効率が悪すぎて、生徒の人生の貴重な時間を浪費させていないか?」というものも多いです。

 

○ 参考:ネット上によくある胡散臭い(?)勉強法に気をつけましょう。

中学英語 英単語の覚え方

途中式は書かないと駄目?

 

ネットでもリアルでもあること

なお、ネット上ほどひどくはないですが、リアルの塾でもこういったことは少なからずあります。

最近、本当にあった例で言えば、「個別対応」を売りにしている塾が、実際は「2-3段階の学力レベルに分けただけの雑な指導だった」というケースや、「速習」を売りにしている塾が、たった1つの単元を教えるのに「数日がかりで計20時間程度もかけていた」などですね。

私は常々、教室授業の塾であっても生徒個々に対応した指導を行うべきだと言っていますが、個別対応を売りにしている塾が、たった数パターンの対応しかしていないのは、もはや詐欺ですよね。

また、中1数学の1単元で、上手に教えれば同じ時間で1日もあれば指導可能な内容を、4日もかけて「速習」とするのも、これもまた詐欺に近いです。

一応4日連続の指導で終わるわけですから、「期間」としては速習ですけれども(苦笑)

 

・・・とは言え、こういった塾や指導そのものを否定するつもりは全くありませんよ。

表現に問題があるだけで、こういった指導でも十分に一定水準を満たしていますから、時間さえ確保すれば成果は上がるはずです。

それに(これもまた先回の記事で書いたように)、実際は「相性」「生徒の気持ち」のほうが大事なため、そこさえ良ければ利用する価値は十分にあります。

 

ただやはり教育に携わるものとしては、うさんくさい「画期的指導法!」のような誇大表示はやめていただきたいですね。

そして、そのほうが信用され、売れてしまうという現状も・・・。

 

実際、後者の20時間もかかっていた「遅めの速習」指導に対して、「うらやましい」「私も教えてほしい」などとコメントを寄せている人はたくさんいます。

信じやすい素直な生徒、保護者ほど、こういった営業トークにも騙されやすいのが悲しいところです・・・。

こういうのを見ていると、生徒にも保護者にも「情報源を選ぶ目」を伝えていきたいと強く感じます。

 

○ 参考:勉強法だけでなく、子育てについても情報が氾濫しています。

反抗期の子育ての学び方

 

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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