すぐに成績が上がる勉強法とは?

「すぐにテストの点数が上がる勉強法なんてあるの?」

そう聞かれたら、もちろん答えは「ある」です。

 

・・・ただし、うまい話ほど裏があるものですから、くれぐれも注意してください(笑)

 

○ 参考:よくある定期テストの勉強法の裏側はこちら。

定期テスト(中間・期末)で成績アップする、効率的な中学生の勉強法

 

「すぐに成績が上がる勉強法」の裏側

  • 「**日間ですぐにテストの点数が上がる勉強法」
  • 「今から短期間で学校の成績が上がる勉強法」
  • 「受験(テスト)まで残り**日で追いつく逆転勉強法」

こういった触れ込みで宣伝しているサイトや教材はたくさんありますよね。

ネットで検索してみれば、高額で怪しげなものも含めて、いくらでも見つかるはずです。

中には高額なものもありますが、それでも「そんな方法があるなら、ぜひとも知りたい!」と思って、ついつい手を出してしまう人も少なくありません。

 

残念ながら、そういったものの多くは期待はずれに終わるでしょう。

実際にいくつも実物を見てみると分かるのですが、中身がスッカスカの、どこでも言われているようなことを寄せ集めただけのものがとても多いです。

もしもあなたが、何千円、何万円もするようなものを買おうか迷っていたら、書店で手に入るまともな書籍を1冊買ったほうがよっぽど有益ですから、ぜひそちらにしてください。

 

○ 参考:書籍を買うよりネット上で手軽に学びたい方はこちらも参考にどうぞ。

勉強法ツアー開催! ~勉強法の基本を手軽に学ぼう~

 

けれども、「すぐに成績が上がる勉強法」は存在します

それでは、「すぐに成績が上がる勉強法」が存在しないかと言えば、決してそんなことはありません。

そういった、お金儲け丸出しで欲が見え見えの人のところには無いというだけで、あるところにはちゃんとあります。

 

そもそも、理想的な方法であればあるほど、大っぴらに宣伝をして、不特定多数に売るようなことをするはずがありません。

それに、冷静に考えてみれば、そんな商売上手で儲けることに頭がいっぱいの人に、常日頃から理想的な勉強法を研究して、編み出すような時間も余裕も無いですよね。

求める相手を間違えているだけで、あるところにはあるというのが正しいです。

 

ただ、そういった方法が、そのへんで誰でも手軽に手に入ると考えるのは間違っています。

それに、いくら理想的な方法と言っても、「誰でもお手軽、
簡単に!」と言えるほど、そこまで都合の良いものではありません。

もちろん魔法のような方法でもなく、ごくごくまっとうな方法ですし、使い方を間違えれば効果が出ないことも日常茶飯事です。

 

細かいことを言えばいろいろありますが、最大のポイントは「個々の生徒に合わせてカスタマイズする必要がある」ことです。

ここを生徒が自力でするのはとても難しく、勉強の苦手な生徒ほど誰かの助けが必要となります。

そして、センスの良い親御さんだと、家庭内で何とかしてしまうケースもありますが、基本的にはそこの部分が教師の出番というわけですね。

 

○ 参考:個々の生徒に合わせたカスタマイズのしかたの詳細はこちら。

絶対に成績の上がる勉強法の見つけ方

 

「すぐに成績が上がる勉強法」の概要

それでは「すぐに成績が上がる勉強法」とはどういったものかと言うと・・・丁寧に書き出すとあり得ないほど長くなるため、そんな無謀なことはしません(笑)

とりあえず、ポイントとなる要素を簡潔に書くと・・・

  • 暗記と反復練習
  • 出題されることだけを学ぶ
  • 浅く、量をこなす
  • 適切な負荷にする
  • 成長に応じて変化させる

こういったあたりですね。

 

