今回は「勉強は予習が良いか、復習が良いか?」です。

これについては、いろいろなところで、いろいろなことが言われていますよね。

結論から言うと、一般的には「復習」のほうが効果的なことが多いです。

 

予習と復習、どちらが良いとは限らない!

さて、ここでかなり曖昧な言い方をしたのにお気づきでしょうか?(笑)

分かりやすく書き直すと・・・

 

一般的には復習のほうが効果的なことが多いです。

 

この言い方は、裏返すと「そうでは無いことがある」となりますとね。

そうです、予習よりも復習が良いというのは、一般論の範囲でしか言えないのですね。

 

予習が良いか復習が良いかは、

  • 生徒の今の学力
  • 生徒の個性(性格やタイプなど)
  • 学習する教科
  • 学習する単元、範囲
  • 学習する時期

など、いろいろな条件によって変わります。

それこそ、目の前に生徒がいて、その生徒にアドバイスする場合、100人いれば100通りのアドバイスになります。

 

ところが実際には、学校や塾の教室の中でも、あちこちの書籍やサイトの中でも、いろいろな先生が「復習が有効」「予習のほうが良い」と断定的に言っていますよね。

他の先生がどういう意図でそう言っているかは分かりませんが、私はあくまでも「こういうところで一般的な話として、分かりやすく言うならば・・・」を前提として「復習が良い」と言っただけです。

そして、一般的な話が1人1人の生徒に当てはまるかと言えば、もちろんそうで無い場合がとても多いです。

テーマによっては、むしろ当てはまらないことのほうが多いくらいでしょう(笑)

それをあえて生徒の個性を無視し、いろいろな教科、単元、範囲で横断的に見ていくと「確率的には、復習のほうが有効なことが多い」となるわけですね。

 

「確率的な話」などと言うと分かりにくいと思いますが、書籍やサイトの中で一般的な話を情報として参考にする場合には、上記を踏まえておくことが大切です。

すなわち、「これはあくまでも一般的にそうであると言うだけで、我が子に当てはまるかどうかは全くの別問題だ」と。

そこを見失うと、我が子の本質に合わない無理な勉強法を押しつけて余計な苦労をさせてしまうばかりか、親子の不和やひどい反抗期の原因にもなってしまうわけです。

 

それでは、せっかくですから、予習と復習のどちらにすべきかを決める際の重要なポイントについて見ていきましょう。

 

○ 参考:予習の形の1つ、先取り学習についてはこちら。

中学生の先取り学習の秘訣 ~メリットとデメリット~

 

 

予習、復習のどちらが必要か?

予習か復習かは条件次第でいくらでも変わります。

その重要な条件の1つに「先生の指導法」があります。

「授業を受ける前に予習するか?」
「それとも、授業で習ったことを復習するか?」

これらは実は、先生の指導法で変わります。

 

学校や塾の先生の指導法には、いろいろな種類があります。

ここで予習、復習の面だけで見て分類すると、こんなふうになります。

  • 復習が必要なタイプの指導
  • 復習が必要無いタイプの指導
  • 予習が必要なタイプの指導
  • 予習が必要無いタイプの指導

さらっと読むと何でも無い分類ですが、実は塾を利用する生徒や保護者には、とても重大な意味があります。

 

何が言いたいか分かるでしょうか?

要するに、「予習、復習がいるかどうかは、学校や塾の先生の指導法で変わる」のですね。

 

先生によって、予習を求める指導と、復習を求める指導があります。

同じ学校や塾でも、教科によって違う場合もよくあります。

同じ教科でも、担当の先生によって違う場合さえあります。

(先生によって、日替わり、月替わりで違うのは、生徒からすると本当に迷惑な話です)

 

復習が必要なタイプの指導で、生徒が復習をしないと、全然力がつかないことがあります。

反対に、復習が必要無いタイプの指導で復習しても、あまり効率的とは言えません。

 

予習が必要なタイプの指導で、生徒が予習をしないと、授業についてさえいけないことがあります。

反対に、予習が必要無いタイプの指導で予習しても、正直そんなに大差はありません。

 

ですから、「英語は予習すべきだ!」「数学は復習が良い!」などと言う一般論はほとんど無駄です。

実際は、先生に合わせて勉強するのが一番効果的で生徒の負担も少なく、落ちこぼれも防ぐことにつながります。

 

このことを、英語の授業を使った分かりやすい例で説明しましょう。

 

○ 参考:英語の正しい勉強法はこちら。

中学英語の勉強法 ~良い方法&悪い方法~

 

「英語は予習が効果的」は本当か?

