定期テストと入試の違いは気になる人も多いかもしれませんね。

これについて、例えば「定期テスト対策の積み重ねが受験対策になる」と言う先生がいます。

はたして、定期テストを頑張っていれば、入試も大丈夫なのでしょうか?

 

○ 参考:定期テストの勉強法を学ぶならこちら。

定期テスト(中間・期末)で成績アップする、効率的な中学生の勉強法

 

定期テストでは入試対策にならない

学校の定期テストに向けて必死で勉強して、良い点数をとろうとする人はたくさんいます。

内申点が高校に送られることもありますから、このこと自体は肯定も否定もしないでおきましょう。

ただ、これだけで満足してしまうのは絶対に駄目です。

 

まず絶対に知っておかないといけないのは、定期テストがいくらできても、必ずしも入試対策・受験対策にはならないことです。

もちろん定期テストで高得点をとって、そのまま入試でも高得点がとれてしまう生徒もいますが、それは「かなり良くできる生徒」に限った特殊なケースです。

大抵の生徒は、定期テストはできても、そのまま入試ができるとは限りませんし、できないことのほうが多いです。

 

これから書くことは、特に「塾に行かずに、独学で勉強する生徒」に気をつけてほしいことですね。

 

定期テストの内実と、入試との違い

定期テストはいわば「短期間の記憶」を試すテストです。

たった2-3ヶ月程度の少ない範囲で出されるものですから、簡単に全範囲の見直しができますよね。

多くの学校では定期テスト週間などと言って、わざわざ部活動を減らしてくれますし、定期テスト専用にスケジュール表や範囲表、さらには勉強のポイントなどを書いた紙をくれるようなところまであります。

また、テストの正解も、あくまでも学校の先生の教え方にあっているかどうかが重要で、それが本当に正確な答えかどうかは関係ありません。

「理解しているか」よりも「授業をちゃんと受けているか」を問う先生が多く、授業で教えた本来教える必要の無い脱線内容や、その先生独自の解法を強制してくる場合も多いです。

(例えば、数学だと計算方法や証明の言い回しが違うだけで×になったり、英語では単語や連語の訳し方が授業中に教えたとおりの訳でないと意味が通じても×になったりします)

 

さらには、学問的に間違っている答えが正解になっているケースもあり、それが恒例行事と言えるくらい頻繁にあります。

要するに、「頭の良い子」「勉強のできる子」が良い点をとれると限らず、むしろ「大人(先生)の言う事をよく聞く素直な子」ほど有利なのですね。

 

しかし、授業をちゃんと受けているかは授業態度を見ていれば分かるものですし、提出物や単元テストもありますから、定期テストでまでそれを聞く意味がよく分かりません。

どうにかして自分の教え方に染めたいのかもしれませんが、たかだか1人の大人の目指す枠にはめられるのも生徒にとっては迷惑な話です。

 

もちろん指導法にポリシーを持つことは大切ですし、あえて枠にはめることが必要なケースもあります。

しかし、高校に入ってから○になるものを×にするのはおかしいですよね。

もっと言うと、全く同じ解答でも先生が違うと×になることもあるわけですから、たまったものではありません。

(学年統一のテストでもそういうことがあるくらいですから、もはや笑い話です)

 

そもそも本当の教育者なら、たかだか問題の解法ごときで生徒を自分の枠にはめるようなことはしませんよね。

間違っているものを正しいというのは大問題ですが、正しいものは正しいで良いではないですか。

採点を見ていると、その先生の器の大小がよく分かります。(反対に、器の大きさを感じさせる先生もいます)

 

○ 参考:入試ではなく、定期テストに備えた学習計画を立て方ならこちら。

定期テストの学習計画表の正しい作り方

 

入試で問われるものと、定期テストのズレ

一方、入試対策・受験対策という意味では、そういった先生ごとの指導法の違いまで意識する必要はありません。

仮に中学で教えないような方法でも、理にかなっていれば○になります。

もちろん採点基準は高校や先生によって多少違いますが、誰もその先生に習っていないわけですから完全に平等ですよね。

 

何より、入試は「中学生で学習する全て」が範囲ですから、定期テストで問われる「短期的な記憶力」では勝負できません。

もちろん、覚えていればできるような単純な問題もできるだけ減らすように問題作成者も工夫していますから、定期テストのようにノートを見直すような勉強はあまり役に立ちません。

むしろ、特定の先生の独断と偏見に満ちたノートでは勉強の邪魔になるくらいです(笑)

 

それが分かっているから、塾に通う生徒が減らないというのもあるでしょう。

そして、その判断は現時点では残念ながら正しいです。

 

定期テスト対策は教科書を読んだり、授業のノートを見直したり、先生の言ったことを思い出したりするのはとても効果的です。

一方、受験対策は教科書を読むだけでは足りない教科がほとんどですし、授業のノートは大抵の場合偏りすぎていて役に立ちません。

先生の言ったことは役に立つ場合もありますが、逆に邪魔になるような場合もあって、非常にややこしいです。

(困ったことに、入試だと×になるような答え方を模範解答として堂々と生徒に覚えさせる先生もいます)

 

ですから、定期テストで良い点がとれても、その勉強法を受験対策に持ち込むのは絶対にやめましょう。

 

○ 参考:受験対策を始める気持ちになったらこちらも。

受験勉強はいつから始める?

 

テストが変われば、勉強法も変わる

目的が変われば、手段も変わります。

ですから、テストが変われば、勉強法も変わるのは当然の話です。

自分がしたいことに合わせて、最適な方法を選択することこそが勉強を通して学ぶべきことの1つであり、社会に出てから通用する力の1つなのですね。

ワンパターンのマニュアル化した方法しかできない人間が通用しないことは、生徒のみなさんでも簡単に想像がつくでしょう。

細かい勉強法は正会員に譲りますが、少なくとも「定期テスト対策と入試対策はしっかりと分ける」ことは、強く意識してくださいね。

 

定期テストに絡んで、学校の先生の指導力を見抜くことも意識しましょう。

良い先生ならしっかりとついていくべきですが、あまりに悪い先生だとウソや入試に悪影響を及ぼすような教え方をするケースもあります。

そういう場合は運が悪かったと思って、定期テストが終わったらさっさと忘れるしたたかさも必要になるでしょう。

そんなところに気を遣うのは馬鹿らしいですが、駄目な上司の下につくこともあるわけですから、そのあたりも生きていく上で役に立つと言えば立ちます(笑)

世の中が、良い先生・良い上司ばかりなら必要ない話ですが、なかなかそうではないですから、相手や状況に応じて変えていく賢さも一緒に身につけていきましょうね。

 

参考:定期テストで成績アップを実現する、学力別の勉強法はこちら

中学生の定期テスト勉強法(学力上位向け)

中学生の定期テスト勉強法(学力中位向け)

 

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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