今回は、生徒・保護者の方が良い塾を選ぶ際の見抜き方や判断基準をいくつか紹介したいと思います。

書籍などでよく見かける「塾を選ぶポイント!」などと同じではおもしろくないため、あえて独自の視点といいますか、(執筆時点で)他では見ない変わったものを多くしました。

他のサイトで同じものを見かけたら、ここを真似していると思っていただきつつ(笑)、宜しければ参考にしてくださいませ。

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

学力別に見た中学生の塾選び

 

中学生の塾選びの判断基準 ~基本編~

安易な大手信仰はやめる

人間は大手ブランドに弱い生き物です。

有名なものだとついほしくなってしまいますし、聞いたこともないブランド品を買おうとは思いません。

塾でも有名なところから選びますよね。確かに大手には大手のメリットがあります。

しかし、中学生指導に関しては、大手塾のメリットはかなり少ないです。

 

例えば岐阜県の場合ですと、大手塾には「地元から成長した、地方に特化した大手塾(地方大手塾)」と「他県からきた、全国規模の大手塾」とがあります。

高校入試は県ごとで行われ、入試制度自体が全く異なるため、他県にまたいだ場合はノウハウなどがあまり役に立ちません。

全国規模の大手塾がたとえ100校舎あろうとも、県内に3校舎しか無いようなら、それは3校舎の地方大手塾と変わりはありません。

(実際は、全国規模の大手ほど少数の生徒で損益分岐に達するモデルを採用しているため、1校舎当たりの生徒数がイメージよりも意外と少ないです。2-3校舎あっても他塾の1校舎分しか生徒がいないこともあります)

 

さらに言うと、学区が異なるだけでノウハウが役に立たない場面もかなり出てきます。

地域によって生徒の特徴や学力レベルもバラバラですし、県や学区によって教科書も違います。

把握すべき指導事項も増えることで、エネルギーがムダに分散することにもつながります。

それに、学校の定期テスト対策など地域ごとの特性というのはどうしても避けられません。

さらに、受験できるのは学区単位ですから、大手塾の最大の強みである「受験校に関する詳しいデータ」は、地区ごとでしか役に立たないのですね。

 

確かに、全国規模の大手塾はどこに出しても問題無いようにシステム化・マニュアル化されていますが、それはつまり画一化された指導しかしてくれないことを意味しています。

対象生徒が誰でも良いように無難でパターン化された教え方が中心となり、生徒個々の能力を引き出したり、生徒の理解度に合わせた勉強法を指導したりなど、そういったことはあまり期待できません。

市販の総合感冒薬と、病院で処方される専用の薬との関係に似ていますね。

軽い症状なら市販の薬で良いですが、症状がひどくい場合や、一刻も早く治したい場合には、すぐに病院に行くものです。

高校受験向けの進学塾は大きいところほど総合感冒薬的だと思ってください。

 

そして、他県にまたがって拡大することは「経営面」では有利ですが、「指導」の質の面ではむしろデメリットが多いです。

上にも書いたように、高校受験は大学入試と違って県ごとに明確に入試制度が異なりますから、本気で指導効果を高めようとすればするほど県ごとに異なるパッケージを用意しなければならず、合理性はどんどん低下します。

必ずしも自塾の教育の質を高めることにはつながらないのですね。

 

少なくとも、こういう塾は教育よりもビジネスに気がいっていることは間違いないでしょう。

ですから、無闇やたらと他県に展開したがる塾ほど「教育の質よりも、お金儲け優先」の塾だと分かります。

 

そして、何よりも危険なのが、全国規模の大手塾はすぐにスクラップアンドビルドをすることです。

塾の経営がうまくいかない場合、個人塾や地方塾は辛抱強く続けるものです。

しかし、株式上場するような大手塾ともなるとかなりドライにやりますから、生徒数の少ない校舎を潰したり、統合したり、またはバイトやコンピュータや通信を使って自動化することも平気でします。

そうやって無駄なところにお金をかけないようにして、そこで得た収益をもっと利益の出る別の校舎や生徒に還元する仕組みですね。

お住まいが塾の激戦区などであれば、価格競争なども働いて還元を受けるほうにもなれますが、地方や周縁部など競争の少ないところであればあるほど、残念ながら吸い取られるほうとなります。

