今日は、問題集を使った勉強法の王道の紹介です。

と言っても、内容的にはどこでも指導されている方法で、別段新しい方法ではありません。

過去に私が記事にした内容とかぶるところもありますが、前は複雑に書きすぎたため、もう少し簡単に書きたいと思います。

 

なお「サーキットトレーニング」という名前は、他のサイト(メール)で見かけたネーミングです(笑)

私がつけた名前ではないため、先にお断りしておきますね。

 

○ 参考:問題集ではなく、参考書を使った勉強法はこちら

参考書の勉強法 正しい使い方・選び方

 

問題集を使ったサーキットトレーニングの具体的な手順

それでは、具体的な手順です。

分かりやすさのために、実践しやすい社会の定期テスト対策をイメージしています。

 

(1)テスト範囲のテキストを用意します。

教科書、ワーク、問題集、資料集、プリント・・・と欲張らず、「これは絶対に必要!」というもの1つに絞ります。

 

(2)全体を1~2ページごと、または10問くらいごとに、小分けにしましょう。

多すぎると覚えきれないため、最初は少なめの分量が良いです。

 

(3)コピーをとります。もったいない人は、別のノートか紙で良いです。

苦手な生徒の場合は、ノートに問題と答えを写すと効果アップです。

 

(4)まずは模範解答を見て、正しい答えを写します。

ただ写すだけで良いですが、写し間違えないようにしましょうね。

これで見やすい「模範解答プリント」が出来上がりです。

 

(5)次に、写したものを覚えます。

答えを隠しながら問題を読み、分からないものはすぐに答えを見ます。

どんどん下にいき、最後までいったらまた上に戻って繰り返しましょう。

答えを書き込んだものを用意することで、ここの作業がスムーズにいきます。

(100均などにある、色ペンと色付きの下敷きのセットを使うのもありです)

※目と口で暗記のサーキット

 

(6)3~5秒以内に即答できるようにしましょう。

全部即答できるまでは、何度も繰り返します。

なお、ここまでは全て「口」または「頭の中」でやります。

 

(7)口(または頭の中)で即答できるようになりましたか?

そうしたら、今度はノートに書いてみましょう。

もとの問題集には書き込まないようにしましょうね。

 

(8)答え合わせをして、満点をとれたら合格です。

満点をとれるまでは、何度でも全部やり直します。

くどい作業ですが、何度も書くことで記憶が定着します。

※書いて暗記のサーキット

 

(9)何度も間違えた問題、あやふやな問題に印をつけておきましょう。

 

(10)1から9までを、範囲が全て終わるまで繰り返します。

※細切れごとのサーキット

 

(11)範囲が全て終わったら、今度は最初に戻ります。

総確認のテストをするつもりで、全ての問題を書いて解きましょう。

※全範囲でサーキット

 

(12)11で間違えた問題は、再度印をつけておきましょう。

 

(13)最後に、テスト直前に「印のついた問題」だけを見直しましょう。

※最終確認のサーキット

 

見ての通り、自然に何度も繰り返してやることになります。

 

ちなみに、もともと「サーキットトレーニング」とはアメリカが発祥のトレーニング法で、有酸素運動と、筋力トレーニングを30秒ずつインターバル(休憩)なしで交互に行うものです。

健康やダイエットを目的とする女性向けのフィットネスで取り入れられるなどして話題になりましたね。

繰り返すことよりも、異なる負荷をほぼ同時にかけることで相乗効果を生むのが主目的なので、上の勉強法とは本質的に違いますが・・・分かりやすいため良しとしておきましょう(笑)

 

なお、「異なる負荷を同時にかけることで相乗効果を生む」という本質を使うと、また別の勉強法や指導法が編み出せます。

教える立場の人からすると、上の内容は当然すぎて退屈でしょうから、ぜひこちらの本質を使った別の勉強法を考えてみてくださいね。

 

