「毎日、コツコツと少しずつ、早く始めて早く終わらせてほしい」

このメッセージを読んでどう思いましたか?

 

こういうことを、「さも当たり前のことのように」生徒に求める先生がいます。

具体的なことは何も指導しないのに、「勉強は毎日コツコツやりなさい」「(長期休暇などの宿題を)早くはじめて、早く終わらせよう」などと、口先だけで言っておしまいの先生はとても多いです。

 

しかし、言うだけならば誰でもできますよね。

それこそ保護者の方でも普通に言えることです。

ですから、それだけではとてもプロの台詞とは言えません

 

実際にはそんな指導ばかりですから、大人になってもできないままの人が多い現実があります。

もちろん、個性や価値観の違いもあるため、全ての生徒が大人の望む通りにできるようになるとまでは思いません。

しかし、もう少しできるようになっても良いのではないでしょうか。

 

「毎日コツコツ」「早く始めて早く終わらせる」などは、いわゆる「計画性」の有無ですよね。

これは後天的に身につく能力です。ただし、あまりに年をとってからでは難しいです。

できるだけ若いうちに身につけておくべきで、そういう意味では中学生は一番良い時期です。

(もちろん、しつけのようにして小さい頃から身につけるのも良いです)

 

そこで問題になるのが、この「計画性を身につけさせる指導ができるか?」です。

「毎日のように口を酸っぱくして言う」はプロの指導とは言えません。

特に、反抗期はくどく言うとさらに反抗を読んでしまいますからね。

大事なのは、押しつけでない形で、こちらが意図したように身につけさせることができるかどうかです。

 

無論、「勉強を教えていたら、たまたま計画性がついた」では駄目ですよ(笑)

こうしたことも含めて「指導しよう」と思っているかどうかで、教師の指導力の上限は大きく変わってきます。

特定の教科だけ教えることで頭がいっぱいの教師と、勉強は当然とした上で、その他の人間的な力を育てることまで考える教師とでは、成長の幅もスピードも、そして教師としての器の大きさもまるで違ってきます。

 

もちろん大学入試指導のように特定の教科を極めることも必要です。

しかし、自分で生きていける力をつけ、社会に出る準備をするための「義務教育」であるはずの中学生を指導する教師であればこうした指導力は必須です。

こう言うと一部の塾講師は「俺は小学生を教えている」「私は高校生も教えている」などと言いますが、たとえ小学生や高校生を指導する機会があったとしても、中学生を教える時はきちんと意識すべきです。

教えられる中学生にとっては、その教師の教えるその時間が、人生に一度きりのとても貴重なものなのですから。

他の学年を教えているどうこうはその教師の都合に過ぎず、プロとしてお金をもらって教えている以上は、最高の指導を提供すべきなのです。

(こんな当たり前の感覚も無い人が大きな塾の経営者だったりするから嘆かわしいですよね)

 

大事なのは、これが「保護者の言葉」であることです。

塾もサービス業ですから、当然保護者のニーズには答えねばなりません。

少なくとも、塾側が勝手に思う「頭の良さ」や「得点力」だけを押しつけるのではなく、多くの保護者が求めているような力を生徒につけることを優先すべきでしょう。

それが将来その子にとって役立つ力であるなら当然ですよね。

 

もちろん、生徒につけるべき力や、保護者が求める力は、他にもいろいろあります。

ここではその中の1つである「計画性」が出てきました。

ぜひ「計画性」を身につけさせ、伸ばしてあげられるような指導力を意識して身につけてくださいね。

 

繰り返します。

計画性は指導を通して身につきます。

偶然でも、生徒次第でもありません。身につかないのだとしたら、それは指導がまずいのです。

未来の教師の皆さんは、ぜひ本物の指導力を目指し、身につけていってくださいね。

 

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楠木塾長

楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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