息子はすぐにまた「どうせ自分にはできない」と言います

勉強法シリーズで上位、中位はあったのですが、下位が見られなかったのが残念で、是非知りたいと思い質問させていただきました。また、他の記事で、「勉強ができない子の勉強量が少ない←この量を増やすのが難しい」という箇所があり、ここも是非知りたいと思いました。勉強しない子へのさせ方を是非教えて下さい。または、ヒントや気づきになればと思っています。是非お願いします。

中一男子。成績は、一学期の中間テストで英語、数学が平均点、国語はその下くらいで、理科社会は悪く、そこから次々と下がっていきました。もうすぐ二学期の中間テストで、範囲が発表されたからテストまでの計画表をまず書かせようと(勉強は今しなくていいから計画だけ)したら、書くから待っててと言うのでしばらく待っていたらふとんの中でまんがを読んでおり、なぜ書かないか聞いたら「それ書いてどうすんの?書いても成績あがらないから」と言われました。

今まで、あまり勉強にはうるさく言わずゲームもさせており、本人が痛い目にあって気づくだろうという思いが私にあったのが現在こういう結果になったのかと思い、最近では、なるべく少しでもできたら褒めるよう努めているのですが、何度も良かったところを褒めて、こうしたから良くなったんだよ、できなくない、できるんだよと言っても、息子はすぐにまた「どうせ自分にはできない」と言います。少しでも勉強量を増やせばできると思うのですが、やりたがりません。一日20分でいいからやるようには言ってますが、もうやったと言うのみ。あまり監視するのもイヤかと思い本人を信用してチェックまではしていません。

塾は中学から中堅進学塾に入り、一番下のクラスです。塾の宿題は毎回小テストがあるのとやらないと怒られるのでやっています。学校の提出物は、出すのが遅かったり未提出だったりだらしがないところもあります。長くなってすみませんが、どうかアドバイスをお願い致します。

 

○ 参考:話題となっている学力別の勉強法はこちら。

中学生の定期テスト勉強法(学力中位向け)

中学生の定期テスト勉強法(学力上位向け)

 


 

勉強法シリーズの下位向けは、詳しく勉強法を書いても、肝心の「どうやって勉強するか(させるか)」で止まってしまうと思い、反抗期の対応法などに話が流れていました。

実際、勉強の苦手な生徒ほど、勉強のやり方や内容よりも、やる気の出させ方や行動への移させ方のほうがメインとなりますから、同じ形での配信は無理があると思っています。

(いつかまた違う形で配信したいとは考えています)

 

そして、勉強ができない子の勉強量を増やす方法については、教師がやるのも苦戦しているものですから、一般の親御さんがどうにかするのはかなり難しいです。

そのための準備にあたるのが例のメールセミナーですね。

ただ、塾に通っておられるようですから、まずは何よりも塾に相談(要望)するべきだと思います。

成績が上げられない塾だとすれば、せめて勉強量を増やすことくらいは最低限の役目ですから。

 

○ 参考:子供のやる気を引き出す関わり方と勉強法はこちら。

やる気の出る勉強法 ~親子で読むメール講座~

 

正しい計画の立て方と、それよりも優先すべきこと

まず、「学校が頼りにならず、塾も通わせられない」場合は親がやり、「塾に通わせている」場合は塾できちんと面倒を見てもらうのが、基本的な考え方です。

お金をいただいているのですから、親の前にまずは塾が頑張るところです。

お母様が1人で悩まれるのはつらいでしょうから、ぜひ塾に具体的な手を打ってもらってください。

(または、手を打ってくれる塾に変えてください)

 

中1で英数よりも理社が悪いとなると、完全に「勉強不足」「勉強法が悪い」ですね。

最初は塾に通っていないと思って読んでいたのですが、塾に通っていてこれはちょっとひどいです。

英数だけの単科受講ならば、塾としても手の打ちようが難しいところですが・・・そういうわけで無ければ明らかに問題ありです。

 

計画については・・・

続きは「正会員の専用書庫」でどうぞ。

 

息子から話はしてくるようにはなったのですが、勉強となると避けられます

以前にもご相談させていただいたのですが、塾で下のクラスで成績が上がらず、本人も下のクラスでも平気なようだし、家庭学習の習慣をつけたくて思い切って家庭教師に変えたのですが、更に成績が下がり、本人もやってもムリと思うようになってしまいました。