もっと言えば、こういったものも含みます。

  • やる気の出るやり方でやる
  • 集中しやすいやり方でやる
  • 教わりたいと思える方法で教わる
  • 学校の授業に関する周辺事項も制御する
  • 先生に好かれる(おまけ)

もちろん、これら1つ1つについて、個々の生徒に合わせてカスタマイズするのが大前提です。

また、「成績が上がる」と言っても、定期テストや入試の点数を指すこともあれば、学校の内申点を指すこともあり、そうした対象によっても話は変わってきます。

しかし、原則だけを言えば、このようにとてもシンプルです。

(ちなみに、最後のおまけは調査書対策、面接対策の話です)

 

○ 参考:このサイト内でも、いくつか紹介しています。

中学生の定期テスト勉強法(学力中位向け)

問題集を使った勉強法:サーキットトレーニング(?)

 

「すぐに成績が上がる勉強法」のリスク

上記で見てきたような勉強法には、実は大きな問題点があります。

もちろん、「ちゃんとやったのに成績が上がらない」となったら問題ですが、そういう意味ではありません。

それはもとの方法論が正しくないだけで、正しい方法論でちゃんとやれば確実に上がります。

 

ここでの大きな問題点とは「うまく成績が上がったとしても問題点がある」という意味です。

「ちゃんと成績が上がるのなら良いのでは?」と思うかもしれませんが、実は困ったことに、こうした勉強法には副作用があるのです。

しかもそれが出るのが、肝心の「大人になってから」なのですね。

 

「すぐに成績が上がる勉強法」の何がまずいのか?

こうした勉強法の一番の問題点は「社会に出てから通用しない」「生きる力を育てない(どころか悪くしてしまう)」ことです。

 

暗記と反復練習

「暗記」が役立つのは主に試験だけです。

何しろ、何でも検索すればすぐに見つかる今の社会では、単純な暗記力など全く重視されません。

むしろ要求されるのは、既存のものを単に覚える力ではなく、新しいものを生み出す力です。

暗記に偏った勉強が、時代に合っているとは言えません。

 

「反復練習」も同じです。

今の時代はスピード感が重視されるため、のんびりやっていると置いていかれます。

1つのことを何度もやって完璧にしてから先に進むのではなく、やりながら覚えながら先に進めながら覚えていく力のほうが必要ですからね。

 

出題されるものだけ学ぶ

「出題されるものだけを学ぶ」というのもまずいのが分かると思います。

新たに生み出す力が要求される時代・スピードが求められる時代だからこそ、「それが本当に役立つかどうかが分かる前から試してみる」という行動力や挑戦心が求められます。

そんな時に「テストに出るものしかやらない(=役に立つか分からないものはやらない)」という姿勢では、全く通用しませんよね。

むしろ「形になるか、成功するか分からないものをやって、それを形にし、成功につなげてしまう力」こそが求められる力なのですね。

 

○ 参考:勉強に効率を求めるなら、こういった視点も忘れずに。

効率の良い勉強法の裏側 インプットとアウトプットの理想のバランス

 

浅く、量をこなす

「浅く、量をこなす」のも受験の世界では効果的ですが、実社会だとそれでは「全てが中途半端な人間」とみなされてしまいます。

実際に、「特に目立った長所のない人間」よりも、「深く極めた人間」や「飛び抜けた長所を持った人間」のほうが実社会では評価される確率が高いものです。

 

こういう話題になると、「全教科80点の人間より、他が全て0点でも1教科だけ100点をとれる人間のほうが社会に出てから強い」というのをよく耳にしますよね。

これについては、「本当に他の教科が0点では通用しない」というようなツッコミもありますが(笑)、ここで問題なのはもっと別の根本的なところです。

根本的な部分のずれとは、「学校の勉強」という小さな小さな枠の中で考えても意味が無いことです。

仮に「全教科できた上で、得意教科もある(例:全教科80点で数学だけ100点)」だとして、それが何だと言うのでしょう?