  • A先生は、英文の和訳を宿題にしています。授業は英文の内容が分かっているのが前提で進みますし、その上でプラスになる知識を強化していく指導です。
  • B先生は、英文の和訳を宿題にしていません。授業内で丁寧に英文の和訳を行い、生徒のノートにびっしり書き写させています。

 

この時、A先生の授業では、予習をしないと授業には全くついていけません。

一方で、B先生の授業では、予習をしなくても問題なくついていけますし、むしろ予習などしていくと授業が暇でしかたなく、退屈な思いをしかねません。

生徒によっては授業態度が悪くなって通知表が下がるでしょう(笑)

※先生の指導力や指導法自体の優劣は横においておきます。

 

ここまでならば普通に分かりやすいですよね。

問題はここからです。

 

そろそろ、先生に読まれると怒られそうな内容に入りましょうか。

ここからは、もっと現実的に、実際でもよくある2つのタイプを見てみましょう。

 

  • 別のC先生は、英文の和訳を宿題にしています。授業中は英文の和訳を丁寧にやり、どの生徒も授業後にはきれいなノートが完成します。
  • D先生は、英文の和訳を宿題にしていません。授業中にどんどん生徒に当てて訳させていき、すぐに文法や応用問題に入っていきます。

 

この2つの場合はどうだと思いますか?

・・

・・・

ここから先は、効率的な勉強や塾選びにおいて、生徒・保護者両方にとって、極めて大切な話になります。

しかし、そのぶん塾や先生の指導力を暴いてしまう内容になってきます。

敵を作りたくないため、こっそり配信しますから、興味のある人だけが、こっそり読んでください(笑)

 

予習と復習のどちらを選ぶべき?

続きは「正会員の専用書庫」でどうぞ

 

効果的な予習(復習)のためには「生徒に合ったやり方」を考えることがとても大切です。

しかし、それ以前の部分として、こういった教える側の裏事情(?)とでも言うべき部分も、実は大きく影響を与えてきます。

せっかく予習・復習をするなら効果的にしてほしいですから、以上のことも考えるようにしてみてくださいね。

 

○ 参考:数学の正しい勉強法はこちら。

中学数学の勉強法 定期テスト対策の正しいやり方

 

生徒が予習(復習)しない最大の原因

さて、ここまでは「予習と復習のどちらが良いか?」「どうすると予習(復習)が効果的になるか?」に関する話でしたね。

一方、そもそも生徒が予習(復習)をしようとしないという、根本的な部分でつまずいているケースも少なくないと思います。

そこで最後に、その点について少しだけ触れておきましょう。

 

これもまた敵を作りそうな発言ですが・・・実は、生徒が予習(復習)しない最大の原因は、学校や塾の先生の指導力不足にあります。

実際に、指導力のある先生や、教えるのが上手な先生の授業だと、生徒たちは自ら進んで予習(復習)をしているものです。

それは自然発生的に起こる部分もありますが、もちろん先生のほうでも、生徒たちが予習(復習)をしたくなるような仕掛けをしたり、予習(復習)がスムーズにできるような支援をしたりといった、様々な工夫をしています。

 

生徒が自分でやれないことと、学校や塾の先生がきちんとやらせきれないことは、また別の問題です。

そもそも、「この授業では予習したほうが効果的なのか、それとも復習すべきなのか」程度のことは、教える教師の側が示せば済む話ですよね。

しかし、たったそれだけのことすらしてくれない(できない)先生が多いのが現実です。

自分で全くやろうとしない生徒にも問題があることは否定しませんが、それをできるようにサポート、指導をするのが教師の役目なのですから、片方だけでなく両方に問題があるのですね。

 

そして、力の無い先生たちは、生徒の成績が上がらないことを「生徒が予習(復習)をしていないから」だと決めつけます。

しかし、力のある先生は、生徒が予習(復習)をしてこないことを「成績が上がらない言い訳」には絶対にしません

それどころか、狙い通りに予習(復習)させきれないことを恥じ、自分の指導力不足をこそ反省しているものです。

同じ教師でも、見えないところでこれだけの違いがあるわけで、そうであるからこそ生徒も教師を信頼してついていき、自ら率先して取り組むようになってくれるのですね。

 

現実には、学校だけでなく塾の先生の中にも「成績が上がらないのは、生徒がちゃんと予習(復習)しないからだ」の言葉を平気で言い放つ人がたくさんいます。

そして、それに対して反論するどころか、「そうだ、生徒が悪いんだ」と納得してしまう保護者の方は多いでしょう。

しかしそうした場合、実は生徒が被害者のケースが少なくないことも、忘れないであげてくださいね。

 

予習が良いか、復習が良いか。

書籍やサイトを鵜呑みにし、塾や先生の言うことをそのまま信じるだけでなく、時には自分の目で本当に合ったものを見抜いていってくださいね。

 

サイト内の記事を手軽に巡る「勉強法ツアー」はこちらからスタート!

 

○ 参考:自分に合った勉強法選びはこちらを参照。

絶対に成績の上がる勉強法の見つけ方

正しい勉強法の選び方 ~成績アップのための3つの勉強法~

The following two tabs change content below.

楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

おすすめコンテンツ

楠木塾 メール会員
楠木塾 メール会員