○ 参考:今回の方法を応用した定期テスト対策の勉強法はこちら

中学生の定期テスト勉強法(学力上位向け)

中学生の定期テスト勉強法(学力中位向け)

 

利用上の注意点

模範解答の作成、口頭で暗記、書いて暗記、総確認、見直しと最低でも5回以上は繰り返します。これだけやって覚わらないわけが無いですね?(笑)

なお、5回もやると時間が足りなさそうですが、最初に口頭で覚えきってしまいますから、後はそれほど時間がかかりません。

1回1回に覚える量を少な目にし ておくため、勉強にもリズムが生まれ、どんどん早く終わるようになっていきます。

それに、終わりに近づくほど正解数が増えていき、どんどん嬉しくなってい きます。

(これがまたやる気をかきたてるわけですね)

 

まずは下手に手を加えないで、このとおりやってみてください。

特に「何を勉強していいか分からない」「いつもテストで60点以下」というお子さんには、このとおりの流れでやらせてみるだけでも、暗記科目は格段に点数が上がるでしょう。

社会や理科だけでなく、英語の文法や教科書本文の暗記、国語の漢字や文法などでも使えます。

 

なお、プロの視点で言うと、この方法は「初歩中の初歩」の勉強法です。

自分で自然と気づく生徒も多いですし、そこそこの塾や先生なら誰でもやっています。それに、最低限の効果はありますが、効率が悪いですし、何より生徒の思考力を育てません。

ただし、やることがはっきりしていて分かりやすいのはこの勉強法のメリットです。

テスト勉強に慣れていない生徒や、自分で考えられないタイプの生徒にはぴったりだと思います。

決して理想的な勉強法というわけでは無く、あくまでも学習初期の未熟な段階に向いた勉強法です。

利用する場合は、自転車に慣れる前に補助輪を使うように、「あくまで通過点」と思って使うようにされてくださいね。

 

○ 参考:定期テスト対策の勉強法はこちら

定期テスト(中間・期末)で成績アップする、効率的な中学生の勉強法

 

ここからは、問題集を使う勉強に関連する内容を取り上げていきます。

 

「問題集が進まない!」「時間がかかる!」時の勉強法

独学はもちろんのこと、塾や家庭教師を使う場合であっても、問題集をいかに使うかというのは大事なところです。

問題集の使い方は人によってバラバラですし、もちろん効果もバラバラになってきます。

そのため、問題集をどう使うかは、勉強法を指導する際にとても重要となってきます。

 

実を言うと、その子にとっての最適な問題集の使い方は1通りではなく、生徒の力が高まるに連れて、より高度な使い方を指導していくのが理想です。

しかし、実際はそのはるか手前で止まっている生徒のほうが圧倒的に多いですから、今回はもう少し基本的なところで話をしておきましょう。

問題集に時間がかかりすぎる時は?

まずは、表題の「時間がかかる」ケースへの対応ですね。

  • 問題になかなか手がつかなくて前に進まない
  • 解けるけれども、何度も手が止まって時間がかかりすぎる
  • 止まらずに解けるが、スピードが遅すぎてなかなか終わらない

こういった状態でちっとも学習がはかどらないという子供は結構います。

 

生徒のこういう様子を見ていると、普通は「何とかして解くスピードを速くさせたい」「もっと早く手を動かせるようにさせたい」などと思ってしまうものです。

しかし、実はその発想自体が間違いと言いますか、それは長期的に目指すべきものであって、短期的に打つべき手にはなりません。

なぜなら、問題を解くスピードを上げるために習熟度を高めるのも、処理能力や作業効率を高めようとするのも、どちらも一朝一夕ではいかないからですね。

実際、そうした力を高めるためにこそ「問題集を解かせる」という側面もあるわけで、これでは卵が先か鶏が先か分からなくなってしまいます。

 

生徒が問題集を解くのに時間がかかる時、必要なのはもっと根本的な発想です。

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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