どんな業界であっても、より良い仕事をしようと思ったら、プロ・アマ問わず、それぞれの立場に応じたスキルアップが不可欠です。

特に、教育に携わる場合においては、誰かに学びを与えるという立場ですから、自分が学び続けることの重要性は言うまでもありませんよね。

教えを受ける生徒の側からしても、日々一生懸命勉強して高いスキルを身につけている人と、低いレベルのスキルしか身につけていない人と、どちらに学びたいかと言えば答えは決まっています。

プロとして、経営者として、ボランティアとして・・・立場は様々ですが、それぞれの立場に必要なスキルを身につけて、それを磨いていくことの重要性は変わりません。

 

さて、そうしたスキルアップを実現する上で押さえておきたい、効率的に学ぶ際のコツを5つほどご紹介しましょう。

ここで学ぶにせよ別で学ぶにせよ、1つのヒントにしていただければ幸いです。

(1)スキルを分解して学ぶ

一流のプロたちが使いこなす高度なスキルのほとんどは、複数のスキルの組み合わせで成立しています。

よほどのセンスがある人を除くと、いきなりそのままを真似しようとしてもうまくはいきませんから、まずは要素となる1つ1つの単純なスキルを身につけていくのが得策です。

ただし、分解すればするほど細かくなって、大切な時間も割かれてしまうことにも注意が必要です。

重要なものから、重点的・効率的に学んでいくと良いでしょう。

(2)良質な情報源から学び、悪質な情報源を遠ざける

重要なものから、重点的・効率的に学ぶためには、それを教えてくれる良質な情報源が欠かせません。

これについては、日々のフィードバックがあるのが最適ですから、できれば身近にそういった情報源となってくれる存在がいてくれるのが理想的です。

しかし、そういった存在がすぐ身近に見つかることは稀ですし、しかもそれが自分の求めるテーマ全てについて得られることはほとんどありません。

また、身近にプラスの存在が1人いても、代わりにマイナスの存在も必ずいるものですから、せっかく片方から受けたプラス効果が、もう一方から受けたマイナス効果で、全体としてかき消されてしまうことが少なくありません。

指導者としての力は、一点突破ではなく総合力で決まりますから、こういったマイナスの存在の影響をできるだけ受けないようにすることも大切なことです。

もちろん、余分な情報やマイナスの影響を身近から完全に排除することは不可能ですから、それ以上に良質な情報源に集中することが、効率的なスキルアップにはとても重要になってきます。

ただし、情報源を絞ることで偏りすぎてもいけませんから、自分でうまくバランスをとるか、バランスの取れた情報源から学ぶようにしましょう。

(3)知識を得るだけでなく実践をする

情報源から知識や技能を学ぶことは大切ですが、学んだことを実践することも大切です。

インプットしたことをアウトプットして、そこで得たフィードバックを元に、自分なりに修正をしていく・・・この流れこそが、本来の「学び」ですよね。

それに、技術は理屈を覚えただけで身につくはずがなく、何度か実践してみてはじめて本当に身につくものですから、スキルアップの観点で言っても実践は不可欠です。

学校の勉強や受験勉強が「ひたすら覚えて、覚えたことをテストに出す」というものになっているせいで、とにかく事前に詰め込んでおき、それをそのままアウトプットすることが正しいように感じてしまいがちですが、これは間違った勉強法に過ぎません。

覚えたことを覚えたままにアウトプットできることも必要ですが、それは学習としては最低限のレベルであって、覚えたことを状況に応じてアウトプットしたり、アウトプットを想定して覚えることを変えたり、アウトプットの中で得た教訓を改めてインプットするなど、インプットとアウトプットは常にお互いを意識して行われるべきものです。

知識や技能を得て実践の質を高め、実践から得られる生きた知見をさらに吸収していくという善循環が大切ですから、インプットにもアウトプットにも偏ることなく、どちらも大事に学びを進めていきましょう。

(4)道標をそばに置く

どれだけ優秀な人間であっても、学びの過程では必ずどこかでつまずきます。

つまずく場所は人それぞれで、つまずき方もいろいろですが、確実に言えるのは、どんな場合でも「つまずきを乗り越えた先の世界」が必ずあることです。

ですから、質問や相談をする際にも、最低限その先の世界の景色が見えている人にすることが大切になってきます。

ここでの理想は、実際に目指す先にたどり着いている、お手本や師匠のような存在が、顔を上げればいつでも見られるような、すぐ身近に見つかることです。

もちろん、そんな幸運は滅多に無いですから、近くにはいないけれどもお手本となるような存在を見つけたり、困ったときにヒントや助けをくれるコーチやメンターを探したり、本やネットなどからノウハウを得たりするのも大切なことです。

道を見失わないためにも、手元に道標となるようなものを置いて、目指す先がどこにあるかを常に意識しながら、さらなるスキルアップを実現していきましょうね。

(5)一緒に目指す仲間をそばに置く

たとえ良き道標があったとしても、たった1人で頑張っていると、嫌になる時間、くじけそうになる瞬間がどうしてもあります。

そういった時、励みになったり、刺激になったりするのが、同じ方向を目指して頑張る仲間の存在ですよね。

それが同志の場合もあれば、ライバルの場合もあるでしょうが、どんな形であれ、一緒に先を目指す仲間がいることは、大きなモチベーションとなります。

何しろ、教育の世界におけるスキルアップとは、ほぼ終わりのない永遠に続く道のりを目指すことですから、純粋に1人だけで乗り越えていくのは厳しいものがあります。

ただし、仲間と言っても、馴れ合いになってしまってはマイナスですから、よくあるサークルごっこのようなことをしましょうという意味ではありません。

職場の同僚や身近の気の合う人でも良いですし、ネットを通じた少し離れた場所にいる人達でも良いですし、人付き合いが苦手なら、本や過去の先達の実践記録を仲間とするのも良いでしょう。

そういった自分なりの仲間をそばに置いて、飽きずにコツコツとスキルアップを続けていきましょう。

 

以上、長くなりましたが、参考になれば幸いです。

 

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楠木塾長

楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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