「国語の読解問題ができない」

こういう声はよく聞きます。

どこの学校や塾にも、国語の読解問題ができなくて、点数や順位を下げている生徒は必ずいます。

 

そして、それと同じくらい「国語はどうやって勉強したら良いか分からない」という声も聞きます。

実際に、国語の読解問題が苦手な生徒は、セットで「勉強方法も分からない」という生徒がほとんどではないでしょうか。

 

国語の読解問題ができない理由

それでは、どうして国語の読解問題ができないのでしょうか。

国語の読解問題ができない原因は様々ですが、その最大のものは次の2つです。

  • 読解問題の読み方を知らない
  • 効果的な勉強法を知らない

正しい読み方を知らないから、それを身につけるための勉強を実践できるはずのない生徒がたくさんいます。

正しい勉強法を知らないから、いつまで経っても読み方が身につくはずのない生徒がたくさんいます。

 

これについては、どちらが先ということはありません。

現実には、読み方も勉強法もどちらも知らない生徒がほとんどなのですね。

 

国語の読解問題ができない生徒に「本を読め」で済ませる現実

国語の問題は日本語で書かれていますから、基本的に誰でも読めますよね。

そのため「勉強のしようがない」と言う人もいれば、「勉強しなくてもできる」と言う人もいます。

しかし、放って置いても良くなるはずが無いですし、勉強しないでできるようになることもまずありません。

 

そこで先生に相談すると、かなりの高確率で「本を読みましょう」などと言われます。

しかし、これが勉強法になっていないのは言うまでもないですよね?

 

確かに読書体験があるか無いかは非常に大きな要素なのですが、試験がもうすぐそこにあるのに読書を奨める神経は理解できません。

インフルエンザで弱っている患者に「普段の体力づくりが大事です」と言っているようなものですよね。

当たってはいますが、視点がずれていると言うのでしょうか、これでは答えになっていません。

ですから、先生に相談や質問をする際も、もう少しまともな答えの返ってくる人に聞く必要があります。

 

国語の読解問題では、決まった答えを論理的に導き出せる

国語の読解方法を勉強する際に、発想として大切なことがあります。

それは、国語の読解問題は「決まった答えを、論理的に導き出せる問題」として解くことです。

 

国語の読解問題と言うと、「答えがいくつもあって1つに定まらない問題」「センスの良い生徒が、何となく感覚的に答える問題」というイメージを持った生徒も多いですよね。

しかし、実際の読解問題にそんなことは全く当てはまらないわけで、例えば大学入試の世界では、予備校講師など多くの名物教師が、いろいろなアプローチや解法を提示してくれています。

世の中に完璧なものは無いため、いろいろなアプローチがありますし、もちろん中にはこじつけが含まれるものもありますが、それでも大部分は「読解問題を論理的に解く」ことを目指しています。

そうした中から、自分に合うものさえ見つけられれば、劇的な効果をもたらしてくれるでしょう。

そうやって高校生が大学入試を解くように、中学生も高校入試を解くべきだとも言えます。

 

ところが、高校入試に関しては、そういったアプローチや解法を学べる機会がとても少ないです。

論理的に導き出すような読解方法を、学校の授業で習うようなことはほとんど無いですし、塾でも滅多に教えてはくれません。

なぜなら、国語の読解問題については「指導法」自体が確立していないからです。

 

参考:読解力にも重要な語彙力を高める勉強法はこちら

語彙力をつける中学生の勉強法

 

国語の読解問題の指導の現実

国語は指導法がはっきりしていない教科です。

もっと言うと、国語ができる人が国語教師になるだけで、国語の解法を教えることがうまい人が国語教師になるわけではありません。

 

事実、そもそも「国語の指導法試験」のようなものは存在しません。

これは他の教科も同じなのですが、国語は特にそれが顕著です。

なぜなら、国語が日本語であるがゆえに、できる人には努力しなくても簡単にできてしまうからですね。

 

国語の読解問題 小学校と中学校の違い

中学校に進むことで、様々な教科の勉強内容は確実にレベルアップします。

ところで、国語は変わりましたか?

 

文法が登場します。

漢字が難しくなります。

古典や漢文も出てきます。

 

しかし、これらは通常の「読解問題」にはあまり関係が無いですよね。

テストに出てくる文章は長くなりますが、それは表面的な違いに過ぎません。

肝心の「読解法」の部分は変わったでしょうか?