もう中学も1/3が終わろうとしているので、私も焦ってどうにか、まずは少しでもいいから勉強して少しでもいい点が取れて、やればできると思わせたいのですが、かたくなにできないと思い込み(やりたくない言い訳でもありますが)ほんの少しでもやろうとしません。
一体、どうしたら「本人がやる」となるのかわからず、時間ばかり過ぎていくように感じ困っています。

メールセミナーなど(無料で読めるものは)すべて読んで、できるだけ実行しており、息子から話はしてくるようにはなったのですが、勉強となると避けられます。

これだけではどう回答したらよいのかわかりづらいかもしれませんが、どうか少しでも何かやる気になる手がかりのようなものがあれば、教えてください。よろしくお願いいたします。

(以下、もう1通いただいたもの)

家庭教師なら、家庭学習の習慣がつき、集団ではなく対個人で教えてもらえるメリットがあると思い、思い切って塾から家庭教師に変えたのですが、今のところ効果は現れていません。

以前は、テストの点だけで判断してしまっていたので、点ではなく、どれだけテスト勉強をしたか、で判断するようにしたところなのですが、本人は、「テスト勉強した」「したのに出来なかった」と言い張ります。
私から見たら、ほとんどしていないし、テスト前なのにいつもより
早く寝たりしていました。私が「それはしたとは言わない」と言うと、
息子は「やっても出来ないんだからやるだけ無駄」と言います。
「やり続けることが大切だ」と言ってもまた「やってもできないんだから無駄」と堂々巡りです。一体息子には、何を言えば分かり、何をしたら気付くのだろうと思うと、時間ばかりが過ぎていき、焦ってしまいます。

感情の赴くままの書き連ねてしまいましたが、どうかよろしくお願い致します。

 


 

お子さんから話をしてくるようにはなったというのは素晴らしいことですね。

そして、勉強に関する変化は一番最後ですから、むしろ順調と言えるでしょう。

ただし、勉強に関しては、親からの関わり方にかなりの工夫が必要ですから、それこそ「やる気の出る勉強法セミナー」のほうを、お子さんと一緒に読んでみてほしいと思います。

(あれはもともと、「反抗期セミナー」で関係を改善し、その状態で「やる気の出る勉強法セミナー」を親子で一緒に読んで、さらに改善していく・・・というのを想定しています。ですから、せっかく関係が良くなったのであれば、ぜひ一緒に読んでみてほしいです)

 

それはともかくとして、御返事をして参りましょう。

読ませていただいてとても気になった点を率直に言うと、「前回のご相談が、根本的なところで生かされていない部分がある」と思います。

もちろん、私の伝え方がまずかった部分も大きいですから、もう1度前回の内容を振り返りながら、改めてアドバイスさせていただきますね。

 

まずはここから。

家庭学習の習慣をつけたくて思い切って家庭教師に変えたのですが、更に成績が下がり、本人もやってもムリと思うようになってしまいました。

前回、「塾できちんと指導ができていない」と指摘しました。

 

あそこで私がお伝えしたかったのは「とにかく塾を変えよう」ではなく、「勉強のやり方を教えてもらえるようにしてください」でした。

まずは塾に改善を要求することをして、それでも駄目なら塾を変えるという流れですね。

ここの最も大事な部分が抜け落ちているのはお気づきでしょうか?

(塾にご相談した結果の変更でしたら、失礼しました)

 

「塾を変えたことがいけない」と言うつもりはありませんよ。

私の御返事を読んで、「この塾では駄目だから、違う塾にしよう」と考えたとしても、それはそれで一向に構いません。

反対に、「この塾で、もう少し頑張ってみよう」と考えたとしても、それはそれで一向に構いません。

 

問題は塾を変えるかどうかではありません。

ここで最も大事なのは「お子さんに合ったやり方で指導してもらうこと」であり、そのために要望を出したり、そうしてくれる環境(塾なり、先生なり)を見つけることです。

ただ単に、教わる相手を変えるという意味ではありません。

平たく言えば、その家庭教師を決める際に「今のお子さんに必要な指導をしてくれる先生」を選んだかどうかが最大のポイントなのです。

もっと言えば、今のお子さんの事情を詳しく話して、それを聞いた上で「任せてください」と言ってくれる人にお願いしたかどうかです。

 

