指導者の皆様へ
今はネットで検索すれば、一般の方でもかなりの知識が手に入ります。いろいろな分野で、専門家も舌を巻くような素人がたくさん増えていますよね。
そのため教育現場でも、生徒や保護者の持つ情報量のほうが、
学校や塾の先生の持つ情報量を上回る場面を普通に見かけます。
昔は一部の熱心な方だけがこういった状況だったわけですが、
今は一般的な生徒や保護者が求めるレベルも相当高くなっています。
しかし、こうした認識の不足している指導者の方が、まだまだ多い気がしています。
なぜなら、現実に多くの先生たちが「分からないことは、全てネットで検索する」という、
生徒や保護者の方々と変わらないレベルで情報収集をしているからですね。
実際のところ、生徒や保護者は自分に興味のあるテーマだけを深堀りできますから、
特定の部分については先生たちよりもすぐに詳しくなることができます。
教科知識のように、参考書や辞典を読めば全て書いてあるような内容は
どんどん調べてもらってどんどん追い抜いてもらって構いませんが(笑)、
指導技術や教育情報や専門知識などで負けるようでは話になりませんよね。
目の前の先生の語る言葉が、ネットで簡単に手に入る程度の知識以下であれば、
一瞬で信頼を失うのも当然だと言えば当然でしょう。
この情報化時代に、同じ「情報源」で勝負していては話にならないわけです。
そういった状況の中、
「教師ならではの、専門領域の情報を手に入れられる場所」
が求められていると思います。
・ネットを検索したくらいでは出てこない情報
・ネット上にあっても素人では見つけられない情報
・部分的には見つけられても全てを手に入れるまでに膨大な手間がかかる情報
こういった、一般の方が軽く検索したくらいでは得られない情報ですね。
将来的に、かかりつけ医やネットワーク構想を目指しつつも、
まずは向上心と貢献心を持って教育に携わる方々と一緒に、
専門性の高い情報源を作っていけたらと思っています。
メールマガジン「週刊 楠木塾 指導者版」
教育業界に携わる専門家にとっての「情報源」を目指すメールマガジンです。もちろん、一か所であらゆる情報が揃うような場所までは目指していませんよ(笑)
すでに皆様それぞれの情報源をいくつもお持ちのはずですから、
その中でも有力な情報源の1つになれることを目指します。
また、一般の方や話についてこれないレベルの人が混じらないようにするために、
専門性の高い内容には条件設定や有料化などでハードルを設けますが、
その手前の情報や、指導者同士の交流の部分はハードルを特に設けません。
これから専門家を目指す人、教育をライフワークにしている(したい)人、
子供や大人に教える立場にあって指導技術を高めていきたい人、
専門家同士で情報を共有していくことに興味のある人など、
良心的に教育に携わる、向上心の高い方々のご参加をお待ちしております。
参加条件はたった1つです。
- 私はいつも、自分の利益より相手の利益を優先している
店員さんで言えば、自分のお店に来たお客さんに、
その人にもっと合う他の店を案内してしまうような人です(笑)
そんなあなたのご参加をお待ちしておりますね。
(逆に、自分が受け取ることばかり考えるタイプの人はお断りです)
なお、ご利用は無料ですが、講座等は有料のものもあります。
そういったご案内を不愉快に感じる方はやめておいてくださいませ。
ご登録フォーム(工事中)
興味をお持ちいただけた方は、以下のフォームからご登録くださいませ。※お知らせ
ただいま新たな形を模索中のため、当マガジンはいったん停止しています。
こちらの「指導者版」に参加の皆様へは、形が決まってからご連絡する予定です。
それまでしばらくは配信が無いため、その旨ご了承いただけますと幸いです。
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内容
まずは指導力があってこそですよね。高い夢と理想を持ち、日々誠実な指導をされながらも、
思うような指導成果が出せず、悩ましい思いをされている塾や先生方もおられるでしょう。
いくら「生きる力」だなどと大きなことを言っても、
やはり生徒の日々のやる気や努力を引き出したり、
成績アップや志望校合格を実現したりするだけの指導力は必須です。
もちろん、それは教科指導に偏った指導力だけでは実現できません。
プロに求められるのは、教科指導の専門家であり、集団指導の専門家であり、
個別指導の専門家であり、生徒指導の専門家であり、進路指導の専門家であり、
家庭学習指導の専門家であり・・・といった、総合的な指導力です。
そして、昨今の教育問題の多様化を踏まえれば、
できるだけ幅広い専門性を身につけることも当然のように求められます。
また、勉強や受験だけで無く、生徒の今後の人生へも役立つ知恵と力を育てるためには、
教養や人間性の面でもバランス良く身につけていく必要があります。
また、公教育限定であれば、普通に指導法だけを語り合えば良いわけですが、
