この職種に入ってから、4年近く経っている身ですがなかなか、成績がうまく(生徒に気が付かないように)上げさせることができないことが多いです。

まだまだ私自身、勉強量が足りないのと、私のやってきた勉強方法がほとんど「ノリ」で単に問題集を解いてきたことの2点が主な原因ではないかと思っています。

私は(・・・中略・・・)他の人が普通に経験してきたことが私には経験していないことや、センスで乗り切ってしまったことで、私の生徒に反映できない状態です。

そんな言い訳をしながらも、生徒に対して生徒とともに結果を一緒に作っていきたい、と想いはあります。

中2で去年の6月ぐらいからずっと数学を担当をし、今年の前期期末と後期中間で共に11点を取らせてしまった生徒がいます。

その子は5・6年生の時の授業をほとんど受けておらず、計算の基礎ができていない、ことは明白でした。さらに学校であったことで気持ちがよく沈む子で、塾の授業(90分)のうち10分程度の授業をすることが多いです(主に愚痴とどうしたいかを聞いて、実行するためにどうしたらいいか一緒に考えています)。

宿題で小学校の計算の復習を行ってもらい、授業で一緒に証明の練習をしています。
指導方法が私には足りないがゆえに、毎回同じようなことしかできていません。
他にどんな指導方法があるでしょうか?

長文・半分以上愚痴で勝手に相談ぽく、申し訳ないです。

 


 

通常の塾や個別指導でよくある

  • 「聞かれたところに答える」
  • 「分からないと言われたところを教える」
  • 「カリキュラムにしたがって教える」

という教え方ですと、その場の満足は得られても、根本の成績を上げるのは難しいですよね。

 

1つ壁を突き抜けるためには、

  • 「聞かれたところをそのままではなく、根っこになる部分を教える」
  • 「分からないと言われたところを鵜呑みにせず、生徒が自覚していないつまずきを見抜き、そこを指導する」
  • 「カリキュラムよりも、目の前の生徒の事実を大切にする」

といったパラダイムシフトが問われます。

(保護者の方は、そういう教え方かどうかを見るのも、先生選び・塾選びの1つの判断基準になるかもしれません)

 

>まだまだ私自身、勉強量が足りないのと、私のやってきた勉強方法がほとんど「ノリ」で単に問題集を解いてきたことの2点が主な原因ではないかと思っています。

すぐにご自分の勉強不足に思い至るのは教師として素晴らしいことだと思います。

そういう私もまだまだ勉強不足過ぎて、とても偉そうなことは言えないものの、私なりの意見を述べさせていただきますね。

 

>私は(・・・中略・・・)他の人が普通に経験してきたことが私には経験していないことや、センスで乗り切ってしまったことで、私の生徒に反映できない状態です。

成績の良い生徒、センスの良い生徒がそのまま先生になった場合ほど、こういう点で悩みます。

ただ、私も含めてほとんど全ての先生は「少なくとも大学を卒業している」時点で、大学や高校に入ることすらできない生徒たちの気持ちは分かるはずがありません。

ですから、いかに「そうした生徒の思いや立場に目線を合わせる」かが、全ての教師にとって大事な資質の1つだと思います。

 

それができないと「自分にできることを、相手にもできる形にした上で、分かりやすく咀嚼して伝えること」や「自分にできることを、そのまま相手に求めず、相手に合ったやり方を見つけてあげること」ができません。

それに「自分にできることを、相手にもそのまま要求する」だけなら、別に教師でなく親や他の人でもできることですしね。

 

ただ、講師に対する指導や研修などもしてきた経験から言うと、そうした生徒の視点が持てるかどうかもまた「センス」の問われる面があって、ほとんどの教師には難しいのも現実ですから、そういう視点のある身近な先生から学ぶのが一番だとは思いますね。

「あれども見えず」とよく言いますが、実際に言われないと気づけないことは多いものですから、ぜひそうした視点を意識してみてください。

 

>中2で去年の6月ぐらいからずっと数学を担当をし、今年の前期期末と後期中間で共に11点を取らせてしまった生徒がいます。

塾に来ていて、11点はさすがにひどいですね・・・(汗)

 

>その子は5・6年生の時の授業をほとんど受けておらず、計算の基礎ができていない、ことは明白でした。さらに学校であったことで気持ちがよく沈む子で、塾 の授業(90分)のうち10分程度の授業をすることが多いです(主に愚痴とどうしたいかを聞いて、実行するためにどうしたらいいか一緒に考えています)。

>宿題で小学校の計算の復習を行ってもらい、授業で一緒に証明の練習をしています。
>指導方法が私には足りないがゆえに、毎回同じようなことしかできていません。
>他にどんな指導方法があるでしょうか?