もちろん、家庭教師の先生がとても良い先生であれば、お子さんに合った指導をしてくれていた可能性もあります。

しかし、それは相当力のある先生を、依頼する時点で見極めてこそ成り立つもので、もし派遣会社に任せただけであったり、ただの知り合いに頼んだだけであったりしたのであれば、そういう効果は期待できません。

(期待くらいはして良いのですが、宝くじと同じで、ほとんどがはずれます)

そして、もしもこういった事前の準備や調整をしないで、「単に家庭教師に変えただけ」だとすれば、普通の先生に「やる気を無くしている生徒をどうにかする」のは非常に難しいですから、「さらに成績が下がる」のも、本人がますます「やっても無理」と考えるようになるのも、かなりの高確率で、自然に起こり得ることなのです。

(もしもそれがただのバイト家庭教師だとしたら、もはや頼む前から「そうなって当たり前」なほどですね)

 

問題点が分かっていたのですから、最低限それを実現できる可能性のある力量やノウハウを持った相手を選ばなければなりません。

「高いお金を払って、しかもマンツーマンで教えてもらっているのに、塾より悪い結果になるの!?」と思うかもしれませんが、金額や指導形態と「指導力」とは、全く一致しません。

もちろん、高いお金をもらっておきながら、まともに教え切れない塾や先生を擁護するつもりはありませんよ(笑)

 

お母様も書かれているように、

まずは少しでもいいから勉強して少しでもいい点が取れて、やればできると思わせたい

ここが一番の肝です。

しかし、これは簡単なことです。

 

もちろん、親御さんご自身がどうにかするのはとても難しいです。

また、教えることも話すこともしていない私がどうにかするのも、事実上無理です。

けれども、今教えている先生なら絶対に何とかできるはずなのです。

なぜなら、少なくとも先生が教えている時間だけは「少しでも勉強」しているからですね。

 

親が「少しの勉強」をさせることさえ大苦戦するのに、先生ならば「勉強する」ことはわりと軽くクリアできてしまうのですね。

だからこそ、今回のような場合ほど、親が頑張るよりも先生に任せたほうが良いのです。

そして先生は、その時間内で「分かった」と思わせ、得点につなげ、「やったらできた」と思わせれば良いのです。

ただそれだけなのです。

 

もちろん、今回それができなかった先生は指導力不足なのですから、責められて然るべきです。

しかし、その指導力不足の先生を選んでしまったのが誰なのかも忘れてはいけません。

特に、今の親の願いが「まずは少しでもいいから勉強して少しでもいい点が取れて、やればできると思わせたい」に集約されていて、さらに事前に相談をした相手(私)も同じ事を言っているのですから、やはりそれをこそ実現できる人を選ばなければなりませんよね?

 

中学生ともなれば、親ができることは限られています。

それに、お子さんが勉強できないのは、親のせいばかりではありません。

ですから、ご自分を責める必要はありませんし、この場合、むしろ責められるべきは前の塾の先生であり、今の家庭教師の先生でしょう。

 

○ 参考:問題のある塾かどうかの判断はこちら。

塾を辞めるか続けるかの判断のポイント

 

ただ、親ができる数少ないことの1つに「塾や家庭教師を選ぶ」があります。

選んだ後は、先生とお子さん次第ですし、親が介入できることはそんなに多くはありません、しかし、選ぶ前は親の意見が大部分を占めるものです。

お子さんが自分で家庭教師派遣センターに電話するわけも無く、また、お金がかかる以上、最終決断はやはり親が握るものですからね。

 

教える先生と、事前にお子さんの現状と課題について共通認識を持ち、そこを克服することを目的として指導してもらうことは絶対条件ですし、さらに、その先生にそれができる力量があるかどうかを確認しておくのが、この場合の親の役割なのです。

ですから、その1点だけは、親御さんにも落ち度が全く無いとは言えないのですね。

もちろん、今からでも間に合いますから、そういう視点で現状を見なおしてみてください。

 

家庭教師でも塾でも良いです。

もちろん、今の先生に事情を詳しくお話しして、改めて任せるのも良いです。

 