事実、中には地方の不人気校舎に、新人教師ばかりを集めてそこで研修したり、クビにしたくでもできない質の悪い教師を集めたりするなど、かなりえげつないことをしている塾もあります。

指導の質が下がるだけでなく、教育の場としての質も下がりますから、あなたやあなたのお子さんのためにもなりません。

こういった可能性もあるため、絶対にやめておいたほうが良いでしょう。

 

どうしても大手塾を選びたいなら、「**学区で最大」というような地方大手塾のほうを選んだほうが良いです。(比較して良いというだけで、それがおすすめという意味ではありませんよ)

こちらはこちらで別のひどい手口もあるわけですが(苦笑)、少なくともその学区の高校を受験する生徒が過去も含めて大量にいますから、進路指導面ではかなり強いです。

例えば、内申点やテストの点数がどれくらいあれば合格圏かというのがかなり正確に分かりますし、卒塾生が多いため高校進学後の情報についてもたくさん持っているなどですね。

 

ちなみに、ひどい手口とは、

  • 「無理に上のレベルの高校を受けさせて、不合格になってしまう」
  • 「成績の悪い生徒を下のクラスにまとめて、不人気教師に面倒を見させる」
  • 「教師が足りない時には上のクラスの指導を優先させて、下のクラスは入試前でも自習にしてしまう」

などですね。

どれも実例ですし、他にもいろいろありますから、くれぐれもご注意を・・・

 

なお、全国展開しているフランチャイズの塾(主に個別指導)もありますが、これも全てが駄目というわけではありません。

 

もしもその塾がフランチャイズのパッケージどおりに運営しているようなら絶対にやめましょう。

上に書いたのと同じ理由で、その場しのぎの金額に見合わない非常に薄い指導しか期待できませんし、ロイヤリティがかかる分だけ知らない内に無駄な授業料を払うことになります。

そして、大事な進路データに関しても、こういったフランチャイズ塾の持っているデータは十分でないことも多く、まともな進路指導を受けられないケースも見受けられます。

 

一方で、フランチャイズのノウハウを生かして独自の指導を行っているような塾もあります。

使える教材やシステムはフランチャイズのものを利用しつつ、使えないものは捨てて、他のところからいいものを取り入れているような塾ですね。

こういう塾ですと、独自に進路情報を収集するなどの努力をしていることもあります。

外から見ただけでは区別がつかないのが難点ですが、塾としては全くの別物と考えて良いでしょう。

 

ただ、別記事でも紹介したように、フランチャイズというのはビジネス目的の素人が参入しやすい形態です。

独自性があって指導力もある人は、わざわざフランチャイズを利用しない場合のほうが多いこともあり、そういった優秀なフランチャイズ塾には滅多に出会えません。

基本的には、フランチャイズの塾にはあまり最初から期待しすぎず、説明会や体験授業などで「ここなら納得して通わせられるな」と思えた塾のみ利用しましょう。

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

個別指導塾の選び方

 

合格実績はアテにしない。

合格実績を強調する塾が多いですが、「行きたい志望校への合格実績があるかないか」くらいは参考にしても、それ以外では基本的に無視したほうが良いです。

生徒を焚き付けて300人も受けさせ、その中から100人が受かる塾と、20人受けて20人全員が受かる塾なら、後者のほうが優れていますよね。

ところが、広告を出すと、一方は「**高校100人合格!」となり、もう一方は「**高校20人全員合格!」となるわけですが、前の塾のほうは「100人も!」と驚かれるのに対し、後ろの塾は「たったの20人?」と思われてしまいかねません。

ひどい時には「全員で20人しかいないなんて、弱小塾ね」と、マイナス評価をする人さえいます。

しかし、あなたやあなたのお子さんが入塾した場合に、どちらが志望校に受かりやすいかは言うまでもなく後の塾ですよね。

これは極端な例ですが、他にもデータの見せ方で、こういったことはいくらでも起きてしまうのです。

 