仮に全教科0点でも、優れた芸術やスポーツの才能があってプロの道に進める人のほうが、社会的にははるかに影響力がありますよね。(もちろん収入も多いです)

そんな大きな話でなくても、仮に国語が0点でも、コミュニケーションが上手で人付き合いと営業の才能がある子なら、将来に渡って暮らしに困ることもなく、友人にも恵まれた人生を送るでしょう。

たとえ「学校の勉強」でも極めれば強いですが、その狭い世界の中で「浅く、量をこなす」ことをしていては話になりませんし、そういう習性がついてしまっていると他のことでも同じやり方をしてしまいかねません。

 

  • 暗記と反復練習
  • 出題されるものだけ学ぶ
  • 浅く、量をこなす

ここまで、例として最初の3つだけを取り出してみましたが、これだけでも伝わると思います。

これらはどれも受験勉強では効果的ですが、実社会では裏目に出ることの多いやり方、姿勢なのですね。

 

「すぐに成績が上がる勉強法」よりも大切なもの

確かに、学校で良い成績をとること、テストで良い点をとること、受験に受かることは、どれも大切です。

しかし、受験に受かる「だけ」のために必死になっているような浅い人間だと、社会に出てからは通用しません。

社会に出る準備として学ぶ期間なのに、社会に出てから役に立たない学び方ばかりしていたら・・・元も子もないですよね?

 

「すぐに成績が上がる勉強法」はちゃんとありますし、そんなに難しいことでもありません。

これは、難しくはないと言っても、そんなに簡単に伝えきれるようなものでもありません。

また、知識だけでは意味がないのは実生活と全く同じですし、「個々の生徒に合わせてカスタマイズする必要がある」というハードルもあります。

それでも、世の中にたくさんいる、ちゃんとした力のあるプロにとっては、「すぐに成績が上がる勉強法」はそれほど特別な話でも無ければ、十分に狙って実現できる方法だと言えます。

ですから、ちゃんと勉強しているのに成績が上がらないで悩んでいる生徒には、そういった方法論や先生を見つけてあげることも大切なことだと言えます。

 

○ 参考:成績が上がる勉強法の最大のポイントはこちら。

成績を上げる中学生の勉強法の極意

 

しかし、それ「だけ」ではいけないことも、ここまでの話で伝わったと思います。

そういう意味でも、「成績の上がる勉強法」であるのは当然のこととして、その上で「将来につながる勉強法」であることが、小中高校生のこの時期の子供たちに必要なことだと言えます。

(逆の視点で言えば、教える側にとって「成績の上がる勉強法」で教えるのは当たり前の最低限のレベルであり、そこに積み上げて「将来につながる勉強法」で教えることが大切になってくるとも言えるわけです)

 

インターネットの普及から、時代の流れは大きく変わりました。

これは産業革命か、それ以上の変化と言えるでしょう。

 

戦後から続いている学校教育制度が通じなくなっているのは当然と言えば当然です。

その古い学校教育制度をそのままに体現していては、時代に通用しない人間にしか育ちません。

とは言え、学校教育制度や受験制度そのものには良い面もたくさんありますから、制度にそのまま乗っかり振り回されるのではなく、それを上手に活用していくのが正しいあり方だと思います。

 

  • 成績の上がる勉強法
  • 将来につながる勉強法

これら2つは、大きく重なる部分もあれば、全く違う部分もあります。

だからこそ、それぞれの正しい方法論を知るだけでなく、時と場合に応じて上手に選択し、実践していくことが大切です。

そうやって学校の成績や受験をクリアできる「学力」を得ながら、同時に、本当の意味での「生きる力」を身につけていってほしいと思います。

それが生徒1人1人の幸せ、ひいては保護者や家族の幸せへとつながっていくはずですから。

 

○ 参考:勉強とともに、生徒たちに育てたい力についてはこちら。

家庭教育の心得 家庭で親が教えるべきこととは?

 

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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