中3になる前後から「急に成績が下がった」と悩む生徒や親御さんがちらほら出てきます。

そこで今回は、中3で成績が下がる時期や、原因と対処法を見ていきましょう。

 

中3で成績が下がりやすい時期

  • 「中3になったら成績が急に下がった」
  • 「中3の夏休み明け(秋)に成績が下がった」
  • 「受験で大事な中3の2学期の内申点(通知表)が下がってしまった」
  • 「受験が近いのに、成績が落ちて困っている・・・」

こういった思いをしている生徒はとても多いはずです。

 

中でも「成績が急に落ちる」ことが起こりやすいのは「中2の終わりから中3の春にかけて」と「夏休みから入試にかけて」の2つの時期ですね。

もちろん、他の時期でも急降下は起こるのですが、それが受験学年である中3に起こるとインパクトが強いですよね。

特に、勉強を頑張っている中で成績が落ちたとなれば、下がった生徒も周囲の大人もパニックになりやすいです。

 

実のところ、中2も成績の低下が起こりやすい時期です。

しかし、この時は「生徒のやる気が急降下したから(中だるみしたから)、そのぶん成績が下がっただけ」という場合がとても多いです。

一方、中3は受験学年に入るわけで、やる気が急降下する生徒は少ないですよね。

そのため、「ある程度は勉強をしているのに成績が下がった」「今までどおり普通にやっているのに下がってしまった」というトラブルが多くなります。

 

実は、中3で成績が落ちるのには、はっきりとした理由が2つあります。

 

○ 参考:中3で成績が悪い場合はこちらも。

「行ける高校がない」と言われた

 

中3で成績が下がる理由

理由の1つ目は「中3になると、受験を意識して頑張るようになる生徒が増えるから」です。

 

毎年おなじみの景色ですが、受験が近づくと勉強を頑張り始める生徒が徐々に増えていきます。

問題は、その「頑張り始めるタイミング」が生徒によって異なることで、ある生徒は春のうちから頑張り始めますし、ある生徒は冬になってからようやく頑張り始めます。

そうすると、当然の話ですが、早く頑張り始めた生徒はそのぶん成績が上がりやすくなりますよね。

 

一方、遅く頑張り始める生徒は同じ成績のまま・・・とはならず、今までどおり頑張っていたとしても、成績が下がりやすくなってしまいます。

なぜなら、成績を表す「順位」「偏差値」「通知表」といったものは、他の生徒と比べて評価されるものだからですね。

例えば、ある生徒が頑張って順位を10上げれば、代わりに順位を下げる生徒が必ず生まれるわけで、頑張った人だけが上がるということはありません。

偏差値も同じで、一部の生徒たちが頑張って大きく点数を上げれば、全体の平均点が上がって、他の生徒たちの偏差値は必ず下がるようにできています。

同様に、絶対評価の通知表は、頑張った生徒は全員に5がつく・・・というのが建前ですが、実際はそんなはずがなく、誰かの成績が上がれば、そのぶん誰かは下がりやすくなります。

つまり、「中3になると成績が下がる」のではなく、「中3になると成績が上下しやすくなる」というのが本当のところなのですね。

 

そのため、正しくは中3になると「みんなの成績が下がる」ではなく、「誰かの成績が下がる」と言えます。

しかも、この仕組みで成績が下がるのは、「頑張って成績を上げた生徒たち以外の生徒」であり、決して「中3になってサボるようになった生徒」ではありません。

その結果、成績が下がった側の生徒からすると、「別に手を抜いたわけでもないのに下がってしまった」と感じて、戸惑うことになるわけですね。

 

○ 参考:中3の受験勉強法はこちらも。

受験勉強はどうやってやる?(中2生からの質問)

 

中3で急に成績が下がるもう2つの理由

以上は、言ってみれば「誰にでも当てはまる話」でした。

ところが、こういった受験生ならではの背景からくる「成績の急降下」とは全く別の「成績の急降下」が、中3には起こりやすいのです。

それが「勉強法の選択ミス」「スランプ」の2つですね。

 

何しろ、上のほうで触れた理由で下がった場合は、「周りに負けないように頑張る」ことをすれば、大抵は解決します。

マラソンで友達と一緒に団子状態で走っている時、周りがスピードを上げたら、自分も一緒にスピードを上げないと置いていかれますよね。

それと同じく、周りが勉強を頑張る中で、自分が頑張らなければ、そのぶん相対的に下がって当然で、そのぶんスピードアップが求められているだけのことです。

 

しかし、周りと同じように頑張っていても、もっと言えば、周りよりもはるかに頑張っていても、成績が下がってしまうことが起こるのが、残りの2つです。

これもマラソンで言うと、それまでトップを独走していたのに、急に息切れが起きてしまったり、原因不明の腹痛に悩まされたりで、大きく順位を下げていくような状態でしょうか。

そのため、こちらについては「もっと頑張れ!」「周りよりも頑張れ!」といった根性論は通じません。

 

 

中3でスランプに陥る原因と脱出法

中3で急に成績が下がる原因を大きく分けると、「勉強法の選択ミス」と「スランプ」になります。

「勉強法の選択ミス」で成績が下がるのは「中2の終わりから中3の春にかけて」が多く、「スランプ」で下がるのは年間とおしてですね。

どちらもはっきりとした要因があり、対処法もあります。

もちろん、乗り越えるのは生徒本人ですが、支援があると無いとでは大違いですから、落ち着いてサポートしてあげてくださいね。

それでは順に見て参りましょう。

 

続きは「正会員の専用書庫」でどうぞ。

 

そして、以上の話は中3でなくとも共通することです。

中1や中2でスランプに陥る生徒は、かなり優秀な生徒のことが多いのですが、それもまた「成長の機会」と見れば必然なのかもしれませんね。

もちろん、脱出法も共通していますから、きっと参考にしていただけると思います。

 

実はスランプでないケースにも要注意

ただし、中1や中2の場合は「スランプでは無くて、単に生徒が手抜きを覚えただけ」「単にだれてきただけ」という事も多いです(笑)

(中には、精神的な不安定さのサインや、非行の予兆の場合もあります)

 

こちらはあまり子供の事を見ていない親御さんに多い勘違いとなります。

成績だけを見ていると同じに見えるのもしかたないですが、「スランプ」か単なる「気の緩みやサボり(またはその他のトラブル)」なのかは、日頃からしっかりと子供を見ていれば明らかです。

いつとは必ずしも言えませんが、主に夏前後からそれ以降にありがちですから、スランプとはまた別物として対応してくださいね。

 

○ 参考:通知表が上がらないという場合はこちらも。

通知表が上がらない理由

○ 参考:中1で急に成績が下がるのには、こういうケースもあります。

中1の成績が2学期に下がる真の理由

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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