基本的に合格者数が多い塾は、生徒数の多い塾です。

生徒数が多ければ、合格者数が多くなるのは当たり前ですよね。

「うちの塾は合格者数が多いです!」と言われても、指導力が高いかどうかは一概に分かりませんが、生徒集客力があることは分かります。

少なくとも、合格実績だけを見ても指導力の優劣は分からないのですね。

 

実際の塾でも、ものすごく指導のうまくいった教室・学年であるにも関わらず、生徒数が少ないために合格実績が伸びない年もあります。

反対に、大して良くない教室・学年なのに、生徒数が多いために実績が増えてしまう年もあります。

合格実績というものは、指導力や生徒の成績の伸びとはそれほど関係無いのが現実なのです。

 

そして、合格実績ばかり強調する塾は、それ以外に明確な売りが無い場合が多いです。

合格実績は良い指導をしていれば自然とついてくるもので、ことさらに強調するようなものではありません。

多少ならともかく、強調しすぎる塾は警戒しましょう。

(ただし、自分の志望校に「1人」も進学していないような塾は、さすがにやめておいたほうが良いでしょう)

 

大事なのは「自分に合った塾かどうか」です。

塾の指導力についても、

  • 「学校の成績を上げるのが得意」
  • 「苦手教科をなくすのが得意」
  • 「学校でついていけない生徒をついていけるようにするのが得意」
  • 「400点くらいとれる生徒をさらに伸ばすのが得意」
  • 「志望校ボーダーライン上の生徒を何が何でも合格させるのが得意」
  • 「特定の私立高校に合格させるのが得意」

・・・など、いろいろあります。

あくまでも自分の目指す進路・高校と自分の学力を踏まえて選びましょう。

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

こんな塾には預けるな

 

営業にお金を使いすぎていない

やたらと営業にお金をかけている塾がありますが、こういうのはいけません。

なぜなら、その営業費は全て生徒の授業料から出ているからです。

テレビCMなどはその典型で、それ以外にも、ダイレクトメールがやたら多い、特大・カラーの新聞広告が毎週のように入っている、電話がガンガンかかってくるなどもそうですね。

 

塾は教育機関であると同時に企業ですよね。

そのため経営者は「教育」と「ビジネス」の間で揺れ動いています。

そのこと自体は悪くないのですが、問題はビジネスのほうに偏ってしまう経営者が多いことです。

 

生徒が集まらないと経営は成り立ちませんから、ある程度の広告宣伝費は仕方ありません。

しかし、すでに生徒が十分いるのに余分に生徒を集めるのはお金儲け目的でしかありませんし、フランチャイズで自分が教えきれもしないのに次々と校舎を増やすような行為も、教育をビジネスとしか見ていない人がする行為です。

授業料は講師の給料以外は、塾内の設備を追加し、良い教育が受けられる環境を整え、講師の教育・研修をすることなどに使われるべきものです。

それを広告宣伝や教室展開にばかり使うのは、やはり大事な本質を外してしまっていると言わざるを得ません。

できるだけ「まともな感覚」をもっている経営者がいる塾を選びましょう。

 

やたらと高級車が並んでいない。

良い指導をするのに、レクサスは別に必要ありませんし、ハイグレードな車種も不必要ですよね(笑)

生徒のためにも良い指導のためにも、高級外車などは全く必要がありません。

プライベートで乗りたい人はしかたが無いとしても、わざわざ塾に乗ってくる必要性がありません。

 

乗り心地や好みもあるため、中古の安物以外は買うなとまで言いませんが、あまりに高い高級車は全く必要ありません。

そういった「実用性」や「コストパフォーマンス」を超えた車(もちろんそれ以外の資産も)は、完全に本人の見栄とプライドと自己満足のためのものですよね。

経営者が普通の車だと、社員は気が引けて高級車に乗ろうとはしませんから、塾の駐車場に1台でも高級車がとまっていれば、大抵は経営者や役員の車です。

こういった車を見たら「月謝がこれに化けたんだな」と思ってください(笑)

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

 

 

良い塾選びの判断基準 ~説明会編~

塾選びにおいて、説明会や実際に塾を見学する際に気をつけることです。

 

