「家庭でできる教え方の基本」をテーマにした、新しい無料メールセミナー(メール講座)をお届けいたします。

 

成績を上げるために大切なこと

「どうすれば成績が上がるのか?」

こういった疑問が、生徒や保護者、時には教師からも寄せられています。

 

もちろん、お子さんが今どういう状況なのかによって、成績の上げ方は変わってきます。

100点の生徒を150点にするのと、250点の生徒を300点にするのと、400点の生徒を450点にするのとで、同じ方法のはずがありませんよね。

他にも、目前の定期テストをどうにかしたくて苦しんでいる生徒と、高校入試や大学入試まで見据えた力をつけたい生徒とでも、同じ方法のはずがありません。

スポーツで「どうすればうまくなるのか?」と言われても、趣味で満喫している人に教えるのと、プロを目指している人に教えるのとでは全く違うようにです。

 

ですから、真面目に答えようと思うと、「本当に成績の上がる正しい方法は、お子さんの数だけある」となります。

 

また、この質問をしているのが「誰」で「どういう状況」なのかによっても、答えは変わってきます。

生徒本人が成績を上げたいと思って聞いているのか、親御さんがお子さんの力になりたいと思って聞いているのか、指導者の方が良い教え方を知りたくて聞いているのか、それぞれで全く異なるのは分かると思います。

さらに、親御さんだけに絞ってみても、学校と家庭学習の範囲内でより良くしたいのか、塾を有効に活用させたいのか、学校や塾では足りないぶんを家庭で補いたいのか、親御さんが直接お子さんに教えるのか、勉強内容には触れない形で支援をしたいのか、それぞれで重点を置くべき大切なことは変わります。

 

ですから、最終的には「必ずそれぞれの状況に合った勉強法や指導法を見つけていかねばならない」ことも心得ておいてください。

 

つまり、教育や子育てに「絶対解(=誰にでも通じるただ1つの正解)」は無いため、個別の生徒の「最適解(=他の生徒には通じなくても、その生徒にとっては一番の正解)」を見つけることですね。

これこそが成績を上げる一番確実で、一番早い方法です。

 

風邪で病院に行くことを思い浮かべてみてください。

こちらが「風邪っぽいのですが・・・」と告げると、お医者さんが詳しい話を聞きもせずに「風邪ならこの薬ですね」と渡してきたら、安心できるどころか、むしろ不安になりますよね?

実際に、「鼻水はこの薬、咳はこの薬」と、予め決めているものを処方するだけという病院は多く、命に関わる医療の世界ですら、こういったマニュアル対応がされています。

 

これは教育の世界でも同じで、チェーンの個別指導塾でオーダーメイドを謳っているところでも、決まった症状に決まった薬を処方するだけのパターン化指導をしているところが多いです。

しかし、パターン化された方法論に当てはめただけの指導では、本当に良い指導ができるはずもありません。

 

私がいつも「詳しい状況も聞かないでアドバイスはできない」と言うのも、こういった理由があるからです。

より正確に言えば、「症状別に決まった薬を出すようなパターン化されたアドバイスならばいくらでもできますが、本当にその親御さんや生徒の心に寄り添った、最適解を示すようなアドバイスをするのは極めて難しい」のですね。

それなのに、いただいた情報だけをもとに、詳しい状況も聞かず詳細な御返事をするのはなかなか大変なのですが、それを何とか経験と勘で補ってしているのが、普段の無料教育相談であり、その他のご相談への御返事です。

そうした中で「まるで我が家を見ているかのようなアドバイスをありがとうございます」などと言われるのは嬉しいことなのですが、実際は目隠しでキャッチボールをしているのに近い感覚であることは言うまでもありません。

 

しかし一方で、全ての方の状況を細かくお聞きして対応するなど、物理的に不可能な話です。

時間には限りがありますし、そこに時間を使えば使うほど他の事ができなくなり、運営どころか日常生活まで立ちゆかなくなります(笑)

私が生活の心配をしなくても良い資産家ならば良かったのですが、残念ながら私の育った環境は正反対の貧しい部類に入りますから、やはり限界があります。

(実際、お金が無くて塾に行けないなどの痛みやつらさが分かるからこそ、こういう活動をしている面もあります)

 

家庭教育の入門書 ~成績を上げるための親の心得~

本来、生徒たちの勉強については、身近な学校や塾で面倒を見てもらうべきなのですが、頼れる存在がなかなか見つからない現実もあるはずです。

そうなると、残された選択肢はたった1つ、「ご家庭で面倒を見る」しかありません。

それが、身近に良い塾や先生が見つかるまでのリリーフ登板なのか、それとも受験当日までしっかり面倒をみるのかは状況にもよると思います。

ただ、親御さんが自分で教えざるを得ない場面に遭遇することは意外とあるものですから、今回はそれに対応したメールセミナーをお届けすることにしました。

 

ところで、もし「どんな生徒でも、成績を目に見えて確実に上げられる」という方法論があれば、それを使って塾を開けばすぐに日本一の塾になるでしょうし、大金持ちにもなれるでしょう。

実際には、塾に預けても大して上がらないことのほうが多いですし(笑)、力のあるプロでも必ずしも上げられるとは言い切れないものです。

それだけ、確実に成績を上げるのが難しいことなのは、誰もがご承知いただいていると思います。

 

ただし、「これをすれば確実に上げられる」とまでは言えなくとも、「これをすれば確実に可能性を高められる」「これをしては絶対にいけない」「これをしないのは絶対に損である」と言えるものはいくつも存在します。

これらをたくさん積み重ねることで環境が整っていき、結果的に高い確率で成績の上がる状態に近づけることができるようになります。

 

