今、塾に通っていて、こないだ進路説明会の話を聞いて
「ヤバイ、勉強しなきゃっ!」って思ったんですけど。

塾では塾の勉強があって学校では学校の勉強があり、
やっている所が違い、どっちも中途半端になってしまって
結局テストで点数が取れません・・・。

一緒の単元をやっている時もしっかり勉強してるのに
テストになると点が取れません。

一生懸命やっても点数がとれないし、
周りの子は遊んでるように見えて良い点とるし・・・
もうどうしたら良いかわかりません

いつもこのブログをみて参考にしてます。
そして楠木塾長の様な人が周りにいたら・・・とおもいます
お返事よろしくおねがいします。

 

受験勉強はいつからどうやってすれば良いのか?(と塾の裏事情)

ご相談いただき、誠にありがとうございます。

「いつもこのブログを読んでくれている中学生」がいると知って驚いています。

最後のほうはくすぐったくなってしまいました(笑)

 

この時期に説明会を開くことと、学校と塾の進度が違うところを見ると、その地区ではわりと大手の有名な進学塾に通っている可能性が高そうですね。

その塾の話と多少違うことを言うかもしれませんが、お気を悪くしないでお読みください。

 

まず、この時期(中2の1月)に「勉強しなきゃ!」と思えたのならば、時期的に言えば十分早いですよ。

進学塾はこの時期に説明会を開いて生徒の意識付けを行いますが、大抵の生徒は2-3月くらいには気持ちが冷めてしまいます(笑)

そのため、また4月頃に再び説明会や面談を行い、さらに夏か秋にもう1度行います。

意識の高い生徒が多いはずの進学塾でさえ、これくらい繰り返してようやく8割程度の生徒が本当の意味で受験に意識が切り替わります。

(残りの2割は12月以降です)

 

受験勉強スタートに向けて、塾が何度も説明会を行う理由

これを言うと裏話に近いのですが・・・何度も説明会を行うのは「その都度最新の情報を提供するため」が建前ですが、実際は「何度もしないと生徒のやる気を継続させられないから」です。

力があれば、一発でバシッとやる気にさせてしまって、後は普段の指導でやる気を維持させることができるわけですが、なかなかそういった力を持った塾や先生はいません。

そこで、「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」では無いですが(笑)、生徒が飽き飽きするほど何度も説明会を行うような塾が出て来るわけですね。

 

ただ、全く説明会などを行わず、生徒がやる気になろうがなるまいが一切お構いなしの塾もあります。

そういう意味では、何度も説明会をしてくれる塾は、しつこいのは嫌だけれども、まだ良心的と言えるかもしれません。

しかし、1回聞けばやる気になる生徒にとっては、何度もするとストレスやプレッシャーになって逆効果になることもある・・・というところまでは、頭も気も回らない先生のほうが多いです。

本物のプロなら、このあたりも含めて、バランス良くしてくれると本当は良いですね。

 

○ 参考:塾が頼りにならないと感じた時はこちら。

成績の上がらない塾を変えるかどうか迷う時の判断基準

 

結局、受験勉強はいつから始めるべきか?

私に言わせれば、もともと塾に通っている生徒であれば、受験勉強は4月から始めれば十分すぎるくらいです。

もちろん、塾の授業に全くついていけていない生徒や、自分の実力より何段階も上の志望校を目指すような生徒は別ですよ。

しかし、普段から塾に通っている一般的な生徒が、実力相応かワンランク上の志望校を目指すくらいであれば、夏休みからでも大丈夫なくらいで、4月から1年間かけて準備すれば十分です。

 

反対に、1月からしないと受からないようならば、それは「普段の指導によほど問題がある」と言えます。

今まで塾に通っていなかった生徒が、ボロボロのテストと通知表を携えて「何とかしてください」と来るなら、できるだけ早めに来てもらったほうがありがたいですが、今までずっと塾に通っているわけですよね。

だったら「何のために中1、中2から塾に通ってきたのか?」と言う話です(笑)

 

ですから、今の自分の成績よりもやや上の志望校を目指すくらいであれば、今から勉強すれば十分間に合いますから安心してください。

今の気持ちがこのまま受験まで継続すれば、確実に「勝ち組」です。

ただし、何をもって真の勝ち組と言うかは微妙なところですけれども。

 

受験勉強に対する、学校と塾の進度差について

予習型の塾は、本来「もうすぐ習うことを塾でやる」ため、学校の予習になって授業もよく分かるのがメリットです。

しかし、予習で習うところが学校のはるか先のところであれば、あまり記憶に残っていないため、結局2回勉強することになってしまいますよね。

また、塾では受験を意識しすぎて個々の生徒のレベルに合わない内容や、学校では習わないような難しい内容を教えもしますから、同じことを勉強しているようで、実は違うことを勉強していることもあります。

 

もともと予習型の塾は「塾で予習→理解する→学校の授業が復習になる→定期テストで良い点がとれる」のが売りです。

この方式が合う生徒にはこれで良いのですが、合わない生徒には全く意味をなしません。

特に、授業で難しい内容を教える進学塾ですと、復習になるはずの学校の内容が簡単すぎて、単なる無駄な時間になってしまいがちです。

もちろん、塾で理解できずに苦手意識を持ってしまうと、学校の授業も効果半減になることもあります。

 

もしも私がそういう生徒を担当した場合、塾の利益を考えなければ、別の塾を奨めます。

上の人に怒られますけれども(笑)

そして、それでもあえて同じ塾を続けたいと言う生徒の場合は、勉強法を指導します。

「勉強」では無く「勉強法」ですね。

生徒からしてみれば、学校と塾でいっぱいいっぱいなのに、さらに塾の先生が個別指導をされては大混乱です。

(ですから、家庭教師や個別教室を併用するのはやめましょう)

