多治見北高校に受からないと言われた(高校受験相談)

空回りな母さん様から、お寄せいただいた教育相談のご紹介です。


塾のサイトを見つけて思わず飛びつく様にメールしてしまいました。
中学3年の娘は多治見北高校を目標にして勉強をしてきました。
先日の進路指導で、点数が足りないから行けないと言われ、奇跡的に受かっても勉強についていけないと言われました。
この時期に目標を失って呆然としてやる気が無くなった娘。
併願で多治見西(蛍雪)を受ける予定でした。
進路変更先はまだ決めていません。

  • 塾は1年から通っています。(自習学習のような感じで、数学と英語のみを勉強しています)
  • 塾では進路指導はありません。
  • 実力テストの点数はほとんど一定で伸びることがありませんでした。
    (最高390点台 最低350点台)
  • 勉強をしているのに結果として表れない。
    (あまりにも、結果が出ないので何を勉強して良いのか分からないと言っています)
  • 勉強は塾のプリントと自分で買った参考書を使っています。
  • 勉強方法を見直したいと思っている。
    (テストの間違いは教科ごとにノートにまとめている、問題集は最低3回、時間を計って問題を解く、などしています)
  • 勉強をしていないと分からなくなると思っている。
  • 特に、数学は得意ではないので毎日勉強しています。
  • テストではとても緊張してできなかった問題も、家でやり直すと解ける。
  • テストでは思い込みが激しい為に間違いがある(特に数学)
  • 理解する速度が遅め。

以上が娘のだいたいの状況です。

  • 学校の先生が言われたように、受かる可能性厳しいでしょうか?また奇跡的に受かっても授業についていけないでしょうか?
  • 勉強しているのに結果が出ないのは、勉強するポイントがずれているのでしょうか?

現実を受け入れ、前に進むためにも良きご指導を宜しくお願いします。

もっと、早くこのブログに出会いたかった~ぁ。

 


 

せっかく多治見北高校の受験を目標に頑張ってきたのに、心ない駄目出しをされてしまったようですね。

進路変更を勧めるにも言い方がありますから、そんな言い方をされては呆然としてやる気が無くなるのも無理は無いと思います。

 

さて、現在の状況ですが、箇条書きでこうして書いていただくと分かりやすいですね。

いただいた情報の範囲で分かることをお書きしますね。

 

(1)学校の先生が言われたように、受かる可能性厳しいでしょうか?

過去3年間の通知表が分からないこと、そして塾の先生の指導力が分からないため正確なことは言えませんが・・・とりあえず「私が教えたら」の前提で言うと、受かる可能性は高いですね。

内申はそこそこ良いのに、350-390点くらいでなかなか400点を超えず、学校の三者面談で私立単願をかなり強引に薦められて泣く泣く進路変更した・・・という生徒は、過去に何人もいます。

どうしてもこのくらいの成績の生徒は変更を勧められることが多く、それも決まってほとんどが「女子」ですね。

 

一方、同じ状況で「それでも受けたいから頑張る!」と決意してやり始めた生徒が、冬休み前の実力テストまでなかなか400点を超えずに悩んでいたのに、そこから盛り返して冬休み明けで400超え、入試では420-450点をとって受かった・・・という生徒も、過去に何人もいます。

ですから、私の中では350-390点のまじめに頑張るタイプの女子生徒なら、通知表さえそこそこ良ければ得点はいくらでも伸ばせるため、「普通に受かる」という印象ですね。

それが塾に通っていない生徒や、今回のように通っていてもあまりべったりと教えられていない生徒だと、ますます当てはまります。

(ただし、上記のように学校側が「公立は受けさせない!」というような強硬な態度に出ることもあるため、そういう場合は得点をどうこうする以前の話になります)

 

もともと学校の先生は「今の成績でそのままいったら」という前提の話しかできません。

「成績が上がったら」という仮定の話で進路を決めるのは危険ですし、「自分が成績を上げる指導をする」という発想もありませんからね。

ただ、個人的な成績アップまで学校の先生に求めるのは酷かなと思いますから、そこはお通いの塾がやるべき指導だと思います。

 

なお、上はあくまでも私の感覚で書いているため、それを他の先生や塾に押しつけるのは良くないです。

また、家庭で独力または親が教えて同じ成果を出せるかと言うとなかなか難しいでしょうから、あまり現実的とは言えない御返事かもしれません。

 

ですから、間をとって無難にまとめると「これからの頑張り次第」といったところでしょうか。

何しろ、得点が一番伸びるのが今から入試までの直前期ですからね。

(そういうわけで、早めに御返事しました)

 

参考:行ける高校がないと言われることもあります。

「行ける高校がない」と言われた

 

(2)また奇跡的に受かっても授業についていけないでしょうか?