民間教育も含めた話ですから、経営や集客などのビジネス的な要素も含むことになります。
実際に、良心的で指導力があっても、集客力が無いがゆえに、
地域から正当な評価が得られず消えていく塾がたくさんあります。
大切な自然環境や地球がどんどん破壊されていっているように、
儲け主義の塾によって良心的な塾が駆逐されているのが現実ですよね。
そのせいで金儲け塾の食い物にされる生徒や家庭を増やさないためには、
指導力以上の集客力、提案力、経営力などが求められています。
また、中には自分の力で理想の教室や教育ビジネスを作りたいと奮闘されながらも、
起業や集客のハードルにつまずき、思うように進まない塾や先生もおられるでしょう。
必要なことを全て自前でやろうとすれば、総合力で勝る大手塾には勝ち目がありませんから、
苦手な部分は他から知恵や力を借りて、得意な部分に専念できる環境を作ることも求められます。
そして、過度の自己犠牲に陥る事無く、家族との時間や自己実現のための時間も大切にすべきです。
ぜひ、やりがい溢れる仕事をしながら、経済的な豊かさも実現していってほしいと思います。
お伝えできる内容、お手伝いできる事柄はいろいろあるわけですが、
いきなり全てはいっぺんにお届けするのは、もちろん不可能です。
ですから、ご意見をいただきながら少しずつ一緒に作っていきたいと思っています。
そして、後に書くように、いつか専門家同士による相互協力のネットワークを構築できれば、
利用する生徒・保護者の方々にとって信頼できる相談の場が地域に生まれると共に、
そこに参加していること自体が、厳しい業界を生き残るための差別化の武器になるはずです。
そこまで育てていければ理想的ですね。
ご利用条件
私がブログでも謳っている、次の4つの項目について共感いただける方でお願いいたします。(1)受験勉強だけでない、幸せに生きる力と知恵の育成を目指します。
(2)信頼できる身近な専門家を目指します。
(3)生徒を依存させない、真に自立させる教育を目指します。
(4)生徒だけでなく、関わる全ての人が一緒に幸せになれる教育の形を目指します。
置かれた状況は様々だと思いますが、環境は変えていけますし、能力は伸ばしていけます。
やはり肝心なのは「理念」を共有できるかどうかですから、感じるところがある方のご参加をお待ちしております。
ご利用いただけない方
- とにかく塾を大きくしたいなど、お金儲けが目的で塾を経営している方
- 一方的に情報をほしがるだけで、交流や協力関係などは望んでいない方
- 自己や生徒の成長のために、必要な勉強や投資ができない方
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ここからは、さらに先の目指す姿です。
先生たちが「想いを形にする力」を得られる場に
せっかく教育の世界を志したのに、道半ばにして辞めていく先生たちをたくさん見てきました。
今もそうした先生が日本中にたくさんいるでしょうし、
今まさに悩んでいるさなかの方もいると思います。
先生たちが辞めていく最大の理由は、
世間が言うような仕事の大変さでも、
報酬の少なさでもありません。
一番の要因は、必死で力を尽くしたにも関わらず、
自分の目指す教育や指導が実現できない無力感です。
本来、教育ほどやり甲斐のある仕事は無いのですが、
それを感じるためにはかなりの力が要求されるのも教育の現実です。
「生徒に喜ばれ、保護者からも感謝される、一人前の教師になりたい」
そう思って必死に頑張る人であればあるほど、
うまくいかない現実や、役に立てない自分自身に対して、
絶望してしまうのは当然のことだと思います。
また現実には、指導力だけあればうまくいくわけではありません。
切磋琢磨する仲間、経営的な成功、生活していくのに十分な収入など、
良質な教育を提供するためには必要不可欠なものがたくさんあります。
必要な支援が得られず、孤独を感じながら、多くの先生たちが辞めていく現実。
力があっても、経営や収入の面で続けていくことができない塾や先生がいる現実。
そんな流れを変えるきっかけの場を作りたい。
心からそう思います。
生徒たちに心から必要とされる先生を、
永く地域社会から必要とされる教室を、
一緒に実現していきましょう。
もう1つ先の姿
日本全国には十分すぎる数の学校と、それより多くの塾や教室が存在しています。
その1つ1つに多くの先生たちがいて、
それぞれが日々の指導を頑張っています。
さらに、最近では通信教育や市販の教育書等の充実に加えて、
インターネットを使った様々な教育サービスも日々進化し続けています。
それなのに教育や子育てに悩む保護者と生徒は、
今も全国に数えきれないほど大勢います。
少子化で子供の数が激減しているのに、
家庭における悩みやトラブルがむしろ増えているのは、
何とも言えない矛盾に満ちた状況だと思います。
ところで、もしあなたが自分の子供のことで、
何か大きな悩みやトラブルを抱えることになった時、
あなたはそのことをどこに相談しますか?