そこで、まず最初に知っておいていただきたいのが、「知っていて当たり前」と言えるような、基本的な内容です。

生徒も保護者も応用ばかりに目が行きますが、何事も基本を疎かにしてうまくいくことはありません。

 

ところが、この「知っていて当たり前」を知らない生徒や保護者はとても多いものです。

もちろん、これは知っていない皆様が悪いのでは無くて、それをきちんと伝えられていない我々教育者側の問題です。

ひどい場合ですと、肝心の教育者側のほうができていないことさえあるのが現実ですからね。

(それに対するアンチテーゼの意味でも、このシリーズをお届けしています)

 

実際、「知っていて当たり前」の基本だけでも、その内容は極めて多岐にわたります。

さらに、1つのことだけ気をつければどうにかなるような簡単なものでは無くて、いくつもの点に気を配りながら、さらに、状況に応じて変化させながら、ようやく結果が出せるものです。

 

例えば、勉強を教える際に最も重要になる要素の1つは「やる気」ですよね。

このことについて反対する人はまずいないでしょう。

ところが、この「やる気」をどう捉えているかは、人によって大きく異なります。

 

今で言うと、すぐに「やる気スイッチ」の言葉が浮かぶ方も多いでしょう。

この言葉を聞いて「子供のどこかにスイッチのようなものがあり、それを押しさえすればやる気になる」と考える方が多いのですが、実際のスイッチは1つでは無く複数あります。

やる気スイッチ自体を見つける事は簡単で、本当に重要なのはそれをどういう順序でどうやって押していくかのほうなのにも関わらず、「やる気スイッチはどこ?」などと必死で場所だけを探している状態では話になりません。

 

また「やる気スイッチ」という表現が出回っているために、私が説明する際にもあえてその言葉を使っていますが、それはあくまでも一般の方が分かりやすいだろうと思ってです。

「やる気スイッチ」とは、もともとCMのために生まれた分かりやすい言葉であって、生徒をやる気にさせる力のある教師には「スイッチ」 で見えることはありません。

それこそ、例えば「やる気メーター(目盛りが上下する)」や「やる気タンク(水が溜まっていく)」のような連続的なもののほうがイメージに近いはずで す。

 

ちなみに、私にとっての「やる気」は、3次元の迷路(壁や障害をくぐり抜けて核心に辿り着くイメージ)のように見えますし、おそらく他の先生にはまた違う見え方をしていることでしょう。

(その道のプロには同じ世界が違うように見えると言いますが、他の世界のことは分からないものの、きっとこういうこと だろうなと思っています)

それを、単発の「スイッチ」などと言っている時点で認識がずれていることが明らかなわけで、親御さんがこの言葉を使うのは全く構わないのですが、プロがボタンやスイッチのようなものを探してやる気を出させようとするのはあまりに違うなと思います。

そして、やる気にさせるコツやテクニックに関して言えば、例えば生徒1人1人の「やる気メーター」が見えるとすると、いくつもの技術を複合的に使い、それでもやっと「数%」の向上しか得られないような、そういった地道な世界です。

たまたま単発でぐっとメーターが上がるような場合もあるため、それを取り上げて話題にされるわけですが、それ はある状況下における特例に過ぎず、実際はそんな単純なものではありません。

生徒が「やる気はある」と口にするのに、ちっとも行動に移せていない場面に多く出くわす時、それを「やる気が無い」と判断する大人は多いですが、実際はメーターが足りていないだけの生徒もたくさんいます。

少なくとも、スイッチのように「オン、オフ」の2元論で判断できるような単純なものでは無いのですね。

 

このように、「やる気」1つをとっても、見ているポイントは同じだとしても、その捉え方の次元が違うと言いますか、基本的な部分で大きな違いがあるものです。

しかし、難しく話せば話すほど、実行不可能で意味の無い内容になりますから、今回はとにかく基本的な内容に注目して見て行くことにします。

ここでは「やる気」を例に出しましたが、いきなりやる気をコントロールするような芸当ができるはずも無いですから(笑)、さらにその手前の基礎の内容となります。

いわば「初歩の初歩」となりますが、ぜひお役立てくださいませ。

 

なお、ここまで「基本的」「初歩」などの言葉が出てきましたが、我々プロからすればそうだと言うだけで、おそらく一般の保護者の方にとってはレベルの高い内容も含まれているでしょう。

絶対に心得ておきたい広く役立つ内容ばかりですから、家庭で少しでも勉強について口出しすることを考えておられる親御さんは、ぜひともお役立てくださいませ。

 

本講座は、全3章構成となります。

第1章では、ただの「余計な口出し」では無く、成績を上げるアドバイスや関わりをするために必要な6つのステップについて、保護者の方が心がけるべきことを1つずつ丁寧にお伝えします。

第2章では、具体的に「こういう勉強法はやめよう」というものを提示することで、すぐにでも参考とし、行動に移していただきやすくなっています。

第3章では、実際に生徒に教え、働きかける際に、どうやったことに気をつければ良いのかを、手順に沿って見ていきます。

この流れに沿うだけでも、普通に塾でアルバイトができるくらいには分かりやすい授業ができるようになると思います(笑)

 

特に第3章では、今まであまり触れずにきた「親が教える」際の技術についても触れていくことになります。

直接勉強を教える時はもちろんのこと、普段のご家庭の関わりの中でも役立つ要素が詰まっていますから、ぜひとも参考になさってくださいね。

(本講座の配信は終了しました。現在は、正会員の方向けに改訂増補版をお届けしています)

 

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楠木塾長

楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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