定期テストの数日前になって「もうすぐテストだ!」と慌てる生徒は毎度たくさんいます。

そんな時、全ての教科を何とかするのは大変ですが、教科を絞って何とか点数をとらせてしまうような勉強法(指導法)もあることはあります。

 

しかし、個人的な意見を言うと、テスト直前に何とかしてしまうドーピング的な勉強法は、全く推奨していません。

短期的なやり方は、効率的に見えて実はとても無駄の多いやり方ですし、長期的に力をつけるほうが、将来にも役立つ本質的な賢さが身につきます。

それに、短期的なドーピングでうまくいった成功体験を生徒に与えると、ますますそちらに進ませることにもなってしまいがちです。

 

そもそも、生徒の点数を上げるのは、プロなら最低限やって当たり前のことであって、ただ単に点数だけを上げるだけの指導は、プロがする指導法とは呼べません。

テストの点数すら上げられない問題外の塾や先生が多いせいで、点数を上げる部分で必死になってしまうわけですが、教育における大切な本質はそこでは無いですよね。

ただ、そうは言っても、目前に迫ったテストを何とかしなければならない状況に追い込まれた生徒や親御さんもいるでしょうから、ここで軽めに触れておこうと思います。

 

参考:直前ではなく、少し前から計画的に進める方法はこちら

定期テストの学習計画表の正しい作り方

 

効果的な定期テスト直前の勉強法

テスト直前の勉強法というと、真っ先に思い浮かぶのは「一夜漬け」だと思います。

ただ、本当に徹夜で勉強するのは、寝不足やら生活リズムの乱れやらで逆効果のことが多いですから、できるだけやめておきましょう(笑)

 

一方で、最低限の睡眠時間を確保しながら、前日から数日前に集中的に勉強するのは、意外と点数アップに貢献するものです。

あくまでも目の前のテストの点数が上がるだけで、本来の意味での学力アップにはほとんど意味は無いですが(笑)、それでも効果があるのは間違いないです。

ぎりぎり直前になってから慌てて始める人たちが減らないのも、そうした背景があるからですね。

そのため、もしも直前にやっても点数が全くとれないなら、それは「やり方がまずい」という話になってきます。

 

直前に勉強すると良いのは、やはり暗記系教科です。

具体的には、社会や理科、そして特に効果があるのは英語ですね。

それでは、教科別にポイントを軽く見ていきましょう。

 

○ 参考:定期テストの教科別勉強法の基本はこちら。

定期テスト(中間・期末)の勉強法[5教科]

 

定期テスト直前 英語の勉強法

英語が「暗記系教科」と言われてもしっくりこない人がいるかもしれませんが、中学英語の定期テスト対策は暗記が極めて重要です。

単語や連語や文法はもちろん、よくある会話表現ですら、まずは基本的なものを覚えないと話になりません。

それに、定期テストは教科書内容ばかりが出るため、教科書または授業で使った教材の英文を丸暗記しておくだけで、けっこう点数がとれるようになります。

そんなことをしても、実際の頭はちっとも良くなりませんが(笑)、一定の効果は確実に見込めるわけですね。

(そのため、ここをテスト形式などでガンガンに詰め込むようなやり方で定期テスト対策を行っている学習塾も少なくありません)

ただし、やった割に成果が出ない生徒の共通点として「うろ覚え」で終わらせてしまうというのがあります。

意味も分からず覚えるだけの無駄な作業をしていると、途中で飽きたり虚しくもなったりするのも当然ですが、やると決めたら一字一句しっかりと覚えきるようにしましょう。

 

参考:定期テストに向けた英語の勉強法はこちらも参照

中学英語の勉強法 ~良い方法&悪い方法~

 

定期テスト直前 社会の勉強法

社会は、今さら言われるまでもなく、暗記ばかりの教科ですよね。

ただ、直前に叩き込む場合は、教科書を丸暗記するよりも、問題集を使って問題と答えをセットで頭に入れていったほうが良いです。

教科書をマーカーだらけにしている生徒はとても多いですが、教科書丸暗記は時間効率が落ちますし、テストでもちょっと文章表現を変えるだけで対応できなくなってしまいやすいです。