私なら、小学校の復習に戻る前に、その時習っている内容(入塾当時なら連立方程式あたり、今ですと証明ですね)で得点アップをしてあげて、「自分でも頑張ればできるようになる」という実感を持ってもらってから、必要な復習に入っていくという指導順序をとりますね。

小学算数は確かに必要でしょうが、そこをいくらやってもテストの得点にはなかなかつながりませんし、生徒のやる気もどんどんしぼんでいってしまいます。

今回のように図形単元だと尚更ですよね。それに今の内容ができたほうが学校の授業や単元テストでもできる実感を味わえる機会が持てて生徒も嬉しいですし、塾での毎回の授業内容も進歩していくので、やりがいも出てきます。

 

ただ、90分のうち10分の授業ではさすがに何もできません。

まずはその状態を改善するのが先ですね。

話は無視して全て授業をするべき・・・などとドライなことは言いませんが、ただでさえ苦手意識と基礎学力の少なさで苦戦するでしょうから、せめて半分から3分の2は授業をしないと厳しいと思います。

 

それに、きちんと指導した上で悩み相談も受けるならそれは「素晴らしい指導」と言えますが、指導もしないで相談を受けるだけなのは預っている保護者への背信行為とも言えます。

それだったら、はじめからプロのカウンセラーに任せたほうが良いですからね(笑)

もちろん、先生が相談に乗ってあげていることで、その生徒の救いや励みになっている面はあるはずですから、そのこと自体はどんどんしてもらってほしいと思いますが、問題は時間とのバランスですね。

 

また、授業しても成績が上がらないために、無意識に悩み相談のほうに逃げ込んでいる面もあるのではないかなと想像します。

もしそうなら、勇気を出してしっかりと授業をしてあげてくださいね。

我々塾講師は、「今」の生徒の学校の状況や家庭環境を「直接」変えてあげることはできませんし、「間接」的にさえなかなか変えてあげられず歯がゆい思いをするものですが、指導や関わり次第で「未来」については変えてあげることができますから。

 

あとは「いかに上手に教えて、確実に成績を上げてあげるか」にかかってきます。

ただ、そういった細かい部分をブログで伝えるのはさすがに不可能ですから、上の視点の話と同様に身近な先輩教師などに相談して、ポイントを絞った効果的な指導をしていってくださいね。

ブログで言うところの「思考力」「生きる力」云々の話はいったん横において、基礎をきっちりと教えてあげてください。

陰ながらではありますが、応援しております。

 

いただいたコメント

ブログ拝見しました。

わざわざ、乗っていただきありがとうございました。
やはり、私が思っていることを指摘されると新たな気付きにつながりました。
きちんと時系列通りに説明ができたらよかったと思います。
ごちゃごちゃしてすいません。

生徒が荒れていた時期は約1年前かなと思います。
今は、90分のうち80分近くは学校の進度が『証明』のため、みっちり一緒に『証明』を型にはめる作業をしています。
当分、完全証明は扱うことができない(扱うとしたら一緒につくるぐらい)と思うので、型にはてはめる部分証明で勝負したいと思います。

小学算数(分数・小数の計算)については、生徒に自習で来た際に30分近く課題として計算をさせています。
また、授業の初めの5分程度小学生が行っている100ます計算をやらせています。

モノ覚えが悪い生徒でもありますが、根気よく一緒に学習していきたいと思います。
ありがとうございました。

 


 

時系列が違っていたのですね(笑)
こちらこそ失礼しました。

>生徒が荒れていた時期は約1年前かなと思います。

もう随分前でしたか。

それでしたら別の部分で必要以上に気を取られず、指導に集中できますね。

 

>今は、90分のうち80分近くは学校の進度が『証明』のため、みっちり一緒に『証明』を型にはめる作業をしています。
>当分、完全証明は扱うことができない(扱うとしたら一緒につくるぐらい)と思うので、型にはてはめる部分証明で勝負したいと思います。

型にはめる部分証明ですか?

部分証明は特定の力をつけるほうで、型にはめるならむしろ完全証明という気がしますが・・・

生徒の様子次第ですから、きっと今はそれが良いのでしょうね。

 

ぜひ、次のテストでは結果を出してあげてください。

陰ながら応援しておりますね。

 

>小学算数(分数・小数の計算)については、生徒に自習で来た際に30分近く課題として計算をさせています。

大いなる蛇足だとは思いますが、指導が拡散すると、勉強の苦手な生徒ほど成果が出にくいですから、定期テスト前は上手に集中させてあげてくださいね。

 

>また、授業の初めの5分程度小学生が行っている100ます計算をやらせています。

百ます計算は中学生にも効果的ですよね。

中2ですと、正負の数の入ったものなども使われると効果的ですよ。

 

>モノ覚えが悪い生徒でもありますが、根気よく一緒に学習していきたいと思います。

覚えの悪さは、授業数が少ない中ですと対処が大変ですよね。

覚えるべき内容の「絞り込み」をした上で、「変化のある反復」と「印象の強さ」で補ってあげてもらえればと思います。

根気の悪い先生も多い中、くじけそうな時もあるかと思いますが、ぜひ頑張ってくださいね。

 

>ありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。

 

 

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楠木塾長

楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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