説明会はアテにしない。

これを言ってしまうと身も蓋も無いですが、真実ですね(笑)

多くの塾の説明会では、その塾の「実績」や「システム」について説明してくれます。

しかし、実績は過去の(主にもともと優秀な)生徒のうまくいった例の列挙に過ぎず、システムは全ての生徒に均一に提供されるものでしかありません。

あくまでも「どんな子にもおおよそこういう指導をしています」という意味でしか無く、親が最も気にする「うちの子をどうしてくれるのか?」に答えるものではありません。

 

それに実績やシステムごときは、いくらでも過大申告が可能なものです。

実際、大手塾だろうと小さな個人塾だろうと、そして評判の良い人気塾だろうと、評判の悪いひどい塾だろうと、自塾の説明会やチラシとなると、どれも綺麗事が並ぶ、夢のように素晴らしいものばかりです。

説明会での、この手の話は、200%増しになっていると思って、軽く聞き流すくらいの気持ちで聞けば十分です。

 

実際、説明会は完全に「作られた空間」ですから、話している内容、塾の雰囲気、先生の人柄など全ての情報があまり参考になりません。

もちろん、あまりにたどたどしいようですと、授業も期待できないためやめて良いですが、仮に保護者向けに完璧なプレゼンができても、生徒相手の授業のうまさとは一致しません。

それに、当然のことですが、集団説明会は事前に何度も模擬練習をしています。

話す内容や資料も「説明会用」に作られたもので、一部の地域や教師がやっていることではあったとしても、それが全ての地域や教師における事実である保証はありません。

さらには個別説明会でさえも、外には見せられないような「マニュアル」がありますからね。

(そして、大手になるとそれぞれノルマや報奨金などもあり、それだけ勧誘にも熱が入るわけです)

 

説明会を受けるならば、集団よりも絶対に個別説明会が良いです。

つまり、3者面談や2者面談の形で対応してくれる説明会ですね。

 

1対1ですと、強引に勧誘される危険性も高まりますが、代わりに集団の場では聞けないような深い内容を聞くことができます。

どれだけ口コミを集め、集団説明会を回り、説明資料を集めても、その塾の本当の姿は分かりませんが、密室では本音が出やすいのは塾も同じです。

 

密室の説明会が嫌ならば、電話でも構わないです。

匿名でも良いですが、必ず授業の無さそうな時間にかけてください。

そうでないと事務員やバイトの人しか対応できませんからね(笑)

 

もちろん、そこで最初にされる型どおりの「マニュアル」的な説明は参考になりません。

後で書くように、あくまでも「目の前の生徒や保護者」に限定した話について、どれだけ中身と説得力のある話が聞けるかが大事です。

 

要するに「事前に準備可能な話」は聞いても無駄なのですね。

ですから、合格実績、営業トーク、模擬授業など、そういうのははっきり言って意味がありません。

とは言うものの、さすがに指導方針くらいは先生の生の言葉で聞いておきたいですね。

そこで熱いものが伝わってこなければ、指導力以前の話ですから。

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

偏差値の正しい受け止め方と塾選び

 

多少厳しい質問をしてみて、答えられるかどうかを見る。

通常、入塾前の説明会や面談に出てくる教師は、その塾で最高レベルの人です。

と言うことは、他の教員はそれ以下の可能性が高いです。

 

ですから、かなり厳しい質問をしても、すんなりと答えてくれるようでないと、その塾には期待できません。

こうした説明会の場では、遠慮せずにどんどん厳しい質問を浴びせてください。

指導や管理監督に当たる一番力のある教師がそれに対応できないようでは、通わせる意味もありません。

反対に、力量のある教師であれば、少しくらい厳しい質問があるほうが、盛り上がって嬉しいくらいです(笑)

 

ただし、クレームや嫌がらせのような質問はマナーとしてやめておきましょう。

ここでは、生徒や保護者の現状を伝えた上で、具体的にどう改善していけば良いのかを聞いてみてください。

例えば、

  • 「うちの子は一生懸命勉強しているのですが、数学の方程式がどうしても分からないと言っています。どうしたら良いでしょうか?」
  • 「英語が大嫌いでまったく勉強しないのですが、どうすると良いでしょうか?」

