子供のことというより私自身の悩みかもしれませんが…

中2の子供は成績は上の方です。
現在塾にも行かず、進研ゼミ、市販の問題集で何とか頑張っています。
周りの子はほぼ塾に行ってます。
塾なしで公立トップ校に…とネットで検索すると有料の情報、保護者の方のブログ、教育関係者の方のブログ…たくさんあります。
私なりに参考になればと毎日見て、いいといわれる問題集など(実際本屋で見ますが)よく考えて購入しています。
今までかなりのものを買ってやらせて、スケジュールもたてて…小学校の四年生ぐらいから私がやらせてていままでズルズルとこんな調子でやってきました。
子供は真面目にコツコツとこなしていき、時には物でつり、ずっと成績はいい方です。
(模擬試験など受けたことがないので通知表でしか判断したことはありませんが)主人が公立の高校教師です。
相談できるのではと思われるかもしれませんが塾なんか金儲けしか考えてない。
勉強は自分でするもんや…いやいや私が今まで考えてやらせてるねん!|と言い合いになるのであまり相談はできません。
(主人も自分の仕事で手一杯です)

先輩ママ達は皆(学校はあてにできない。受験用の問題集もないし相談しても予習復習予習復習しか言わない)と。
トップ校なら塾行かな無理。といわれます。

公立なら基礎が大事(それはそうです)でもトップ校めざすなら基礎だけではダメではと思ったり。
でまたネットで限りなくあるいろんな情報で問題集を子供にやらせてみたり。

ちょっと疲れてきました…。
かといって今更自分で考えてしなさいと手放せません。
子供も私に頼りきっています。
(高校に入ったらやり尽くした症候群でやる気はないし、与えられたことしかしない奴がほとんどや)という主人の言うこともそうだと思います。
生徒は中学時代ほぼ通塾しているそうです。
でもそれが現実。
我が子は塾には行ってないけど与えられたことだけ。
しかもど素人の頭でっかちの私にやらされているだけ…

まだ中2ですがもうすぐ受験生。。
結局何を相談したいのかと思われるとおもいます。
この先このままでいいのか、塾に頼ってみてもいいのか、専門家の方にお聞きしたいと思いました。

 

○ 参考:塾に頼るとしたらいつからが良いのでしょうか。

塾はいつから入れるべきか?

 

トップ校の受験には塾が必須か?

まず最も悩まれている点についてですが、公立トップ校であっても塾無しで十分狙えますよ。

毎年塾に行かずにトップ校に受かる生徒は一定数いますし、塾に来ている子でも「塾に来なくても受かっていただろうな」と思う子は結構います(笑)

中下位の生徒を劇的に上げて合格するのは難しいことですが、もともと上位の生徒であれば無理なことではありません。

そもそも、入試問題も採用基準も同じ条件ですから、塾に行っていようといなかろうと、内申点と本番の点数さえ満たしていれば、誰でも受かることが出来ます。

もし現時点で通知表の成績を満たしていさえすれば、後は入試本番の得点力を身につけるだけのことで、無理して塾に行かせる必要は無いわけですね。

 

ちなみに、塾などの側からすれば、できるだけ「もともと」優秀な生徒をたくさん集めて、合格実績を伸ばしたいと思っています。

そのため、こういったことを相談すれば「塾無しでは合格できません」と言うのは当然です。

もともとできる層の生徒が、塾無しでも合格できることを大っぴらに言ってしまうと、塾に優秀な生徒が来なくなってしまいますからね(笑)

そして、そういった情報にさらされている多くの生徒や親御さんもまた「塾無しでは合格できない」と思い込み、周囲に言いふらして仲間を増やしてしまうのも自然なことです。

教育業界に限りませんが、サービス提供者が発する情報には、そういったバイアスがかかっていることは心得ておきたいですね。

(私のように自分の損得抜きで話す人間は、例外と言うよりもはや変人ですから)

 

進学塾がトップ校受験に有利な点

ただし、進学塾に通っていると有利な点がいくつかあるのも事実です。

こう言うと、塾などがトップ校向けにしている対策が良いと思うかもしれませんが、そういった特別講座のようなものは、実は生徒や親御さんが思っているほど大したことの無いものがほとんどです(笑)

教材などについても、過去問の寄せ集めのようなものが多く、今は市販教材でいくらでも代用がききますから、特に有利なわけではありません。

 

そういったものよりも情報量やシステムなどのほうに、必然的に有利になる部分がいくつかあります。

例えば、学校に通っているだけですと、いわゆる「入試対策」をしないままで過ぎてしまいます。

これは進研ゼミなどをやっていても同じで、入試の得点力をアップさせるには、定期テスト対策や日々の学校の勉強とは全く別の勉強が必要です。

この点については、周囲の親御さんの言う「学校はあてにできない」は正しく、学校を否定するわけではなくて、今の学校教育のシステム的にほぼ無理な現実があります。

一方、進学塾であれば、入試を意識したカリキュラムが組まれていますから、指導の質自体が大したことの無いものだとしても、何もやらないよりは効果が期待できるのは当然です。

だからと言って、塾の講習会や特別講座を利用する必要は全く無いわけですが、足りない部分をきちんと家庭で(場当たり的ではなく戦略的に)進めていけるかどうかは1つのポイントになります。

 

また、合否ボーダーの正確な情報や、他の受験生の動向なども含めた進路情報は、大手塾ならではの最大の強みと言えます。

ただ、基本的なことは模試などを利用すれば十分に補えますから、高度な情報戦が必要な微妙なラインで勝負することにならないように、事前にしっかりと得点力をつけていくほうが正しいですね。

そういったいくつかのツボをはずさなければ、塾の生徒と比べてそれほど不利と言う事も無いでしょう。

 