 

そう、変わらないですよね。

書きたくもない初発の感想などを書かされ、1つの作品をまったりと頭から読んでいき、段落ごとにまとめて、最終的に作品を通した感想などを書く・・・それだけです。

そもそも「読解法」「読解問題の解き方」「読解力の磨き方」などという言葉すら、どこにも出てきません。

これでは、生徒の読解力が育たないのも、当たり前と言えば当たり前です。

 

そもそも学校では、読解問題の解き方を教えていない

しかし、これはしかたの無いことでもあります。

なぜなら、中学校程度の文章では、大学入試のように勉強しなくても読めてしまうからです。

専門用語も無いですし、内容もたかがしれてますからね。

正直な話、別に授業など無くても対して困りません。(読解に限ってはですよ)

 

そもそも、学校の国語の授業は「読解問題(テスト)の解き方」を教えることを目的としていません。

実際の授業も、題材として取り上げられている作品を、時間をかけて丁寧にじっくりと読み深めることに徹していますよね。

一部の文章を切り取って扱うテストの問題には通用しない、全く別の読み方をしているのです。

(じっくりと読み深めること自体は否定しませんが、先生が手取り足取り誘導しながら読み深めることがいったいこの先どこで役に立つの?・・・とはあえてつっこまないことにします)

 

国語の読解問題は、学校の授業だけでは足りない

ですから、他の教科と違って「授業をしっかり聞いていればできるようになる」ことは、国語についてはあり得ません。

これは塾の授業でもほとんど同じで、実際に塾生の各教科の平均点やその推移などを調べてみれば分かります。

英語や数学は教師の力量でとんでもないくらいの点数差がつきますが、国語はほとんど差がつきません。

実際に差がつくのは、せいぜい漢字や文法の部分で、純粋な読解問題のぶぶで言うと、ほとんどが誤差の範囲です。

だからこそ、いつまで経っても「国語の勉強法が分からない」「本を読みましょう」という不毛なやりとりが減らないわけですね。

 

ただ、そんな国語のテストでもはっきりと点差がつくことがあります。

これはひとえに先生の力量差です。

そんな先生は、いくつも教室を展開している大きな塾でも、1人いるかいないかですね。

そういう先生に当たると、別に家庭学習をしていなくても、テストの点はじんわりと上がっていきますし、生徒が国語を得意になることもあります。

 

国語の読解問題には、正しい読み方と勉強法がある

もしも、あなたが親や先生から「読解力が足りない」と言われたら、すぐに「どうやって読解力を身につけたら良いのか?」を聞き返してみてください。

それに対して、返ってくる答えが「読書をしなさい」「授業をよく聞きなさい」「問題文をしっかりと読みなさい」などのピントはずれのものだったら、その場は納得した顔をして、2度とその人には聞かないことです(笑)

反対に、読解問題の「正しい読み方」と、それを身につけるための「正しい勉強法」を教えてくれるようなら、かなり期待が持てます。

もしも、それを聞いたあなたが納得できる内容であれば、まずはその先生の言葉を信じて頑張ってみてください。

何事も合う合わないがありますから、必ずうまくいくとは限りませんが、他の無駄な指導を受けるよりも、はるかに頑張ってみる価値があることは確実ですからね。

 

国語読解の正しい勉強法を見極める大切な視点

国語の読解問題の正しい勉強法について、細かく書き出すと極端に長くなってしまいますから、それは正会員のほうに譲ります。

ただ、教わったことが「正しい勉強法」であるかどうかを見分ける上で、大切な視点を1つお伝えしておきましょう。

それは「国語力」「表現力」「読解力」などといった力も、その中身は1つではないことです。

 

例えば、説明のしやすい「表現力」で言うと、

  • 1冊の本を読んで感じたことを文章に表現する力
  • 自分の考えを、筋道をたてて正確に論じる力

これらは、全く別の力が必要ですよね。

 

また、本を読んで感じたことを文章に表現するといっても、感受性があるかないかで感じる内容は大きく変わります。

感受性があっても、作者の多彩な表現を受け取る力がなければ、その真意が伝わることはありませんよね。

さらに、それを正しく受け取っても、こちら側に豊かな文章力が無いと、思ったことを文章にはできません。

単純に「表現力を身につける」ということだけでも、上のどの力が欠けているのか、そしてそれを身につけるためにはどうしたら良いのかをはっきりさせなければ、本当の意味での「勉強法(指導法)」は提示できないのですね。

 

要するに「国語にもちゃんとした勉強法がある」ということです。

しかし、学校の授業で要求される読解力と、テストで要求される読解力が全く違うという基本的なことさえ、正しく理解せずに教えている先生もたくさんいます。

また、「国語力」「表現力」「読解力」といった曖昧な言葉でひとくくりにせず、もっと細かい視点で分けた上で、それぞれに応じた勉強法を生徒に伝えるように心がけている先生は、さらにお目にかかれません。

ですから、学校や塾の先生に「どうやったら国語ができるようになりますか?」ということを聞く前に、こういった条件を満たしている先生かどうかを確認したほうが良いでしょう。

 

国語の読解問題を生徒の解かせた上で、答え合わせをしたり、解説をしたりするのは、実はそんなに難しいことではありません。

しかし、そういった表面的な指導で止まることなく、その先の「正しい読み方」や「正しい勉強法」を教えるのは、とても難しいことです。

だからこそ、ぜひとも「国語ができる先生」ではなく、「国語を教えることができる先生」に教わるようにしてくださいね。

 

参考:読解力と並んで大事な作文力の勉強法はこちら

国語の作文力アップのための勉強法(基礎編)

 

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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