これは、いただいた情報だけでは判断ができかねます。

よく先生は「中学での成績」を見てこういった話をしますが、高校の授業についていけるかどうかに中学の成績はあまり参考になりません。

意外な生徒が高校で伸びることもあれば、できたはずの生徒が高校で沈んでいくこともありますからね。

 

個人的な感覚で言うと、高校で伸びる生徒にはある程度の共通点があるにはあるのですが、それを判断するには、最低でも「全ての教科を教えてみる(中で、抜けや漏れが無いかを測る)」「会話をしてみる(中で、地頭の良さを測る)」「塾だけでなく家庭や学校での様子など、広い範囲で生徒の性格を把握する」ことをしないと難しいです。

それこそ現時点での学力よりも、継続力や理解の速さ(またはそれを補う別の力)が問われますし、教科や文理選択もあるため、分野だけを見ても中学までの傾向がそのままは反映されません。

今回、その先生がどういった点を見てそう言ったのかは分かりませんが、生徒のことをよく見てくれている先生であったり、過去の卒業生をちゃんと追跡調査した上で、そのデータを元に話してくれる先生であったりするならば信ぴょう性は高いと思います。

しかし、1教科しか教えたことがなく特別の関わりもない普通の担任の先生や、授業も持っていない進路指導の先生だと、あまり信ぴょう性は高くないと思いますね。

 

もちろん、ずば抜けてできる生徒は大抵通用しますし、あまりにギリギリで奇跡的に受かった生徒やドーピング的なやり方で点数を上げた生徒がついていくのは厳しいです。

しかし、今回のように「350-390点の生徒を400点以上に上げて受からせる」という話であれば、別にドーピングや奇跡に頼らなくても意図的にできる範囲ですからね。

ですから、得点や通知表ではなく、生徒の本質的な学力を見ていないと何とも言えないというのが答えです。

 

(3)勉強しているのに結果が出ないのは、勉強するポイントがずれているのでしょうか?

はい、その通りですね。

それと「何を勉強して良いか分からない」という迷いのある状態で勉強しているのも、上がらない原因の1つでしょうね。

  • 「勉強は塾のプリントと自分で買った参考書を使っています」
  • 「テストの間違いは教科ごとにノートにまとめている」
  • 「問題集は最低3回、時間を計って問題を解く」
  • 「勉強をしていないと分からなくなると思っている」
  • 「数学は得意ではないので毎日勉強しています」

こういったあたり、勉強法・考え方として間違っているものもありますし、お子さんの現状学力や個性も踏まえていくと、突っ込みどころは山ほどありそうです。

ただ、中1や中2ならまだしも、中3の今の時点で、しかも学力の詳細が分からない中で細かいやり方を推測で話すのは危険性が高いため、ここで安易なことを言うのはやめておきたいと思います。

 

>現実を受け入れ、前に進むためにも良きご指導を宜しくお願いします。

現実を受け入れ・・・というあたり、諦めるのが前提のお気持ちなのかもしれませんね。

ちなみに選択肢はいろいろあります。

「落ちたら私立を覚悟で、多治見北高校でつっこむ」(合格実績を稼ぐために、大手進学塾がよく奨める手ですね)
「公立で、志望校を下げる」(多治見高校か恵那高校くらいでしょうか)
「私立単願にする」(一部の学校や先生が強烈にプッシュしますよね)

私なら生徒のやる気を重視して「多治見北高校を目指して最後まで頑張り、願書を出す直前の出願状況を見て決める」か、志望校を下げるにしても「志望校を変えるが、入学後にそこで上位になれるように今から特色化対策と高校進学後の勉強を始める」などを提案するでしょうね。

どちらにしても、この時期にやる気を失わせ、勉強から遠ざからせるようなもったいないことはしません。

受験も大事ですが、それよりもむしろ生きる力を持った大人として成長する大事な時期ですからね。

もちろん私の場合はこだわりが無いですから、上の提案も生徒のタイプや気持ちを見ていくらでも変更してしまうため、あまり参考にならないかもしれませんね(笑)