ただし、その場合はちゃんと事前に「教えきれるかどうか」を確認してくださいね。

これはストレートに「うちの子を任せて大丈夫でしょうか? お話した問題点を克服した上で、きちんと人並みにできるようにしてもらえますか?」と聞いてしまえば良いです。

そして、その時の反応が自信無さそうであれば、任せても失敗するのは火を見るよりも明らかでしょう。

(前の塾がどうだったかは分かりませんが、仮に前の塾でこういった話をして「何としても、絶対に頑張ります!」と言ってくれていたのなら、塾を変える必要は無かったのですね)

 

ついでに書いておきますが、「家庭教師なら、家庭学習の習慣がつく」のは完全に思い違いです。

塾でも家庭教師でも、要は「先生と一緒にいる時間だけ勉強する」システムに違いはありません。

そこから先の勉強・・・つまり、先生が見ていないところで自発的に勉強したり、家庭学習をしたりというのは、そういうふうにさせるだけの指導力があるか無いかの問題です。

塾でもそういう指導をする人がいれば、家庭教師でも全く家庭学習させられてない人もいるのですね。

 

○ 参考:家庭教師選びに関する基本はこちら。

家庭教師には二種類ある

 

以前は、テストの点だけで判断してしまっていたので、点ではなく、どれだけテスト勉強をしたか、で判断するようにしたところなのですが、本人は、「テスト勉強した」「したのに出来なかった」と言い張ります。
私から見たら、ほとんどしていないし、テスト前なのにいつもより早く寝たりしていました。私が「それはしたとは言わない」と言うと、息子は「やっても出来ないんだからやるだけ無駄」と言います。
「やり続けることが大切だ」と言ってもまた「やってもできないんだから無駄」と堂々巡りです。一体息子には、何を言えば分かり、何をしたら気付くのだろうと思うと、時間ばかりが過ぎていき、焦ってしまいます

残念ながら、親が口先だけで何度言っても、気づくことは絶対にありません。

親が本気で説得するなら、自分が絶対に無理だと思っていたことを、子供の目の前で「克服してみせる」と宣言して、実際に頑張って克服することですね。

メールセミナーでもお伝えしたように、大事なのは「言って聞かせ」の前の「やって見せ」です。順番を間違えてはいけません

 

「点数ではなく、勉強したかどうかを見るようにした」のはとても良いですね。

ただ、現状ではやや手遅れというか、打つ手が弱いと言えます。

風邪をひかないように、普段からうがいや手洗いをするのは良いことですが、風邪をひいてしまった人には治療や薬が必要ですよね。

それと同じで、対応自体は間違いではないのですが、それでは足りていない状態と言えます。

(また、うがいや手洗いは大事な事で、治ろうと治るまいと続けていくことが大切なのも同じです。ぜひ、続けていってください)

 

ちなみに、勉強したかどうかで判断したい場合は、終わった後の結果だけ見て評価や駄目出しをするのではなく、やる前の段階から「どれだけやるの?」などを確認し、それができたかどうかを見て褒めるほうが良いでしょう。

もちろん、やる前に「たったそれだけ!?」などは禁句ですよ(笑)

 

ただ、そんなことをやるよりも、もっと現実的なのは、以前私が言った通りのやり方です。

「お母様が計画の立て方から教えるよりも、塾できちんと立ててもらった上で勉強法についても指導を受け、家庭ではテスト結果よりも計画通りにやることに意義を感じさせるように励まし、やったら褒める流れのほうが良いと思いますよ。」

これですね。

「お金が無くて塾にやれない」という方もいるため、普段は、私のほうから塾や家庭教師を勧めるのをためらうこともあるのですが、今回は家庭教師をお願いすることができるようですからね。

どうせお金を使うのなら、もっと有効に使ってもらえればと思います。

もともと塾でやれていたお子さんですから、仮に家庭教師で高い月謝を払っているのだとしたら、それよりは授業料は高いがプロのいる個人塾にしたほうが、同じ金額でも成果は出やすいと思います。

もちろん、お子さん本人の意志もあるでしょうから、そこは相談しながら決めてくださいね。

 

「やればできる」と思わせる方法

お子さんに「親が口で言って気づかせる」のは無理だと書きました。

もちろん、怒鳴りでもすれば最初はやるでしょうが、そのうち怒鳴り声にも慣れてやらなくなり、いつしかお互いに怒鳴り合うようになり、最後は力で逆転した息子のほうが母親を口や力で屈服させるようになります。

これが最も危険で、かつ、よくある反抗期の流れですね。

ですから、無理矢理にやらせるという方策はやめておいてください。

いえ、すでにやめておられるようですから、ぜひそのままお続けください。

 

それでは、どうやって気づかせるのでしょうか?