 

学校の勉強と塾の勉強を別々のものに感じていると思いますが、どちらも「成績を上げる」「定期テストに向けて勉強する」と言う意味では同じことをやっているはずで、うまく整理するとすっきりするものです。

ここを自力でやるのはなかなか難しいですから、信頼できる塾の先生がいたら、ぜひ相談してみてください。

 

○ 参考:塾を続けるべきか迷っている人はこちらも。

塾を辞めるか続けるかの判断のポイント

 

受験勉強の進め方

どんな生徒でも確実に成績を伸ばす有名な勉強法が1つあって、それは「1冊の問題集を完璧にやる」ことです。

と言っても、問題集でなく参考書でも良いですし、教科書や他の教材やツールのほうが良いと言う人はそれでも構いません。

要するに「1つの方法を完璧にやりこなす」ことが大事です。

 

理想を言えば、問題集にしても何にしても「3回以上」やることです。

教科書を1回読んで、学校のワークを1回やって、次に塾のテキストを1回やって、塾の定期テスト対策問題集を1回やって・・・では、器用な人ならばともかく、普通の生徒はできるようになりません。

それよりも、学校ならば学校、塾ならば塾で1つに絞って3回やり、しっかり頭に入った状態で別のテキストに手を出すようにしましょう。

(3回と言うのはあくまでも目安で、本当に最適な回数は生徒によって異なります。大事なのは、ちゃんと頭に入るまでやることです)

 

細かいことを書きましたが、簡単に言うと「器用な生徒ならともかく、そうで無いなら1つのことに絞ったほうが良い結果が出る」のですね。

そして、どのテキストを優先すべきか、何を「やらないことにするか」を決めるときに、自分の判断だけでは難しいですから、信頼できる先生に相談してみてくださいね。

 

○ 参考:問題集を使った勉強法の基本はこちら。

問題集を使った勉強法:サーキットトレーニング(?)

 

周りの生徒が良く見えて不安になる時は・・・

遊んでいるように見えて良い点をとるのは、塾などの成果かもしれません。

または、本当に遊んでいるけれども、良い点がとれるのかもしれません。

 

ただ、他の子を見て「よし頑張るぞ!」となるのならどんどん見れば良いですが、「自分が嫌になる」となるのであれば、いっそのこと見ないほうが良いですよ。

周りの子は生きてきた環境も持っている知識も自分とは違っていて当然ですし、周りの子は周りの子でいろいろと悩んでいるものです。

学校という狭い環境にいると、テストの点数や受ける高校などで自分の順位が決まってしまうような感じがしますが、社会に出ると学校の順位など何の意味も持ちません。

良い高校に入っても、良い未来が約束されているわけでも無いですしね。

 

それよりも大事なのは「できなかった自分ができるようになる」「困難を乗り越えられるようになる」ことです。

単に勉強ができるようになることよりも、勉強を通して自分自身を成長させていくことが大切なのですね。

だって、今のつらい時期を乗り越えたら、今よりも強い自分になっていると思いませんか?

「今日は明日のためにある」という言葉もあります。明日のために今日確実に「1点だけ」上がる勉強ができたら、1年後には365点上がりますからね(笑)

 

世の中急にうまくいくことはなかなかないですが、今日の自分より明日の自分が少しでも成長していれば、1年後には確実に成績は上がります。

そのためには「今日やったことを数日後には忘れている」勉強ではなく、半年後、1年後もちゃんと覚えていられる勉強が大切になります。

そして、全てを1度で覚えられる天才ならともかく、普通の人は「繰り返す」ことが必要です。

1つの方法を何度もやって完璧にするのが良いのはそういうわけです。

 

以上ですが、もし分かりにくいところなどあったら、また聞いてくださいね。

※ 口調や言葉遣いは書き言葉に直してあります。

 

質問者からの御返事

こんなに私のことをわかってくれる人初めてです!

相談して本当に良かったぁ(ノ◇≦。)

今の中3を見たり話を聞いたりするとこっちまで

涙が出そうになります。「来年あぁなるのかぁ・・・」と。

1つの問題集を何回もとくんですね!!

今まであの問題集やって、テキスト終わらせて、

あっ、あれも。これも・・・・っと『終わらせる』という事

だけを意識してじっくりできてなかったのかもしれません。

本当の塾の先生より頼りになります(><;)

今は3年生でいっぱいいっぱいですし・・・。

多分また、相談するかもしれません。

その時はどうぞよろしくお願いしますo(_ _*)o

ありがとうございましたm(u_u)m

 

中2の段階から受験勉強を始めると・・・

相談して良かったと言ってもらえるとありがたいですね。

 

3年生でいっぱいいっぱい・・・それはちょっと頼りない塾ですね(笑)

中2の段階から受験勉強をはじめていれば、入試直前は余裕でいけるはずです。

今の3年生がそうなっていないならば、来年の3年生(=あなたたち)もそうなると言う事ですよね。

指導内容にやや問題があるような気がします。

 

とりあえず今の時期は、できるだけ3年生のいない曜日、時間を狙って先生に相談すると良いですよ。

中2と中3が同時に質問してきたら、中3を優先してしまうのはどうしてもしかたの無いことですからね。

 

それでは、肩に力を入れすぎず頑張ってくださいね。

 

※その後、続きのご相談をいただきましたが、そちらは別記事にします。

※当時は生徒からのご相談も受けていましたが、今は保護者からのみとなっています。

※「こんなに私のことをわかってくれる人初めてです!」とありますが、実はこう思ってもらえたのには、ある理由があります。指導者なら知っておきたい秘密ですが・・・また機会があればご紹介します。

 

○ 参考:やる気を引き出す教え方はこちらも。

やる気のない中学生の子を持つ親へ 「やる気の出る話」

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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