お子さんの場合、模試などを受けたことが無いようですから、上で言う「入試対策」の部分は未知数です。

通知表が良くても、それは「狭い範囲の決まった問題から作られるテストはできる」「学校の先生受けのする学習姿勢が持てている」ことを意味するだけで、入試で問われるような応用力や思考力などがあることの保証には全くなりません。

ただ、中2の秋までは、模試を受けてもあまり意味が無いと言いますか、学習済みの内容が少なすぎて正確な力が測れませんから、たとえ受けていてもあまり参考にはなりません。(ですから、受けなくて正解です)

中1や中2の時点からやたらと模試を受けさせる塾もありますが、あれは塾側の自己満足が大きいですね。(それと、売上向上の効果もあります)

難関国私立受験ならばともかく、公立受験であれば必要性は少ないですから、学校で行われる(範囲指定の無い)実力テストがあればそれで十分です。

(まだ中1の生徒の場合は、そちらを目安にして弱点が無くなるようにしていけると良いですね)

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

良い塾の選び方・見抜き方 塾選びの判断基準

 

後の学力の伸びにも関わる、自主性を伸ばすことの大切さ

とりあえず、入試対応力はこれから伸ばしていけば十分間に合いますから、焦らず冬休みくらいからじっくりとはじめていってください。

それよりも、お子さんがすっかり受け身の状態になっていることの方が心配です。

自主性のある生徒は中3以降も伸びやすいですが、受け身の生徒はこれ以降どんどん伸びにくくなっていきますし、反抗期の訪れと共に急激に悪化するような場合も多いです。

もちろん、今からいきなり「自分で考えてしなさい」と言ってもできるはずがありませんから、それはしてはいけませんが、高校進学後も考えると、これから徐々に自立的に学ぶ力を育てていくほうが良いと思います。

 

お父様が言う「高校では与えられたことしかしない生徒がほとんど」についても、実際にそのとおりです。

ただ、これは少し厳しいことを言えば、子供が悪いと言うよりも、そう育ててしまった親や学校のほうに責任がありますし、現実として卒業するまでに全く改善させられていない(お父様が教えておられる)高校や大学にも責任はあります(笑)

他者を責めるのは簡単ですが、まずは自分が身近でできる努力をしていくことが大切ですから、本来であれば、お子さんの自主性を伸ばす関わりを期待したいところですね。

 

しかし、お父様が高校の先生と言う事であれば、むしろ相談はされなくて正解だと思います。

同じ学校でも、中学と高校では全くの別世界ですし、生徒に接するのと自分の子供に接するのとも全く異なりますから、下手に関わると家庭内が余計にぎくしゃくしかねません。

また、塾には「学校は駄目だ」と頭ごなしに否定する人も多く、学校にも「塾は駄目だ」と完全拒否する人が多いのが現実です。

本来は、学校にも良い所と悪い所があり、塾にも良い所と悪い所があるわけで、お互いに補い合っていくのが子供たちにとっても一番良いわけですが、こうした考え方は強制はできません。

お母様が1人で抱え込んでいる状態は本当に大変だと思いますが、学校や塾の先生のそうした思い込みを打ち破るのは、勉強嫌いの子供を勉強好きにさせるのと同じくらい難しいことですから、余計に深入りしないほうが良いでしょう。

お母様の負担を少しでも減らすためにも、できればご家族以外で相談できる身近な専門家が見つかると良いですね。

 

○ 参考:塾選びについてはこちらも。

教えすぎないことの大切さ

 

塾無しでトップ校を狙いつつ、自立的に学ぶ力も育てる

最後に、メッセージの中ではかなりネガティブなお気持ちになられているようですが、塾に通わずにトップ校が狙える位置にいるのであれば、親御さんの教え方がかなり上手な面もあるのだと思います。

「ど素人の頭でっかちの私にやらされているだけ…」とありましたが、下手な塾に入れるよりは、よほど良い学習環境だったのでは無いでしょうか。

それこそ、多くの塾は生徒を受け身の上に無思考型の状態に追い込み、しかも成績は上げてくれませんからね(苦笑)

 

しかし、今の受け身のままでは、親御さんが持て余す時は必ずやってきますし、お子さんを将来苦労させてしまうことにもなりますから、切り替えが必要でしょう。

幸いなことに、お子さんへの教え方は上手なわけですから、急激な切り替えにならないよう、少しずつ土台を育てながら、これから1年かけてじっくりと依存型から自立型にしていってほしいと思います。

(私達でもそこを変えようと思ったら、1年がかりで考えますからね)

 

もちろん、塾にお願いするのも有効な選択肢の1つです。

ただ、ほとんどの塾は、生徒を依存させることはしても、自立させることはありません。

塾に期待するならば、相当念入りに調査した上で、自立的に学ぶ力を育ててくれるような良心的で力のある塾を見極め、事前にしっかりと相談もした上で任せるようにしましょう。

そうした期待に応えてくれる塾が身近にある確率は、宝くじに当たるくらいなのですが(笑)、もし見つかれば安心ですから、探してみる価値はあると思いますよ。

 

以上、参考にしていただけましたら誠に幸いです。

 

○ 参考:生徒の学力によっても合う塾は違います。

学力別に見た中学生の塾選び

 

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楠木塾長

かれこれ20年以上の指導経験と、1万組以上の相談対応件数を持つに至る、プロも相談するプロ。小中学生から高校生、大学生、社会人まで幅広く指導を行うが、このサイトでは中学生指導に専門を絞って独自の情報発信を続けている。また、反抗期・思春期の子育てや教育に関しても専門性が高く、保護者や指導者への助言指導なども行っている。

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