もちろん、問題と答えをセットで覚えるのも、ちょっと出題形式を変えるだけで対応できなくなりますが(笑)、こちらのほうが時間効率が高く、得点にもつながりやすいです。

教科書を使いたい場合は、先に問題集を使って基本的なことを覚えてからすると、効率も効果も上がって良いことを覚えておいてくださいね。

 

定期テスト直前 理科の勉強法

理科を特に苦手な生徒が定期テスト直前から始める場合、計算が出てくる問題は捨ててしまいましょう。

理科が苦手な生徒は、計算問題の本質や解き方は、全く理解できていないことが多いですよね。

理解していないのに解けるはずがないですし、授業を聞いて理解できなかったものが直前の短い時間で理解できるようになるはずもありません。

それよりは、暗記物をしっかり覚えておくほうがよっぽど点数に反映されます。

計算問題はテストが終わってからゆっくり先生に聞くなりしてマスターすることにしてください。

 

定期テスト直前 数学の勉強法

数学は、理解する問題については直前では何ともなりません。

ただ、定期テストではパターン暗記で解けてしまう出題が意外と多いです。

そのため、よく出る出題パターンについては、ワークなどを参考にして丸暗記するつもりで覚えてしまうのも1つの方法です。

また、仮に授業を20%しか理解できていなくても、そこを使えば解ける問題も出ますから、そういう問題を確実に解けるように練習しておくと良いです。

中には重要語句を出題する先生もいますから、その場合は教科書やノートを見直してしっかり覚えておきましょう。

 

参考:定期テストに向けた数学の勉強法はこちらも参照

中学数学の勉強法 定期テスト対策の正しいやり方

 

定期テスト直前 国語の勉強法

国語は通常のテストだと、直前で勉強してもまったく意味がありません。

ところが、定期テストだと出題文が決まっていることもあって、直前の勉強がそれなりに効果を発揮します。

特に、最も国語力が問われるはずの文章読解も、答えのほとんどはノートに書いてありますから、対策がしやすいです。

本文の段落構成や要旨まとめなども授業内で押さえているはずですから、ノートを見ながらそれらを頭に入れさえしておけば、テスト中に本文を読まなくてもそこそこ点数がとれる仕組みになっています。

出題場所も、大抵その先生が好きな場所や思い入れのあるような場所が出るため、先生が授業中に強調したところや丁寧に扱ったところなどを中心に押さえておくと良いでしょう。

ただし、文法や漢字は先生によって出題数が大幅に変わりますから、少ないようなら本文に力を注ぎ、多いようなら逆にそちらに力を注ぐようにしましょう。

 

○ 参考:直前の勉強でテストは上がっても、通知表(内申点)が上がるとは限りません。

通知表が上がらない理由

 

定期テスト直前の勉強法まとめ

ざっと書きましたが、かなり大雑把であることは断っておきます。

本当は押さえるべきポイントがもっとたくさんあるのですが、あまり詳しく書いて、そのまま真似をされても困りますしね(笑)

どうしても直前のみの勉強で点数をとらせないといけない状況ならともかく、結局のところ、これらは邪道のやり方です。

一時的にできるようにはなるけれども、本当の学力はちっとも上がっていませんし、こういう頭の使い方ばかりしていると、むしろ頭が悪くなってしまいます。

 

目の前のテストのためではなく、自分の力をつけるために勉強するのが本来の姿ですよね。

直前に勉強して「ふぅ、何とかなった・・・」というのを繰り返していると、結局後悔するのは生徒自身です。

それに、同じ時間を勉強するなら、「テストの度に覚えては忘れるような、その場しのぎの勉強を何度も繰り返す」よりも、「本当の学力を身につけながら、入試にもつながる効果的な勉強を積み重ねる」ほうが良いと思いませんか?

それに、今あなたが覚えている「知識」が将来に役立つのでは無く、今あなたが身につけている「学び方」や「考え方」こそが、高校進学後や先々の人生においても役に立つのです。

今回すぐには難しいと思いますが、ぜひ次の定期テストからは、そういった勉強法に切り替えていってくださいね。

 

参考:定期テストの学力別勉強法はこちら

中学生の定期テスト勉強法(学力上位向け)

中学生の定期テスト勉強法(学力中位向け)

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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