 

>もっと、早くこのブログに出会いたかった~ぁ。

嬉しい言葉をありがとうございます。

本当にもっと早ければ、また違ったアドバイスができていたかと思うと残念ですね。

 

直前期は得点アップにとっても、生徒自身の成長にとっても、とても重要な時期です。

実際、生徒の成長ゆえに従来のやり方がうまくいかなくなることは多く、そこは生徒の伸びに合わせて、勉強法や指導法もどんどん変えていくのが本筋です。

 

お通いの塾は自習型で進路指導も無いとなると、サービスが悪くて面倒見が悪いかわりに、そのぶん他よりも低価格なタイプの塾なのかもしれませんね。

そうであれば、これ以上を望むのは難しいかもしれませんが・・・もしも授業料が他と同程度だったら、かなりはずれの塾かなという話になってきます。

いずれにせよ、少なくとも「成績アップ」についてはどんな塾でも責任がありますから、勉強法の指導も含めて、もう少し気合を入れて見てくれることを願います。

 

参考:中3でスランプに陥ったらこちら。

中3で成績が下がる生徒と、その対応(スランプの脱出法)

 

高校入試直前に、偏差値(得点力)を上げる勉強法

お忙しい中、早々にお返事を頂きありがとうございました。
先日、ご相談させて頂いている最中に担任の先生から私立へ単願で行くよう勧められていました。まさに、塾長さんが言われてる事。しかし、娘は諦めず最後まで頑張る!と、また勉強を始めました。併願の西校の蛍雪に受かったら北校にもチャレンジするという条件付きですが(笑)
実は、以前から勉強をしても結果が伴わず誰に聞いて良いのやら、何をしたら良いのやら、全く分からず悩んでいました。塾の先生に相談しても『ケアレスミスが多いだけですから大丈夫です』と言われていました。テストで緊張して間違える事はあると思いますがそれとは違うように考えていました。きっと、学習内容のピントを合わせれば少しは伸びるのではないかと、普段からネットで情報を得ようと色々検索をしていて偶然に、こちらのブログにたどり着いたという訳です。また、なるほどと思う内容の充実さに、もっと早く知りたかったと悔しさが増します。

ご指導頂いた事を娘に読ませました。娘が『ラストに向けて点数を上げる方法を是非知りたい』と言っています。また点数を伸ばす為に冬休みにしなければイケない事がありましたらご指導下さい。また今後の為に出来ましたら、面談と学習指導をお願いしたいと考えています。長文失礼しました。

 


 

少しはお役に立てたようで良かったですね。

 

>先日、ご相談させて頂いている最中に担任の先生から私立へ単願で行くよう勧められていました。まさに、塾長さんが言われてる事。

やはりそうでしたか。

 

>しかし、娘は諦めず最後まで頑張る!と、また勉強を始めました。併願の西校の蛍雪に受かったら北校にもチャレンジするという条件付きですが(笑)

それは頼もしいですね。

ぜひ頑張ってもらいたいですし、心から応援しております。

 

>塾の先生に相談しても『ケアレスミスが多いだけですから大丈夫です』と言われていました。

ちっとも大丈夫ではないですね・・・。

仮にそれが正しいとすると、原因が分かっているのに「ケアレスミスを減らす指導」をしないのは、それこそインチキです(苦笑)

 

>きっと、学習内容のピントを合わせれば少しは伸びるのではないかと、普段からネットで情報を得ようと色々検索をしていて偶然に、こちらのブログにたどり着いたという訳です。

そうでしたか。

悲しいことに小さなブログですので、なかなかたどり着けないですよね(笑)
何はともあれ、ご縁に感謝です。

 

>娘が『ラストに向けて点数を上げる方法を是非知りたい』と言っています。

これは何とも難しいですね。

話を聞く限り、おそらく今の勉強法に無駄やまずいところがかなり多いと思われるため、そこを直さないといけませんから、そのためには「現状の把握」が欠かせません。

 

それを無視して、「入試に向けて、足りない点数を上げる最高の方法」をあえて言うなら、「現状足りていない力のうち、最も力を上げやすくて、同時に、最も得点につながりやすい問題・範囲・分野・教科の力をつける」です。

当たり前のことなのですけれども(笑)