病気の話であれば、まずは迷わず、いつものかかりつけ医に相談するところですよね。
軽い病気はその場で面倒を見てくれますし、必要ならば他の科や病院を案内してくれます。
時には一般人では知り得ない専門医も紹介してくれます。
しかし、そういった「かかりつけ医」にあたる存在が、
教育の世界には不思議と存在していません。
何か問題が起きた時に学校に相談しても、
助けになってくれることがあまり無いのはご存知のとおりです。
(何しろ、学力不振で悩む子供さえ救うことができないのですから)
今では塾がその役割を果たしている部分もありますが、
もともと塾は「受験指導」や「成績向上」が目的のところである以上、
それ以外の教育行為まで対応してくれるところは少数派です。
例えば、もし近くに良い塾があったとしても、
「塾がいらない子に必要なアドバイス」は基本的に受けられません。
個別指導が不向きな生徒を個別指導塾に入れたら、その時点でおしまいなわけですが、
その前の塾選びの段階で関わってくれる専門家もやはり見当たりません。
そして、今や塾どころか学校までもが「受験指導」「合格実績」を売りにする有様です。
もし手術の成功実績を宣伝する病院しか周りに無かったら、
「病状がそんなに悪くなくてもすぐに手術を奨めてきそうだ」と感じて逆に怖いですよね。
進学実績や定期テストの点数を売りにするのが決して悪いことだとは言いませんが、
どこもかしこも受験指導の専門家ばかりしかいない状態は、やはり異常です。
そして、少なくとも自分が親の立場で周りを見回した時、
どこに行けば受験指導「以外」の専門家が見つかるのかは、
専門家の一員である私でさえ、ほとんど検討がつきません。
自分の子供が何らかの問題を抱えていて、
学校や学校が紹介してくれた公的機関が全く頼りにならなかった時、
またはどこからも真剣に相手にしてもらえなかった時、
親御さんが独力で面倒を見る覚悟を決めるより他に無いのが、
今の日本の現実では無いでしょうか。
いわゆる「普通」の枠でくくれない子供がどんどん多くなっている中、
普通から外れる子供はお断りするのが当たり前の大手塾が寡占化を進めていくという、
実態と大きく矛盾した状況が進んでいるわけです。
そもそも、具体的な問題で困っている生徒や保護者の立場からすると、
「信頼して相談できる先生がどこにいるか?」さえ分かれば、
所属する塾なり組織なりはどこだって構わないですよね。
受験指導に限定すれば、システムやデータの面から大手塾のメリットもあるわけですが、
幅広い教育問題に対応するのに求められるのはシステムよりも専門性と指導力ですから、
その地域で最も良心的で力のある先生が担う形のほうが教育効果の面からも適切です。
だからこそ、そこに小さな塾や1人1人の先生に求められているものがあると思います。
かかりつけ医のような専門家が身近にいる社会
そうした中、今私が夢見るのは『子育てや教育で悩む親にとって、かかりつけ医のような先生(塾)が身近にいる社会』
です。
「かかりつけ医のような専門家」とは、こういった状態をイメージしています。
・一般の方が見ても違いが分かるくらいに差別化された高い指導力がある
・自分のやり方に拘泥する事無く、中立的な判断のもとに最適な指導が選択できる。
・生徒が抱える勉強以外の問題や悩みも理解し、受け止めてあげられる
・専門性の向上のために、高い意識をもって自己投資と成長を続けていける
残念ながら、私が今しているこの活動も理想とは程遠く、
実際に活動をしてきたからこそ「身近にいる」ことの重要性を実感しています。
インターネット技術の発達で、リアルで教えているのと全く変わらない状況を、
オンラインで作り出せる日もそう遠く無いとは思いますが、