などですね。

こういう質問をした場合、相手の反応が大きく分かれます。

 

ここで単なる精神論や一般論など、ありきたりの話が出てくるようなら終了です。

時間の無駄ですから、できるだけ早めに切り上げましょう(笑)

 

まともな先生ならば、もう少し詳しい状況を知るために、いくつか質問をしてくるはずです。

生徒の性格、普段の勉強姿勢、具体的な勉強方法などを聞き出しながら、頭の中でどういったタイプの生徒かをイメージし、具体的な指導法と話の流れを組み立てていきます。

その上で、「その生徒や保護者に合うだろう」と思う方法、つまり個別の処方箋を提示してくれます。

あとは、この精度が高いかどうかで、教師、ひいては塾の力量が分かります。

 

ただ、保護者のほうで精度の高さまでは判断できないでしょう。

それに、実際に生徒に指導してみて、修正を加えていかなければいけない部分も多々ありますからね。

そのため、とりあえずこの場では「それならうちの子もできるようになるかもしれない」と思える、保護者から見て納得できる内容であるという最低条件をクリアできれば良いでしょう。

 

ここでの重要ポイントは「いかに目の前の生徒や保護者に合わせた、個別の内容の話ができるか」です。

実は、これは事前準備もできなければ塾でマニュアル化もできません。

もちろん、力の無い教員ではまともに答えられない内容です。

つまり、塾や先生の「素の力」を測りやすいのですね。

 

ちなみに、力の無い塾や教師は、一般論や別の話にすり替えてごまかそうとするでしょう。

個別の話が聞きたいのに、一般論ばかりをしてくるような人は、「相手の聞きたいことを推し量って掴み取る」という、生徒を教える上で不可欠な能力が無い先生か、「分かっているけれども話をそらそうとしている」と言う、非良心的な先生ですから、どちらにしても見限って構いません。

教師は教えることの「プロ」ですから、素人であるはずの親に、しかも初めて会ったばかりで見透かされてしまうようなレベルであれば、今後教わるのはあまりに不安ですし、高い授業料を払う価値もありません。

選ぶ側の目が育たないと、選ばれる塾や教師の質も向上しませんからね。

教育業界の向上のためにも、ぜひこの点については厳しい目で見抜いてあげてください。

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

予習型と復習型の塾の選び方

 

*****を聞く。

続きは「正会員の専用書庫」でどうぞ。

判断基準の全てを塾業界の人が読み放題では意味が無いため、こちらは非公開にしておきます(笑)

 

3者面談で生徒の前に座るか、保護者の前に座るか。

小さなことですが、意外と盲点ですね。

 

塾において主役は生徒です。

生徒のための面談ですから、生徒の前に先生が座るのが当たり前ですよね。

しかし、営業色の強い人ですと、サイフを握っているのが保護者だと分かっているため、保護者の前に座ろうとします。

このあたりの微妙なニオイは他の場面でもいろいろ出てきますから、敏感に嗅ぎ取ってほしいですね。

(もちろん、真ん中に座った場合は問題無しです)

 

 

保護者に向けて話す内容を、隣の生徒が理解できているかどうか。

上と関係しますが、やたら保護者とばかり話したがる教師がいます。

これはもう完全に「サイフを説得する」姿勢ですよね(笑)

 

生徒が納得していようが納得していまいが、保護者が納得できる話ばかりを進めるようでは、実際の指導の場面で生徒の心をつかむことはできません。

だからと言って、生徒だけを見ろと言うわけでは無いわけで、やはり両方ともをバランスよく見るべきです。

そういう意味で、保護者に対して話している内容を生徒が理解できているか、逆に生徒に対して話している内容を保護者が理解できているかは大事です。

(さすがに生徒に対して話している内容を保護者が理解できないケースは、勉強の細かい内容について以外は無いと思います)

 

たった2人を理解させられないようでは、普段の指導も期待できません。

そして、親向けのパフォーマンスばかりする教師の場合は、ちゃんと生徒に向き合わせてあげてください(笑)