今の状況で、最善の手をお教えしましょう。

 

続きは「正会員の専用書庫」でどうぞ。

(生徒の学力等、あまり詳しい状況が分かっていない中で書くのは危険ですから、限定記事に移動しました)

 

○ 参考:基本的な定期テストの勉強法はこちら。

定期テスト(中間・期末)で成績アップする、効率的な中学生の勉強法

 

やる前から諦めている子供に関するご相談事例

ここからは、「勉強してもどうせ成績は上がらない」「どうせ自分にはできない」口にする子供に関して、読者の方から実際にいただいたご相談を紹介してみます。

「勉強しても成績は上がらない」と何事においても自信のない発言ばかり

桃花様から、お寄せいただいた教育相談のご紹介です。


 

中2の長男の事で相談します。

中2の1学期に体調不良で1週間休み、元気になっても時々休むようになりました。
2学期は元気に登校していますが、塾もやめてしまい勉強をほとんどしなくなりました。どの教科も平均点以下です。特に英語が20点とひどいです。成績は1年生の時は真ん中でしたが、今は130人中100番です。

「勉強しても成績は上がらない」と何事においても自信のない発言ばかりで何をどう励ましたり褒めたりすればいいのかわからくなりました。塾を勧めても「行っても成績は上がらなかった」と行きません。

以前は逃げ出したい毎日でしたが今は長男と向き合っていきたいと思っています。偏差値の良い高校に行ってほしいとか言うより「努力したら成績は上がるんだ」と言う気持ちを経験させてやりたいなと思っています。

このまましばらく励ましつつ見守るべきか、どの様な考え方や解決策があるのか聞かせてください。

 


 

逃げ出したい毎日と思いながらも、逃げ出すことなく、お子さんと向き合って頑張ろうとされているのは誠に素晴らしいことだと思います。

その実現のために、少しでも参考にしていただけましたら幸いです。

 

欠席が原因で学習に遅れが生じ、勉強が苦手になってしまったということですね。

そこに至った経緯や事情がまたおありなのかもしれませんから、本来ならそこの精神的なケアの部分から話をはじめなければならないのかもしれませんが、その点についてまでここで気安く触れることはやめておきたいと思います。

何はともあれ、二学期からは元気に登校されるようになり、本当に良かったですね。

 

ただ、今は通っていた塾をも辞められてしまったということですから、少なくとも学力についてはかなり厳しい状態だろうと思います。

そうなれば本人も自信を無くして当然ですから、そういった発言ばかりになるのもしかたの無いことでしょう。

 

こうした場合に、どういった関わり方をしてば良いかについて、多少一般論とはなりますが、お伝えしてみたいと思います。

 

何をどう励ましたり褒めたりすればいいのか

自信をなくした生徒に対して、多くの親御さんや教師のとる手が「褒める」「励ます」ですよね。

確かに、その褒めや励ましが相手の心に響くものなら良いでしょう。

しかし、ほとんどの場合で「気休め」のような言葉をかけて終わるのでは無いでしょうか。

 

これがどんな効果をもたらすかは、自分に置き換えてみると分かると思います。

 

例えば、仕事で失敗したり、失恋したり、子育てに自信が持てなくなっていたりするときに、外の誰かから「大丈夫だよ」「頑張ってるからいつか結果が出るよ」などと、気休めの言葉をかけられて、やる気が湧いてくるでしょうか。

相手がよほど尊敬できる人ならともかく、家族や普通の先生からそんな声掛けをされても、「だから何?」と思うだけですし、反対に自分の悪い状態を再確認させられて気分が落ち込みかねませんよね。

確かに、何もしないよりは気休めの褒めや励ましのほうがましのこともありますが、それが下手なやり方であれば、しないほうがましと言うこともあるのですね。

 

それではどうすれば良いのでしょうか?

 

続きは「正会員の専用書庫」でどうぞ。

 

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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