適当に、そこらでよく言われがちな内容だと、英語なら「先に単語と文法を終わらせて、長文をやりましょう」、数学なら「分野別に基本を押さえて、応用問題や融合問題をやりましょう」などといった話になりますが、これだけだとそれこそ再び「頑張ったけどいまいち上がらない」の繰り返しになってしまっていけません。

やはり、直前という大事な時期だからこそ、現状学力を踏まえない、いい加減なことは言えないですね。

 

・・・とは言え、突き放すようなこともできませんから、下にもう少し書きます。

 

>また点数を伸ばす為に冬休みにしなければイケない事がありましたらご指導下さい。

入試に向けた、一番分かりやすくて実践しやすい勉強法を言うなら、まず何よりも志望校の入試過去問(今回ですと、岐阜県公立高校入試の過去問)を解いていってください。

  1. 過去数年分を解く
  2. 苦手な分野を、問題集などを使って短期間で克服する
  3. 再び過去問にあたり、自力で正解できるレベルまで持っていく
  4. 何度も解いて、同じような問題が出たら確実にできるようにする
  5. 違う問題が出ても解けるように、さらなる応用力をつける

・・・というのが、検定や資格試験なども含めた全ての試験勉強に通じる王道です。

 

さらっと書きましたが、これは非常に重要な内容で、最低限の教科知識とこれを知っているだけでも学習塾は開けるほどですね。

実際に、これらのことをしているだけで実績を上げてしまっている塾もたくさんあるくらいです。(それくらい素人でも簡単にやれてしまう業界だとも言えます)

とは言え、これさえしてくれない悲惨な塾や、他の効果のない指導ばかりでお金を取るような塾も山盛りなのですけれども(苦笑)

 

そして2と5が、独学では難しいところであり、塾や教師の力量によって大きく差がつくところです。

それに入試までの時間は短いため、効率やスピードも必要ですから、皆さん塾を使わざるを得ない面もあるわけです。

逆に言えば、2と5さえ何とかできれば、入試の得点アップだけなら塾なしでも何とでもなります。

(もちろん受験対策以外の高校進学後に通じる力や生きる力、進路指導や生徒のモチベーションなどはまた別の話ですね)

 

>また今後の為に出来ましたら、面談と学習指導をお願いしたいと考えています。

他にも同様のお申し出をいただいており、大変ありがたいことなのですが、現在オフラインの面談や指導は行っておりません。

せっかくのお申し出をいただきながら、お断りするより無いこと、誠に申し訳ございません。

 

ただ、現在塾に通われているのですから、上で書いた「過去問演習」+「分からないところは塾に聞く」という方式を、そちらの塾で実現できれば、そこそこはいけるはずです。

それに、追加の指導のために、新たに余計なお金を払うよりも、すでに高いお金を払っている今の塾に、料金に見合うだけの指導をしてもらうほうがより良いですからね。

もちろん、その塾に必要な指導力が無ければどうにもならないという話になりますが・・・まずは今の塾の中で、特に信頼できそうな先生へ個人的に相談をしてみるなども検討してみてくださいね。

 

※当時の御返事です。今は「正会員」の中で、もっと詳しい勉強法や塾選びに関する情報をお届けしていますから、よろしければそちらも参考にしてください。

 

過去問を使った効果的な勉強法

すでにほぼ決まってしまって変えられない「内申点」と比べて、合否の判定に使われるもう1つの指標である「入試の得点」は、入試当日ギリギリまで伸ばすことができます。

例年を見ても、ここから20点、30点と伸ばす生徒はいるもので、もし今の得点力に20-30点を上乗せできれば、合格可能性は飛躍的に高まるはずです。

 

内申点の足りなかった生徒が志望校に合格して、よく「奇跡の逆転合格」などと言われますよね。

しかし、これは毎年必ずどこかで起こっていることで、自分がそういう生徒の1人になれるかどうかは、今からの頑張り次第と言えます。

一方で、通知表が良かった生徒はもちろん「有利」ですが、「安心」まではできませんから、くれぐれも油断はしないようにしてください。

 

いずれにしても、後で振り返って悔いが残らないよう、残り少ない日々を全力で取り組んでくださいね。

 

さて、入試本番の得点力をアップする上で、最も効果的な勉強の順序は・・・

 

続きは「正会員の専用書庫」でどうぞ

(こちらの記事は、入試直前の期間限定で配信しています)

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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