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

個別指導塾の夏期講習(冬期講習)の費用と裏側

 

良い塾選びの判断基準 ~体験授業編~

入塾後に入るはずの授業に入れてもらう。

これが絶対に注意してほしい大原則ですね。

 

体験授業だけ違う先生に担当させる塾は結構多いです。

そのため、「良い先生だと思って入ったのに、入塾後に1度もその先生に教えてもらえない」などの悲惨なことも普通に起こります。

これが集団授業であれば、クラスによって担当教師が変わるため、「その先生に教えてもらうために頑張ろう」と言う受けとめ方もできなくはありません。

しかし、説明会や体験授業だけ本部から人気教師を送り込んでくる塾も増えていますから、その人に教えてもらいたくて入ったのに、入塾しても2度とお目にかかれない場合もあります。

 

個別指導塾でも、入塾時だけ社員講師が教えて、入塾後はバイト講師が担当するいんちき臭いケースは結構あります。

社員講師に力が無いところでは、人気のあるバイト講師が主に対応して、入塾後にようやく社員講師が現れる・・・などと言う情けない塾もありますが、どちらにせよ「入塾後に教える先生」でないところに問題がありますよね。

ですから、体験授業をお願いする時は必ず「入塾後に教わることになる先生(クラス)にしてください」とお願いすべきです。

もちろん先生が違っても、塾の雰囲気やシステムは体験できると言えばそうなのですが、やはり授業は「先生」で決まるものです。

同じ塾でも先生が違えば全くの別物のようになるのがこの業界の常識ですからね。

 

体験授業は「先生を体験するもの」だという位置づけにしましょう。

ついでに、「もし入塾後に違う先生になるなら、先にそう言ってください。

実際に入って、実は違っていた・・・では詐欺ですから、その場合は辞めます」と言ってしまってもおもしろいです。

利用者の当然の権利だと思いますが、実際にこれを言うと「うるさい客だ」と嫌がられそうなのがつらいところですね(汗)

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

転塾のウソ 塾を変えるときの判断のポイントや注意点

 

授業見学をさせてもらえる場合は、できるだけ突然伺う。

これは塾の先生に迷惑がられそうな記事ですね(笑)

 

もちろん本当にいきなりだとあまりに礼儀が無いですから、事前にお願いしておくことは必要です。

あらかじめ「近いうちに授業見学をお願いしたいのですが、まだ都合がつきません。都合がついたら連絡しますから、その際はお願いできますか?」という感じでお願いします。

そこでいくつかの教科と時間割などを聞いておきましょう。その後、自分が受けたい教科の授業がある日を狙って、授業が始まる1時間くらい前に「今日は都合がつきましたため、何とかお願いできますか?」と電話すればOKです。

 

これは「事前に準備させるのを防ぐ」のが目的です。

塾や先生の中には、授業見学に合わせてカリキュラムをずらしたり、授業内容を変えたりする人もいます。

ひどいところだと、一番自信のある先生の授業に無理やりほうりこんだりします。

しかし、1時間前では、さすがに強引なことはしづらいです。

 

ただし、当日いきなり塾を訪れるのはテキストの準備や受付対応などでさすがに厳しいため、1時間くらい前までには連絡しておくのがポイントですね。

ちなみに予習型の集団塾ですと、独自のカリキュラムを組んでいるところもあります。

そういうところでは、月の半ばで授業を受けると演習ばかりで全然ついていけない場合もあるため注意が必要です。

できれば、月初めの授業(どの週がそうかは塾に聞けば分かります)か、定期テスト対策のようなピンポイントの授業が良いでしょう。

 

以上、いろいろと書いてきましたが、儲け主義の塾から恨まれそうな内容も大いにあったかと思います。

もっと書ける部分・書きたい部分もあるわけですが、(実際に嫌がらせなどを受けることもあったため)それはまた別の機会に譲らせていただきますね。

もちろん、これら以外にも塾に関するいろいろな情報を順次お届けしていますから、このサイト内やメールマガジンの記事をうまく活用してくださいませ。

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

塾の面談の裏側と親が聞くべきこと

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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