それまでは生身の人間に勝るものは無いでしょう。
生徒や保護者が問題を抱えた時に「気軽にいつでも立ち寄れる範囲」で、
遠くとも「頑張れば子供1人でも行ける範囲」に専門家がいてくれる状況が必要です。
さらに、勉強以外の質問や相談にも乗ってくれるような、
物理的な距離だけで無く、心理的な意味でも身近な存在が理想ですね。
そしてもう1つ、セットで目指す姿があります。
専門家同士がつながるネットワーク
現代の教育問題は極めて多岐に渡っており、1人で全ての分野を網羅することははっきり言って不可能です。
小中高大と段階によって必要となる専門性は大きく変わってきますし、
教科指導、受験指導、生徒指導、進路指導など、それぞれで別個の専門性が問われます。
さらに、いじめ、不登校、発達障害、貧困家庭、ゲーム依存にネット依存・・・と、
社会や技術環境の複雑化に合わせて、問題も年々複雑化するばかりです。
勉強だけ教えていれば良い時代はとっくに終わっているわけで、
学校や塾の指導現場でも、生徒のメンタルケアや生活技能訓練やしつけなどと言った、
勉強以外の指導が欠かせないものとなってきています。
小学校では、文系を専門とする先生が全ての教科を教えて、
理科や算数が苦手な生徒を生み出していることが(今さらのように)問題になっていますが、
同じようなことがもっと広い範囲で実際に起きているわけですね。
ところが、1人の人間が無理に全ての専門分野をカバーしなくても、
自分に無い部分は別の専門家の力を借りれば、問題はもっと簡単になります。
ただ、我々教師でさえも「信頼できる他の専門家がどこにいるか?」が分からないために、
気軽に相談できる相手がなかなか見つかりません。
そこで求められるのが、
『良心的で力のある先生(塾)が、情報共有や協力関係のネットワークでつながった状態』
です。
「良心的で力のある塾や先生」とは、こういった状態をイメージしています。
・自分や自塾にとっての利益がどうかでは無く、生徒にとって最善の方策を提案できる
・規模の利益の拡大を追うのでは無く、身近なところから地道な教育が行える
・生徒にとって、試練と成長の場であると同時に、心から本音が言えて心安らぐ居場所になれる
・慢心すること無く、たゆまぬ努力を積み重ねることができる
「情報共有や協力関係のネットワーク」が目指すのは、こういったものです。
・同じ志を持つ仲間たちと切磋琢磨し、専門性を補完し合って、高みを目指し続けられる
・かかりつけ医のような専門家と、それを求める生徒や保護者との橋渡しをする。
・安定的な集客で、安心して指導に専念し、本当に良いものを広げていける経営環境を作る
・孤立しがちな個人や経営者にとって、仲間づくりや相互交流の場にもなる
専門家同士がうまくつながれば、お互いに弱みを補完し合えますし、
それこそ教育や子育てに関するあらゆる問題をワンストップで相談(解決)できる場所が
あちこちに作れるのでは無いかと期待しています。
また、少子化が進むことによる厳しい淘汰の中では、
常に指導力を磨いていかなければ、生き残ることすらできないですから、
自分のスキルアップにつながるだけでも意味のあることだと思います。
それこそ、運悪く勤め先の塾が大手塾に飲み込まれたとしても、
プロとして真の力量さえ身につけていければ、
家庭教師や自分で小さな塾を開いて生き残っていくなど、
道はいくらでも開けるでしょう。
結果として、生徒にとっても親御さんにとっても、
そして地域で活躍する教育者にとっても、
より生きやすい社会に近づいていくのではないでしょうか。
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